ポケモンSVのDLC感想(ネタバレあり)

ポケットモンスター スカーレット・バイオレットの追加コンテンツ、碧の仮面・藍の円盤のネタバレあり感想です。クリア後にご覧ください。

SV本編の感想はこちら。



では、語らせていただきます。




ストーリーについて

うーん………?というのが正直なところ。本編のストーリーや演出が本当にめちゃくちゃ良かったからDLCにも同レベルの話を、特にテラスタルやエリアゼロの話の深掘りに期待してしまった自分が悪いのかもしれないけど。
でもスグリの苦しむ様子はこれでもかってくらい丁寧だった。全て主人公がスグリの上に立つようストーリーが組まれていた。オーガポンやテラパゴスなど。いっそスグリに負けてやりたいと何度思ったことか。
ポケモンの扱いとして、今まで看板ポケモンのコライドンミライドンオーガポンは愛着が持てる描き方をしていたのにテラパゴスには淡白すぎたのが気になった。

あと、ネモペパーボタンの友達3人組の出番がなかったのも残念だった。ボタンはスター団イベントがあったけどネモとペパーも登場してほしかったな。特にペパーは、マフィティフに怪我を負わせたポケモンが明らかになっていなかったし。

書いている途中で番外編配信の情報が入りました。3人のイベントがある!!!!やったー!!!!桃太郎ポケモンが出てきそうですね。ともっこの仲間だろうから毒タイプかな?毒・悪タイプと予想。
今回の反省を活かして、あくまで番外編ということでストーリーには過度な期待をし過ぎず、ただ3人とキタカミを歩くことを楽しみたいです。

BGMについて

神!!!!!!!!!!!!!!特に好きなBGMを挙げていきます。

・ともっこ
曲調と和風な笛の音が好き。

・赫月
ア!!アルセウスの野生ポケモン戦だ!!!!!
ヒスイ地方のエッセンスに大興奮。写真撮る時のBGMもハクタイの森感あって良かった。

・スグリ3
藍の円盤の大当たり曲。かっこよすぎて、ランクマやる時BGMの7割はこれにしてる。
スグリのBGMって前編時点ではそこまで好きではなかったんだけど、この曲のおかげで前編の2曲も好きになれた。激しいギターとベースが神ってる。一番好きなのは今までの2曲で使われてたフレーズが出てくるところ。今戦っている相手は変わり果ててしまったけどスグリなんだ、と実感できる。既存BGMアレンジが大好きなんだぼくは…。

・ブルーベリー学園トレーナー戦
これも既存BGMアレンジ!!しかもトレーナー戦の中で一番好きなBWのアレンジ!!😂
「BGMもイッシュのエッセンスがある」ことは知っていたから期待していたけど、期待を超えてきた。タロ初戦からブチ上がった。
戦闘曲だけではなくフィールドBGMも、ホドモエシティやソウリュウシティっぽいフレーズが入っているから聴くたびに「ウォォ…」と感動のうめき声をあげてしまう。

・伝説ポケモン
今までの伝説ポケモンBGMが過去のまんまにしてくれて本当にありがとう。レシラムゼクロムキュレムも、エンテイライコウスイクンも、ひとまとめにしないでそれぞれ収録くれてありがとう。USUMの前例があるからあんまり期待していなかったんだ、ごめんなさい。
でも、欲を言えば三鳥はXY版の方が良かった。

システムについて

碧の仮面
・ボックスの読み込み
快適さが段違いになった。

・鬼退治フェス
む、難しい…!ソロでは上級クリアできなかった。

藍の円盤
やれることが増えたのが楽しすぎる。
・コライドンの飛行
マジでデカい。滑空で物足りない部分を完璧に補ってくれて、完成したなあと思った。

・特別講師
全員呼べていないし誰と誰が特殊会話ある組み合わせなのか知らないからコツコツやっている段階だけどクッッッソ面白い。
ミモザとリップの会話が期待通りキハダ先生にまつわるマウントだったのが最高でした。
あかしつきのポケモン交換できるのもめっちゃくちゃ嬉しい。

・ブルレク
割と楽しいけど、メタモンブロック探しがキツかった。
これも鬼退治フェスと同じで、気楽にソロでやるのが難しいですね。ポケモンはみんなで遊ぶものなんだなあ。

ポケモンについて

新ポケモンだとオーガポンが一番好き。
新内定ポケモンはランクルス、ミロカロス、グライオン、ローブシンなど好きなポケモンがいたから嬉しかった。
でも、相棒ポケモンであるナットレイの未内定がとても悲しいです………。ブルーベリー学園はイッシュ地方なのに…。電気石の洞穴も再現されているのに…。;;

キャラクターについて

・ブライア
終始怪しんでしまってすみません!!テラスタルの悪用を狙ってると思ってしまったんです!!
結局、知的好奇心に溢れているだけの研究者だった。だが教師としては…それでいいのか…?

