【3周目感想】FE風花雪月(金鹿の学級)

本日7月26日はファイアーエムブレム風花雪月4周年だそうですね。
4年経った今、初プレイしたけど本当に楽しい。
良いゲームに出会えた。

そんなファイアーエムブレム風花雪月の3周目クリアの感想文です。
1周目の感想はこちら。

2周目の感想はこちら。


ゲームシステムの感想は1周目で語ったので割愛。
ストーリー感想とキャラクター感想を中心に書いていきます。
以下、同盟ルートのネタバレ注意。帝国と王国のネタバレも含みます。

プレイしたルート

難易度:ハード
モード:クラシック

前回、ラスボス戦でノーマルに変更してしまったので今回はハードでやり通した。
モードは初のクラシックモード。第二部からは味方からも断末魔が飛ぶようになって辛かった…。そうなったらすぐに時を戻す。このシステムが神過ぎる。
主人公の性別:女
青獅子を男主人公でプレイして、初見は級長と結ばれるべきだと思ったのでクロードと結婚するためだけの女主人公。
クラス:金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)
残った最後の学級。ずっと敵か友軍でしかなかったクロードとヒルダを使えるワクワクが凄い。
まとまりがなさそうではあったけど、青獅子ほど闇を抱えているキャラはいなくて幾分か気楽な学級という印象。

ストーリー感想(第一部)

大枠の流れは他2ルートと同様。ただ、トマシュの不在が他ルートよりクローズアップされていたりクロードが英雄の遺産に興味を持っていることで話や謎がハッキリしていく印象があった。
炎帝に恨みもないクロードだから、ディミトリの時以上に巻き込まれてる感が強かった。
3周目ともなれば第一部には慣れたもの。ローレンツやヒルダの外伝が新鮮だったくらいか。
敵や友軍として出てきた時に印象的だった英雄の遺産、フライクーゲルを自分で使うことができる喜び。ツィリル仲間にしといて良かった。

ストーリー感想(第二部)

の章。
クロードとの再会は、今までで一番爽やかな再会だった。
金鹿の教え子たちが次々と駆けつけてくれる激アツ展開はそのまま。いいね、と思っていたけど。
それ以降もそのままだった。
帝国と王国が全然違ったので同盟はどうなるんだとワクワクしていたけれど、想像以上に大枠が王国と一緒。盗賊の討伐、煉獄の谷アリルでの兵引き渡し、ミルディン大橋攻略、グロンダーズの会戦…と同じ流れが続いたので、新鮮味は薄かった。

だが、エーデルガルトへの復讐ためだけに進んでいた青獅子前半より前向きな気持ちで進軍ができたとは思う。
最終的な目的も、帝国の暴挙を止めるだけでなく、外の世界への偏見のない新しい国を作るというクロードの野望に変わっていって頑張ろうというモチベは高くなった。

グロンダーズ会戦は相変わらず心がキツい。これで生徒たちに個別会話があったら心が苦しくて電源切ってたと思う。紅花2周目やりたくねぇ…。
共闘できればいいのに、ディミトリがそれを許してくれない。そして描写なく死んでいくんじゃない!!先生の付いていない闇堕ちディミトリの末路、こんなにも虚しいのか…。
帝国を倒しに行く、となったのに結婚イベントがなかったからまだ終わらないと察知。ラスボスは誰なんだろうと思っていたら、闇に蠢く者達との決戦があり、そこから英雄の遺産のルーツ、天帝の剣の紋章石の在処など広く真実が明かされてラスボスは伝説のフォドラ十傑を率いる解放王ネメシス。

戦争を引き起こした帝国、帝国の陰にいた闇に蠢く者、世界の脅威ネメシス。あらゆる不安要素を排除して新しい国の指導者となり、偏見のない国を作っていくという終わり方だった。

今までで(紅花、蒼月と比べて)一番スッキリするというか、納得感があるというか。
色んな真実が明らかになったのも高評価。
金鹿だけで大体の事情が分かるし、闇に蠢く者達との決着も紅花以上にしっかりしていた。何周もする時間がなく1周しかしない予定の人は金鹿ルートでやるべきだと思った。

ラスボス戦楽しかったな。敵はフォドラ十傑で英雄の遺産を使ってくる。全員倒さないとネメシスに攻撃は通らない。ネメシスはレベル60。こっち45前後なんですけど!?
ネメシスめちゃくちゃ硬いし。全員で攻撃できるタイミングで総攻撃かけてやっと倒せた。フェイルノートとフライクーゲルがなきゃ届かなかったな…。トドメは先生の覇天。カッコよく決めました。

