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漫画感想文その2「テニスの王子様」

こんにちは。漫画感想文、やっていきます。
僕の漫画感想文は、以下のフォーマットでおこなっていきます。

1.作品紹介
2.この作品のココが好き
3.ハマった経緯
4.好きなキャラ
5.好きな話
6.細か過ぎて伝わらないこの作品のココが好き
7.書き足りなかったこと
8.総括

注意事項
・書いている時点で刊行されている単行本最新刊までの内容を含みます。1〜3はできるだけネタバレなしで書きますが、紹介ではなく感想文に比重を置きたいので4以降はネタバレは容赦しません。ご注意ください。
・個人の感想です。主観入りまくりです。
・時にはネガティブな意見も言います。愛ゆえです。

では、本題に入ります!!
「テニスの王子様」だけでなく、続編の「新テニスの王子様」の内容も含みます。「新テニスの王子様」、めちゃくちゃ面白いのでテニスの王子様だけしか読んでいない人はぜひ読んでみてください。

1.作品紹介

天才的なテニスの才能を持つ主人公、中学1年生の越前リョーマとその先輩たちが全国の強豪中学生達とテニスで戦う漫画。
続編の「新テニスの王子様」では高校生、そして世界の実力者達と更に激しい戦いを繰り広げていきます。
王道スポーツ漫画でありつつも、テニスのルールで戦う能力バトル漫画と思って読むこともできます。

2.この作品のココが好き

・先が読めない試合展開
最初に大量リードされ、覚醒して一気に盛り返すという試合展開はかなり多いものの、その中でも「このキャラここで勝てるの!?」「こんな強いのに負けちゃうの!?」「こいつとこいつ戦わないの!?」みたいな、普通から少し外した試合展開が見どころです。かなり意外性があります。

・キャラクターの格がなかなか落ちない
僕はいわゆる強キャラが好きです。この漫画にも強キャラはたくさんでてきます。そいつらはたとえ負けることがあってもなかなか格落ちしません。強キャラを強キャラのまま好きでいられる、そんな作品。(例外はありますが…) 
戦わないことで格を落とさないキャラ(初期の橘さんとか)もいるのでもっと試合見たい、という不満はあるけどね。

・団体戦
テニプリの試合は団体戦が基本です。僕はリボーンのヴァリアー編の影響で団体戦が大好きなので、そこもハマるポイントでした。前の人の敗北を受けて奮起して試合に臨む感じ、良いよね…。

・キャラクターがかっこいい
テニプリといえばイケメンキャラがたくさん出てくるのが特徴。みんなかっこいいです。顔だけじゃない、信念のかっこよさもあるんです。男だけど乙女ゲーやってみたい。

・ネタの宝庫
ぶっ飛んだ技や台詞が大量に出てきます。読んでると、「これネットで見たシーンだ!」が出てくる出てくる。このネタの数々、僕も大好きなんですが今回はそういうネタをできるだけ抜きにしてのかっこよさ、熱さなどの観点からスポーツ漫画、バトル漫画としてのテニスの王子様を語っていきます。ご了承ください。

3.ハマった経緯

①大学4年の時、ニコニコ動画でテニミュの空耳動画を初めて見て爆笑する。(今思えばなぜ?2020年だぞ?)
②テニミュの場面が原作ではどうなっているのか気になり始める。
③城田優やシンケンブルーなど知っている人が出ていたので、キャラとの比較をしに公式ホームページを見てみる。
不二周助に一目惚れする。(参考 http://tenipuri.jp/character/seigaku 顔がかっこよすぎた。)
⑤不二先輩の活躍を見たくて読み始める。
こういう経緯でハマりました。テニミュがはじまり。不二周助が原動力。


!!!以下ネタバレ注意!!!









4.好きなキャラ

性格面や顔面というよりは性能面での評価が大きいです。不二先輩は全てにおいて最強です。

・不二周助
顔がかっこいいから好きが始まったんですが、「天才」と呼ばれている、常に底を見せない強キャラという「底を見せないNo.2」みたいな1番好きなポジションなので設定もドストライクでした。新テニのプレW杯では前回王者ドイツにダブルスで勝つ大活躍。不二先輩には最強であってほしい。
今まで糸目キャラってあんまり好きじゃなかったんだけど、不二先輩はそれを突き破ってきてしまった…。僕のスマホのメモには初見時の感想文という名の不二先輩へのラブレターが保存されている。