・サザレ
見た目、思想、ポケモン、全てからアルセウスのセキさんを想起させる方。あの時のヒスイ地方の冒険が今と地続きというのを感じられた。今回のイッシュ地方プッシュといい、最近のポケモンはロングランなコンテンツであることを活かしてますよね。

・カキツバタ
主人公をきょうだい呼び、人当たりは良い、でも何か企んでいる。お前、クロード=フォン=リーガンか?クロードなのか?
「リーグ部の平和を取り戻す」「スグリを正気に戻したい」というのが行動理念っていうのは本当なんだろうけど、面倒くさがりな性質や負けたスグリにかける言葉が「元チャンピオン」という煽るような言葉だったあたり、正確には「自分が気楽にやれるリーグ部に戻したい」「スグリを正気に戻した上で懲らしめてやりたい」だったんだろうな。曲者。
現地調達ミッションが面倒くさかった。レイド産の子も入れさせてほしかった。
バトルではタスキオノノクスと弱保ジュカインに捲られそうになった。悲しませまいと持ち堪えてくれたおかげでなんとか勝てた。

・タロ
率直に言って可愛すぎ。けど口説かせてもらえないガードの固さも持ち合わせている。愛想は良いけど、それ以上は踏み込ませてもらえなさそう。
カキツバタだけ呼び捨てってことはそういうことだろうし、「この子が自分のことを心から好きになることってきっとないんだろうな」と色んなところから感じ取れた。スグリ、主人公でも手に入らないものはあったよ…。
追い風光の壁エルフーンとデコレーションマホイップ、エースのドリュウズにボコされかけました。手持ちのポケモンを1匹間違えてしまったのもあり、四天王で一番苦戦したかも。

・ネリネ
クリア後部室会話で衝撃の事実。スグリのことが…好きなんじゃん………。だからずっと心配してたんだね。ポーカーフェイスの裏側にとんでもない爆弾を隠していたもんだ。
行動保証のあるエアームドとダグトリオを初手に出すもんだから絶対にステルスロックを撒かれてしまう。つよかった。

・アカマツ
明るくゴチャゴチャしたものが苦手なリーグ部の良心…かと思いきやクリア後部室会話で衝撃の事実2。タロのことが…好きなんじゃん………。
リーグ部の人間関係どうなってる!?
アカマツ→タロ→カキツバタネリネ→スグリ ってことでしょ?
何か一つのきっかけで破綻しかねない関係性じゃないか!?
ファイアローとロトムを初手に出して地震をケアする炎使い。やってくれる。

・ゼイユ
表情豊かで良いキャラだった。怒って歯軋りしている時、楽しそうに口元を抑えている時、心配そうに自分の髪の毛をギュッと握っている時、どの表情も印象に残る。ゼイユがオーガポンのことをスグリに秘密にしてしまったのが全ての始まりだけど、それもゼイユなりの善意からだったっていうのは悲しいね。
でもスグリの闇堕ちにゼイユが絡んでいたのはその件だけだと思うんだよな。姉へのストレスはあまり関係なく、大体は主人公とスグリの問題だと思っている。

・スグリ
このDLCは彼のためにあるんじゃないかと思うくらいのメインキャラ。もはや主人公…とまで言いたいくらいだけどそれはできない。
だってスグリは、「どうあがいても主人公にはなれない」ことが一番の個性だから。
今までのポケモンシリーズの中で一番、「主人公の影」であることを背負わされているキャラクターだな、と感じた。
主人公の持つ絶対的な主人公性への憧れ、嫉妬、不満などをここまで表立って表現するキャラは今までいなかったと思う。
ポケモンと人間関係の、綺麗じゃない闇の部分を1人で全て背負わされて、DLC前後編通して苦しみ続けてしまった少年。スグリが心から笑えていたのは最序盤と最終盤だけだろう。
主人公を超えることは無理だったけれど、ピンチの場面で主人公本人から助けを求められたことで「同等で助け合える友達」にはなれた、ってことでいいのかな。
ストーリー後のスグリに会いたかったのに、どうして休学してしまうんだ;;

SVの主人公は自分の分身ではあるが、どうしても感情移入はスグリの方にしてしまう。主人公は終始ストーリーに動かされていて自主性もあるようには思えない。それでも自然と、人にも特別なポケモンにも好かれ、選ばれる。オーガポンにもテラパゴスにも。とても主人公に共感できるものではなかった。スグリの気持ちの方が理解できる。
チャンピオン戦で激強ポケモンのカイリューを出してきたり、不動でテラスタル(これは主人公や一部の大人という本当に強い人しかできないこと)していたりで痺れた。本当に強くなるために頑張ったことが読み取れる。


以上です。
総じて、ストーリーは正直微妙だったけどゲームとしての追加要素は素晴らしい作品だったと思います。
ストーリーについては、SV本編がポケモンの中で飛び抜けて面白かったから従来のポケモン並の面白さだと思えばいいのかもしれない。
後はナットレイがいれば完璧だった。
読んでいただきありがとうございました!!

おわり

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