キャラクター感想

・クロード
同盟の頭脳。
常に色んなことを考えていて、飄々として謎も多い青年。頭が回り、その頭脳には他ルートで苦しめられたり感心したり。今回もレア様との謁見を盗み聞きされたりと暗躍(?)していて、このルートでも彼のことを掴めなかったらどうしようと心配していた。
でも、フォドラの真実は彼の頭脳だけで辿り着くことは難しい、途方もないものだったから、それに驚くクロードに等身大の人間性を感じて可愛く思えた。
彼の持っている野望である他国への偏見のない国は、個人的にはエーデルガルトの野望よりも共感しやすいものだった。彼が英雄の遺産やフォドラの歴史に興味を持っていてくれたおかげで話がまとまっていったと思う。
先生がいなければ冷血皇帝だったエーデルガルトや無謀な突撃で死んでしまうディミトリと違って、先生がいないと戦争には勝てないがそれでも何とか生きていけそう。ちゃんとしてる。

5年後のビジュアル好き。声も低くなってて、良成長とはこのことかと思い知らされた。髭も好き。

戦闘面では、2周プレイしていて強いと感じた弓と飛行の両方を扱う、とんでもなく使いやすいキャラだった。専用クラスが飛行なのありがたすぎる。フェイルノートも強いし戦技も強い、頼りになる級長。

・ローレンツ
誇り高き貴族。
フェルディナントと似ていて、一見すると記号化された高慢な貴族。
でも、前のルートで先生が体調悪い中散策していた時に気遣いの言葉をかけてくれ、「良く気付いた」と褒めたら一瞬自慢げになるもののすぐに心配モードに戻っていたから、良い奴なのは分かっていた。
でも想像以上に良い奴だったな!
最初の方は貴族としての責務に囚われている部分はあったが、支援会話で柔軟になっていった。
多くの支援会話で分かる、他人への気遣いを欠かさない、貴族の手本のような人格。フェルディナントと気が合いそうだと思っていたら支援会話で本当に気が合っていて、微笑ましかった。
彼が守ろうとしているのは貴族としての地位などではなく、同盟でもなく、フォドラの未来。カッコよすぎだろ…!

5年後は髪型が学生時代よりかっこよくなっていて、非の打ち所がなくなっていた。

戦闘面ではダークナイトとして魔法と槍で戦ってくれた。テュルソスの杖はリシテア用。カドゥケウスの杖で我慢してくれてありがとう。

・イグナーツ
瞬間声変わり。
5年後の低くかっこよくなった声が、近づいた時や食事の時に瞬時に高くなるのが面白かった。さすがにそこの差分も収録してたら台詞量倍増で声優さん大変だろうししょうがないか。
美術の才能があって夢を捨てきれないというキャラクターなのは分かる。でも申し訳ないけど印象薄いんだよな…。ただし彼は、自分が初めて殺した生徒(紅花の章)。イグナーツは一般海老の初めてなんですよ!

5年での成長には痺れたよ。特に声。

戦闘面ではボウナイトとして活躍。大文字より火炎放射、ハイドロポンプより波乗り派の自分にはイグナーツの命中安定に心が救われることが多かった。

・ラファエル
無限の懐。
懐がデカすぎる。自分の親が死んで苦しい生活になった間接的(本当に間接的)な原因のイグナーツのことも仇の息子とも言えるローレンツのことも全く恨まない。そんなことができるだろうか。彼みたいに苦しい環境の中でも優しくなるには、どうすればいいのだろうか。人として尊敬できる生徒の1人。

5年後は鍛えに鍛えた結果最高にマッチョに育っていた。髪もちょっと伸びてかっこよかった。

戦闘面ではウォーマスターとして近接戦闘を担当。格闘の追撃、助かる助かる。強かった。

・ヒルダ
やればできるパワー系女子。
ずっと使いたかった。念願叶ってやっと金鹿ルート。
先生によく懐いてくれるしストーリーで話す機会も多いし、こんなの好きになっちまうよ…。お茶会めっちゃ誘っちゃったよ…。ガン見しちゃったよ…。
仕事を周りの人に頼んでばかりだが、それにもちゃんとした理由がある、キャラの深みが風花雪月の凄いところだと思う。
才能があり期待され続けてきた兄、そして少しでも期待に応えられないと冷たい目で兄を見る周囲の人間。それが嫌だから無能で怠惰なふりをしている、という訳だった。いーやなんて良い設定なの。そんなヒルダも仲間のためなら頑張らずにはいられない、という支援会話がとても良かった。マリアンヌとかラファエルとか。

