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#70 「あまおう」🍓商標が失敗!?商標登録のデメリット

こちらのnoteの内容は音声でもお聞きいただけます↓
https://stand.fm/episodes/60595306307f05a11f4564da

第67回目の配信で、
イチゴの「あまおう」をブランド化するに至った経緯と、
ブランド名を商標登録するメリットについて、お話しました。

そちらをまだお聞きでない方は、
ぜひ一度お聞きになってから、
今回の配信を聞いてください。

その配信の最後に、
商標登録にはメリットだけではなく、
残念ながらデメリットもあることをお話したのを、
覚えてますでしょうか?

今回はそれについてお話します。

★商標登録するデメリット①

ブランド名を商標登録するデメリットの1つ目は、
お金がかかる」ということです。
特に新しい品種の場合、品種登録とは別に、商標登録をするわけですから、
やはり費用の負担がのしかかります。

しかも、商標の場合は、どの商品やサービスについて使用するのか
権利の範囲を指定して出願手続をするのですが、
その範囲が広いほど、より登録にお金がかかる制度になっています。

例えば、商品「イチゴ」だけだったら、
1つですむので、さほどお金はかかりません。
しかし、「イチゴ」に加えて「イチゴを加工したジャム」についても商標を使うとしたら、
その分費用が追加されますし、
さらに「イチゴの大福」や「イチゴのジュース」「イチゴのお酒」etc.と、
これら全部追加すると、結構な費用が必要となります。

また、第63回目の配信でもご説明したように、
商標は10年ごとの更新により、
20年、30年と半永久的に権利を持つことができますが、
逆に言えば、10年ごとに更新手続の費用がかかるわけです。

そう考えると、
商標は常に「費用対効果」を考えることが
重要だということですね。

★「あまおう」の失敗!?

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