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#512 Let go 〜手放すことで自由になる〜

 先日、今年中学3年生になる息子がいる保護者と話していた時のこと。保護者は、息子が高校入試を一年後に迎えるにも関わらず、なかなか苦手な科目を勉強しないことに、ハラハラドキドキしているそう。

 保護者として息子の将来を考えた時に、こうした方が良い、ああした方が良い、という思いが溢れ出ているとの話でした。

 自分の大切な人に幸せな人生を歩んで欲しいと願う気持ちは、皆同じ。そんな中、社会のレール中で最も一般的なものを人は求めがちなのかもしれない。学歴、経済力、社会的地位などは「確かに」現代社会の中で自身の生活の質を高めるための機能を果たすことは間違いないでしょう。

 しかし、それらはある意味「記号」的な側面でしかない。人が幸せになるために必要なのは「学び」ではあるけれども、何を学び、そしてどのように学ぶかは無限の可能性がある。それはつまり「幸せ」の定義そのものが無限に存在することと同義であると言えるでしょう。

 だからこそ、目の前にあるわかりやすい「記号」に対する価値観を「手放す勇気」が必要であると感じる。何かを手放せば、自分を支配していた何かが消え去り、より本質的なものが見えるようになる。

 こうあって欲しい、という願い自体を否定するのではなく、「こうあって欲しい」の正体をじっくり考えてみることで、心が軽やかになるのかも。

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