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#5 聞きたいと思う話し方

こんにちは、貴村 甍(たかむら いらか)です。

話を聞かせるには技術がいる

今日は「話を聞く」という部分に焦点を当てたいと思います。

生徒が授業中に話を聞かない。。。説明してても上の空。。。。

こんな状況をなんとか打破したい!

と思っている先生方の手助けになれば幸いです。

ズバリ その解決策は、

① 興味・関心を持たせること

② 疑問を生じさせること

③ 話をまとまりで区切ること

以上の3つの要素を取り入れることなのです!具体的に見ていきましょう。

① 興味・関心を持たせること

内容的に有意義なものであっても、聞き手に興味・関心がなければ、人は話を聞きません。特に生徒は「強制的に(自らの意思ではなく)」授業を受けています。この時点で、先生方にとってはとても不利!ですから、学習内容の意義や授業中の活動を通じて、生徒が興味・関心を持つようにすることが大切です。

② 疑問を生じさせること

例え自分が興味関心がある話でも、自分が知っていることばかりだと徐々に退屈してしまいます。やはり知らないこと、わからないことが出てきた時がチャンス。様々な疑問を生徒の頭の中に生じさせることができれば、それが話を積極的に聞く動機付けになります。

③ 話をまとまりで区切ること

人の話をしっかり聞くには集中力と忍耐力が必要です。そしてそれらはあまり長く持ちません。ですから話をする内容が長くなるなと思ったら、細かく分解することが大切です。その合間合間に活動や発問を取り入れて1回の説明時間を短くすることをお勧めします。1回の説明の目安は長くても15分だと考えてください。

具体例を見てみよう。

以下のAさんとBさんの会話を見てみましょう。

A:昨日、XX美術館のエゴン・シーレ展に行ってきたんだ。
B:エゴン・シーレって誰?
A:1900年代の画家なんだ。
B:知らないな。
A:とってもいい画家だよ。ほら、こんな絵とか描いてる。
B:え、めっちゃいいね。どんな作家なの?
A;彼は。。。。。。。

Aさんは話し手、Bさんは聞き手だと考えることができるでしょう。Bさんは最初エゴン・シーレという画家を知りませんでした。興味をあまり持ってない状態です。そこでAさんは実際に彼の絵をスマホで見せたわけですね。するとBさんは、エゴン・シーレの絵を気に入りました。その画家についての情報をもっと知りたいと思い、Aさんに質問します。Bさんの中に彼に関する様々な疑問が生まれたわけです。このあとAさんはエゴン・シーレという画家についての情報を伝えます。Aさんが話をしている間、彼は熱心に話を聞くことでしょう。

この例からもわかる通り、話を聞く行為は意思疎通(コミュニケーション)の一部です。相手からの話を受け取るには、聞き手の脳内に能動的な刺激を与える必要があるということですね。

「聞き手」の気持ちを考える

私たち自身が話を聞く話側になることもありますね。講演会、結婚式のスピーチ、セミナーなど多岐に渡ります。

面白くなかったな、退屈だったな、と思うこともしばしば

時には
良い睡眠時間になった ことさえ、、、、

これらは全て上記の①〜③の要素が欠けています。

例えば、学校で行われる文化講演会がとてもわかりやすい例です。

そもそも多くの生徒は、講演会の内容に興味がありません。

なので疑問も生じません。

さらに講演会のパンフレットをみて絶望するのです。なぜなら2時間以上も人の話を聞き続けなければならないのですから。

Any boring story teaches us one very important thing; patience
いかなる退屈な話も私たちにとても重要なことを1つ教えてくれる。それは忍耐である。

忍耐だけを教える話にならないように。。。。


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