5年前も5年後もビジュアルどっちも好きだな。でも5年後の前屈みっぽい感じのアイコンが好きかも。敵だった時に見てきたアイコンだったから、それを味方の時に見られる嬉しさから気に入っているのかもしれない。

青獅子ルートのデアドラでの大活躍が大大大好きだから絶対前線で使ってやると決めて、戦闘面では一気に前線に出られるドラゴンマスターに。フライクーゲルをぶん回して飛び回る彼女は輝いていた。
ウォーリアーとしてデアドラ再現もしたかったけど、飛行は多めに欲しかった。せっかく斧得意だからドラゴンに乗せやすいし。

・マリアンヌ
最も仲間に恵まれた女
消極的で卑屈で対話を拒否して、お茶会で全く目が合わない。そんなマリアンヌが5年後に少し前向きになれたのは、他ならぬ学級の仲間たちのおかげだと思う。
どれだけ距離を取ろうとしても離れてくれない仲間たちの優しさのおかげだろう。だから、風花雪月の生徒たちの中で最も仲間に恵まれたキャラクターだと思っている。

5年後のビジュアルもいいし前向きになって良かったと言っておいてなんだけど、5年前の目元に陰のあるビジュアルも好きだったりする。

戦闘面では基本回復役のヴァルキュリア。英雄の遺産を得てからは攻撃力も手に入れて攻撃にも参加。英雄の遺産のパワーは癖になる。 

・リシテア
生き急ぐ天才。

黒鷲でも青獅子でも(黒鷲では結果的に)スカウトしてきたのでもういつメン。闇に蠢く者たちの実験のせいで短命を運命付けられてしまった被害者。
散策とかでめちゃくちゃ忙しいアピールしてくるからなんなんだ君はとずっと思っていたけど、事情を知って納得。
短命で時間が限られているから、その時間を全て必要な知識をつけるために使いたいからだったんだね。そしてその知識は両親の平穏のため…。先立つ親不孝を打ち消すくらいの親孝行をするためという。なんて健気なの…。
子ども扱いを嫌うのには、「大人になるまで生きられないかもしれない、それでも少しでも大人に近づきたい」という思いも含まれてたのかな…。

5年後は身長伸びていて好き。ヒルダより高いらしいですね。大人になれて良かった。同窓会に意欲的だったのを見るあたり、5年は生きられることは保証されていたのかな。

戦闘面では闇魔法アタッカーに。死神騎士キラーとして大活躍。リシテア+テュルソスの杖=…………チート!!今までローレンツをスカウトしていなかったので杖使用は今回が初めて。強すぎた。

・レオニー
限りない対抗心
ジェラルトを尊敬するあまり、大体先生にバチバチの対抗心を向けてくる印象。支援Bで謝罪された…と思ったら最後にはまたキレられたし、支援Aで吹っ切った…と思ったらお茶会でまた対抗されたし。ジェラルト、慕われてるな。

5年後は、超美人!!髪伸ばして結ぶと印象めちゃくちゃ変わる。

戦闘面ではファルコンナイトの回避盾。回避盾という概念を知って踊り子の剣回避、飛行の警戒姿勢と回避スキルを取らせまくった。色んな技能伸ばさなきゃいけなかったから大変だった。踊り子運用はしていません。

クラス単位で見ると金鹿のメンバーが一番好きかな。クロードのいないところで会議していたシーンは皆の髪色がとてもカラフルで、見ていてなぜかワクワクした。戦隊みたいだからだろうか。笑
バラバラのように見えて団結力もしっかりある、とても良い学級という印象。

助っ人キャラたち
・フレン
支援会話を集めるために副官で戦っていた。クロードやイグナーツとの支援会話は、モロ正体に触れそうな話だった。特にイグナーツ相手、隠す気がないレベル。

・セテス
またしても、ドラゴンナイトでいつの間にか加入していた。まあ飛行はなんぼあってもええですからね。

・ツィリル
クロード、ヒルダ、リシテアとの支援会話のためにレア様への敬愛が度を越している少年を初めてスカウト。
ドラゴンに乗せやすいのがありがたい。おかげで副官で支援が集められる。
クロードの出自も相まって、話にも自然と溶け込めるので金鹿スカウト候補筆頭だと思った。

・シャミア
クロードとの支援会話のためにスカウト。ツィリルとの師弟関係とか、レオニーとの支援会話での爆笑シーンとか、良い支援会話が多かった。

・フェルディナント
ヒルダ、マリアンヌとの支援会話のためにスカウト。スカウトのために引き継ぎで支援Bまで上げたから、大好きな支援会話Bは見られなかった。ドラゴンマスターを目指してもらったらめちゃくちゃ強かった。