・種ヶ島修二
高校生のNo.2。2軍の中のトップですよ〜みたいな顔して出てきたくせに実際は1軍の2位で「は!?」ってなりました。その順位に見合った強さで高校生の壁の高さを感じた強キャラ。全ての回転を無にして返す技「已滅無」があるので防御力がクッソ高く、味方の時は安心感が凄い。

・鬼十次郎
高校生のNo.5。種ヶ島さん同様、この人も良い意味で実力詐欺していた人。新テニの最初の方は中学生が無双してたので、高校生大したことねーな、と思わせておいてのこの人ですからね。
過去回想で人情派と判明して一気に好きになったキャラ。頼りになりますね。ドイツ戦で日本No.1の平等院から「最強の男」との評価を受けて出場したところ大好き。

・仁王雅治
コピーキャラ。こいつはチートです。なぜなら格上キャラをも平然とコピーすることが可能だからです。世にいるコピーキャラの中の最強格だと思ってます。無印の時点で手塚ファントムとか百錬自得とか使えて強かったのに新テニでは日本No.1の平等院やフランス最強のカミュをもノーリスクでコピーしてプロに勝ってますからね。

・幸村精市
相手の五感を奪うことができる。そんな現実でありえない能力があってたまるか!と最初は思ったもんですが、その仕組みは「完璧なテニスをすることで全ての球を返されるイメージを相手に植え付け、イップスに陥らせる」というもの。ありえない能力と思いきや、1番普通のテニスをしていたのです。世界でも通用する強さ。

5.好きな話(試合)

・関東大会氷帝戦
手塚vs跡部という神試合。怪我を悪化させてでも青学を勝たせたい手塚と、それを受けて全力で挑む跡部のぶつかり合いが最高です。
ジローを圧倒する不二先輩の活躍もテニミュで見た越前vs日吉も大好きです(漫画を読んで気付く、ミュージカルの再現度の高さ)。

・U-17W杯準決勝ドイツ戦
全試合神。なので1戦ずつ語らせてもらうね。
鬼vsQP 
「最強の男」熱い鬼先輩とどこまでも冷静なQPのハイレベルな戦い。QPの過去編めっちゃいいし、鬼先輩の十字ガット再登場が熱かった…。負けちゃったけどそれがみんなの士気を上げる終わり方なのも良かった。

仁王・デュークvsベルティ・ダンクマール
「デカ過ぎんだろ…」でお馴染みの試合。仁王が平等院(日本1位)をコピーしてデューク(日本3位)と激強コンビを組む熱い展開。デュークと因縁のあるフランスのカミュにもなるし、能力共鳴もするし、最後は仁王本人の力で勝つ、というネタ抜きにしても最高の1戦。

幸村vs手塚
マジでどっちが勝つか分からない、超接戦。手塚ゾーン→蜃気楼の鏡→天衣無縫→零感のテニス→至高のゾーン→五感剥奪→天衣無縫→未来を奪うテニス………みたいに互いの能力を攻略しあう見どころ満載の1戦。許斐先生がめちゃくちゃ練っただけあって少し長いが、全てが面白かった。

切原・種ヶ島vsジークフリート・ビスマルク
ダブルスなのに1vs1、2vs1、2vs2、2vs4、3vs4、と戦う人数がどんどん変わる異色の試合。覚醒した切原と安定感抜群の種ヶ島先輩(日本2位)は名コンビでした。ドイツ側の回想がこれまた良いんよな… ジークにしてもビスマルクにしても…

平等院vsボルク
遂に本気を出した日本1位、平等院鳳凰。相手はトッププロ。今まで嫌われる要素の方が多かった平等院の好きになる要素モリモリの激アツ試合。世界トップレベルは凄いね…。この試合始まる前は平等院、再起不能になって決勝は出られないんだろうなと思ってたけど割と普通に生きてて笑ってしまった(決勝に出るかどうかはまだ分からないが)。

