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#83 商標の価値が0になる「普通名称化」を防ぐ方法

こちらのnoteの内容は音声でもお聞きいただけます↓
https://stand.fm/episodes/606ada3d276954d519a93f81

第73回目の配信で、せっかく取った商標が、
使い方・使われ方によっては「普通名称化」してしまいますよとお話しました。

★普通名称化とは?

「普通名称化」というのは、
本来は「特定の人や企業の商品やサービスのブランド」を示す商標だったのが、
「その商品やサービスの一般的な名称」であると認識されてしまった状態を言います。

具体例として、「エスカレータ」「正露丸」「巨峰」「ホッチキス」「サニーレタス」「雷おこし」「うどんすき」「招福巻」「ポケベル」などがあります。
どれも聞いたことがあると思いますが、
これらは元々、特定の企業のブランド名だったのが、
みんなが使える一般的な名称になってしまったというわけです。

これって、商標としての価値は0になることなので、
せっかくお金と手間をかけてきたのが水の泡になってしまうんですよね。
それどころか、自分の商品と他人の商品との識別ができなくなって、
「どっちも同じじゃん」と思われてしまうので、
結構怖いことなんです。

★「普通名称化」を防ぐ方法

そこで、「普通名称化」をいかに防ぐかですが、
ざっくり説明すると、
「不特定多数の人が、商品・サービスについて見境なく商標を使用してしまう」
のを防ぐ
ということになります。

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