定期的に幼なじみの男の子と
図書館の自習室に行き、
勉強をしてから散歩するなどして帰る。

幼なじみって安心する。
幼い頃から、
ずっと傍にいてくれている友人だから、
私の素直な気持ちを受容して、笑ってくれる。

きっと、どちらかが恋人を作ったら、
今までのように接することは出来ない。


だって私、彼氏が他の女の子2人きりで会ってたら、嫉妬すると思うもん。

……え、私メンヘラじゃないよね!?

かと言って、
めちゃくちゃ安心出来る相手だけど「付き合いたいの?」って聞かれたら、
そういう訳じゃないんだよなぁ。
複雑。

詳しく言えば、
好きだけど手を繋ぎたいとか思わないから、
きっと違う。
きっと彼もそうだと思う。


その日は、桜の季節だった。
それはもう、
時間がゆっくり流れる穏やかな世界で。
近況をお互いに話した。

男子校に進んだ彼は、中学の時と変わらず、
趣味に熱中しているようだった。

私は……授業の雰囲気とか、学校の雰囲気とか、
そんなたわいも無い会話を繰り広げる。

優しい時間で、めっちゃ良かった。

狭い空じゃなくて
広くて青い空の下。
気の抜けた緩い時間が私たちには必要なんだと思った。

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