試合単位だと越前vs阿久津とか、乾vs柳とか、真田幸村のダブルスとか、阿久津vsアマデウス、白石・君島のダブルスが特に好き。

6.細か過ぎて伝わらないこの作品のココが好き

好きなセリフ等を羅列します。読んでくれた方の好きなシーンもあるといいな。ネットでネタにされるシーンはだいたい好きなので最小限にします。

・「やはり立ちはだかるか… 天才 不二周助」

・「今のコースだけど 本当は一番得意なんだ」

・「弟が世話になったね…」

・「こんなスリル感滅多に味わえないよ」

・「待たせたな跡部 決着をつけようぜ」
「ぜ」がついてるのがポイントだよね

・「この試合間違いなく俺にとって、無二のものとなる! だから俺も最高の力を一球一球に込めよう たとえこのタイブレークがどれ程続いたとしても!!」跡部は熱い男。

・「駄目だよボクをフリーにしちゃ」サエさんのも好きだけど不二先輩の方が好き

・切原との対戦後赤目にめっちゃビビる越前

・越前vs跡部の対戦前のやりとり

〜ここから新テニ〜
・「…あのさ竜崎 サンキュー」

・新ナンパの王子様の全部

・「世界を感じに行きましょう」

・「どこまでもボク達…テニスを諦めない これからもずっと」
幸村がテニスを諦めなかったのは真田の言葉がきっかけ…素敵や…。

・「おや…俺様の好きなタイブレークじゃねーの」
仁王が跡部をコピーできるのは勿論分かるんだけど跡部が仁王をコピーできるのは本当に分からないけどかっこよかったから好き。

・「You will definitely become a good tennis player」
アマデウスを支えてくれた言葉をアマデウスが阿久津にかけるのが好き。

・「キンタローもやるじゃん」
越前が金太郎の名前を呼ぶ数少ないシーン。この2人のコンビ好き。

・新スパイの大作戦
もはやテニスでも王子様でもない

・「俺はすべての星を掴み取る!」

・「真田の風林火山が…嵐森炎峰にそれぞれ進化している!!」

・偵察のプロとしてドヤ顔する越前・謙也・田仁志
仲良しになっててほっこりする

・「だが日本代表も最強の男で挑ませて貰うぜ」

・「えっまさか【心強さ】…?」
天衣無縫の極みには3つの派生があり、「愛しさ」と「切なさ」が明かされた後の残りの1つを言い当てる時のセリフ。トンチキギャグシーンを許斐先生は理性的に描いてることが読み取れる。

・「待てよクニミツ… 俺の部屋でコリドールでもやんねーか?」

・「ミハエルがタイブレークで…全部勝てますように」

・「天使と悪魔がダブルスを!?」

このくらいにしといてやるか…(25個)
新テニの比率が高くなった。新テニのスケール感の方が好きなんだよね。

7.書き足りなかったこと

好きな技TOP3
・不二先輩の「三種の返し球」
・白石の「星の聖書」
・徳川さんの「ブラックホール」
特に星の聖書は、試合中にステータスを振り直せる能力なのでめちゃくちゃ強いと思ってます。

テニミュの話
最初に見たテニミュ動画は「あいつこそがテニスの王子様」です。この曲は台詞も歌詞も全部覚えました。原作を読んでからだと、「観月とか千石とかめっちゃライバル感出してたけどこの人たち越前と試合してねーじゃねーか!」というツッコミ所も分かるようになったので原作を読むのは大事ですね。
他に好きな曲は「氷のエンペラー」、「風林火山」、「大石のテリトリー」、「Power is the best」です。これ歌える人とカラオケ行ったらめちゃくちゃ楽しいだろうなぁ…。人生でやりたいことの一つです。

ドイツ戦の話
こいつ不二先輩とドイツ戦の話ばっかしてんな
ドイツ戦はコート入りシーンがどれも最高なんです。
・日本代表最強の男としてコートに立つ鬼先輩。
・プロ相手に中学生かよ、捨て試合だなと舐められた空気を平等院にイリュージョンすることで一変させる仁王。
・手塚の対戦相手は誰なのか、の持って行き方が最高です。因縁のある選手たちの回想シーンが一人ずつ出てきます。リョーマか?…違う。→跡部か…?これも違う。→覚醒フラグの立った赤也か…?違う。ん?幸村からの伝言…?→不二か…?違う、ん?幸村が左利き相手に練習している!?→幸村だ!!最強対決だあああ!!!!!という流れ。
文字では説明し切れない神演出。新テニ296話「運命のルーレット」です。読んでみてほしい。
・幸村の激闘に奮起した切原と後ろで見守る種ヶ島先輩。
・世界最強の相手に大きな背中を見せて入場する平等院。
本当にどれも最高…。ドイツ戦は事前にオーダー発表がなかったので、コート入りでオーダー判明するのが盛り上がりに拍車をかけていますね。
あとドイツ戦は、高校生1位2位3位5位と王者立海から中学生3人という厨パなのもいいですね。全力過ぎる。