・カスパル
ヒルダ、ラファエルとの支援会話のためにスカウト。
全くと言っていいほど育てていなかったのでメルセデスとの外伝ではお荷物に。何もしていない。ただ死神騎士から逃げていただけ。こんな扱いになってしまってごめんな…。

・シルヴァン
ヒルダ、ローレンツ、レオニーとの支援会話のためにスカウト。ほぼ育ててません…。
この男、支援相手はめちゃくちゃ多いのにAまで行くのがごく少数なのゾクっとする。生き方を支援に反映するなよ。

・メルセデス
ヒルダ、ローレンツ、イグナーツ、ツィリルとの支援会話のためにスカウト。
ほぼ育ててません。

本当はペトラ、イングリット、アネットがクロードと支援あるようだったのでスカウトしたかったけど、キャラが多くなりすぎるので断念。
金鹿2周目で仲間にしよう。

結末

結婚はクロードとしました。
きょうだいじゃなくなっちゃったね🤭
フォドラとパルミラ、2つの国の王として並び立つという終わり方。離れて暮らすことにはなったけど、後日談でちゃんと再会できていて何より。
カスパル、フレン、ツィリルがソロエンド。
シルヴァンとメルセデス
フェルディナントとマリアンヌ
ローレンツとリシテア
レオニーとシャミア
ヒルダとセテス
ラファエルとイグナーツ
がペアエンド。

好きな支援会話
・リシテアとツィリル
貴重な年下相手にお姉さんぶろうとするリシテアが言葉で言い表せないくらい可愛かった。
ツィリルの手紙も感動した。

・ヒルダとマリアンヌ
マリアンヌのためについ頑張ってしまうヒルダと、お茶をこぼして「あっつ!」と言ってしまうマリアンヌが面白かった。

・ローレンツとマリアンヌ
マリアンヌの美しさをめちゃくちゃ評価しているローレンツが良かった。ローレンツの支援会話どれもマジで良いな…。
支援会話を飛び越えて、本編のストーリー中にもマリアンヌの美しさを語ろうとする描写があったので嬉しかった。多分風花雪月名物の、支援会話の進行度で発生する会話差分なんでしょうね。

レオニーとシャミア
レオニーの絵に思わず大爆笑するシャミアさんが良過ぎた。そんな一面が!?
気に入ってペアエンドを願っていたら本当にペアになってくれて、面白かったから大満足。

フェルディナントとローレンツ
青獅子の時ミルディン大橋で絡んでて気になった2人。
この2人、似ていて気が合っていて見ててめちゃくちゃ微笑ましい。食事もグループ課題も専用セリフがあって至れり尽くせり。支援Aがないのだけが欠点だな。

その他感想

・少しではあったけど、ドゥドゥーと共闘できたのは嬉しかった。ダスカーに帰った後、クロードの作る世界で彼も幸せになれますように。

・初めて訪れたマップ、シャンバラ。かっこいいBGMと怪しい空気感、最高だった。固定砲台が謎にラファエルばかり狙ってきた。あまりラファエルを舐めるなよ?瞑想でHP回復できるんだぞ?
明言されてなかったけど、結局タレス=アランデル公でいいんだよね?それ以外考えられないし。

・DLCを購入したのでアビス要素が解禁。アビスの番人と地上のセイロス騎士が仲良くなってて微笑ましかった。
アビスの書庫も興味深い。先生とフェルディナントとの支援会話で語られていた無欲の軍師パーンが闇に蠢く者だったのが示唆されていたのは衝撃だった。闇うごのなかでも異質な存在だったのだろうか。

・ジュディットさん、サッパリしていて結構好きかもしれない。同盟のロドリグ枠っぽかったから死なないか心配してたけど無事で良かった。
帝国ルートでイグナーツやレオニーの死を悼むセリフ、迫真ですよね。

・このルート、なんかムービー多くて得した気分。特にネメシスとの決着ムービーのクロードがかっこよくて好き。時間差攻撃が好きなんだよな。
エーデルガルトとの決着ムービーは字幕が「師」なのが気になった。ここは「先生」であるべきでは?

まとめ

帝国との決着も、闇に蠢く者との決着も、あらゆる謎も、世界の行く末も、他のルートよりスッキリしていて良い終わり方をしたルート。
特に、このルートだけで大体の謎が分かるのが個人的に高評価ポイントです。一番好き。

これで3つの学級の感想文は書けたので、あとは銀雪ルートの感想文も書きたい。(クリア済み)

風花雪月4周年、本当におめでとうございます!
ここまで読んでくださりありがとうございました!

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?