その他どうでもいい感想
・不二先輩が山吹戦で描写もなく負けていたことが今でも納得できていない 不二先輩はシングルスで使った方が強いに決まっている

・越前リョーマ、あんな生意気な態度なのに年上の人には一応さん付け先輩呼びしてるのがいいよね。特に好きな呼び方は「田仁志さん」「ケンヤさん」「阿久津さん」「切原先輩」あたり。

・新テニ読んでて、自分は日本代表という概念が好きだと確信しました。今までのライバル達と力を合わせて世界に挑む展開が好きなんだ。

・切原とか剣太郎とか金太郎とか、リョーマのライバル感出してる人がリョーマと公式戦で戦わないの本当に意外なんだよな…。

・手塚が強いのは分かるけど、跡部とか真田とか肝心な時には負けてしまうイメージがどうしてもついてしまっている。

・テニプリを履修したことで、機界戦隊ゼンカイジャーの第29カイ「王子のねらい、知ってるかい?」を最大限楽しむことができました。この回、テニプリのパロディが盛り盛りです。「まだまだだね」「油断せず行こう」は勿論のこと、「リズムに乗るぜ」「勝ったもん勝ち」「不味そうなドリンク」「川で手拭いを使った練習」などなど…。

8.総括

テニスの王子様はぶっ飛んだネタを語られがちですが、かっこいいキャラ達がテニスする熱い少年漫画です。テニプリがネタだけの漫画だったらここまで人気にはなっていないと思います。そんなテニプリも、W杯決勝、スペイン戦が近づいています。今後も目が離せません。
以上、テニスの王子様の感想文でした!
長いことお付き合いいただきありがとうございました!!


最後に、おまけで不二先輩へのラブレターメモを貼っておきます。関東大会氷帝戦時点でのものです。今まで書いたものと被る部分も多いです。


不二周助は期待を裏切らなかった。不二周助が好きです。
僕は優しい人が好きです。だから本来なら好きになるキャラって大石とかだし糸目のキャラはなんとなく苦手で一番好きになることもほとんどない。でも不二周助はそれを超えてきた。見た目が気になるってだけで読み始めて、さすがにそんな浅いきっかけだし他に好きなキャラはできるでしょと思っていた序盤。海堂もいいなとか思って読み進めたけど不二が力の一端(あくまで一端なのがまた良い)を見せた観月戦で心を掴まれてしまいました…。圧倒されてる感を出しながら今まで苦手だと思わせてたコースは全部得意なコースと明かし、そこから7ゲーム取り返して余裕の勝利。そんなことが可能なのは本物の強者だけじゃん…。なんなんだこの不二周助という男は…。
というように僕が不二周助で一番好きなところは底知れないところです。乾でもデータを取りきれない。三種の返し球はみんな知ってるのにその1つである白鯨は他の部員ですら知らない。(でもそれってつばめ返しと羆落としを見せてから「僕の技はもう一つあるんだよ、三種の返し球って呼んでね」みたいに言ってたってこと?かわいいね)誰にも本気を見せていない。底知れない強者のオーラがあるところが好きです。部内戦で手塚vs不二があって、その時手塚は少し本気を出してました。でも不二は?きっと出してないんですね。つまり手塚をも超える力かも知れない訳です。今後不二周助が底を見せて且つ負けることはあるんだろうか?そのイメージが全くできない。でもテニプリだし負けても格は落とさないだろうなとは思う。だから僕は不二周助が最強だと思ってます。あとカウンター主体の戦い方なのもかっこいい!そういうスタイル超好き!!不二の相手を手玉に取るテニスが好きや…。「四天王」とか「十刃」とか「護廷十三隊」とか、数が決められている概念が好きなので「三種の返し球」とまとめられてるのも好きです。不二周助しか勝たん。不二周助今後も負けないでくれ…。越前リョーマにも負けないでくれ…。
不二周助は優しげだけど多分心の底から優しい訳ではないと思う。もちろん優しい面は確実にあるんだけど、不二の本質はそこではないというか。山吹戦で不二がダブルスで負けたのはそういうことだと勝手に思ってる。もちろん優しい面は確実にあるんだけど、ダブルスでは不二を活かしきれない、彼の本質はチームプレーではない、そんな印象を受けました。不二の敗北を正当化したいだけとも言います。不二周助最強厨なので。まあ弟を蔑ろにした観月をボコボコにしてたし冷たい面はあるよね…?あとは越前との勝負で本気を出したくなる戦闘狂の面もチラ見えするのもいいですね。
黒い面があったり、糸目だったり、そんなキャラが最推しになることは今までなかったので僕にとって不二周助は人生の新しい扉を開いてくれた存在になりました。ありがとう不二周助。

おわり

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