達磨の眼【本伝統文化を世界へ】

ライブインテリジェンスアカデミーの公式noteです。日本の伝統文化を国内外に伝えていく…

達磨の眼【本伝統文化を世界へ】

ライブインテリジェンスアカデミーの公式noteです。日本の伝統文化を国内外に伝えていくためのブログです。当アカデミーの事業の一つである「仏画曼荼羅アート教室」の活動状況もアップしていきます。新たに当アカデミーがこのブログを運営していきますので、よろしくお願いいたします。

マガジン

  • 〇△▢の風景

    私が見つけたちょっと誇らしい心に沁みるお寺の風景を一緒に楽しんでいただこうと思っています。

  • 仏画曼陀羅アート

    仏画と般若心経などのお経を融合させてアート作品を作ります。仏画のもつ美しさ、お経の文字がもつ神秘さを重ねオリジナリティーあふれる仏教アートにチャレンジします。関西を中心に教室を展開しています。関心があれば、一緒に作品を作りましょう。

記事一覧

その先を想像させる

その先には、きっと美しい世界があるのだろう 妄想が広がり 想像するだけで楽しい その先を越えると、実写の風景 写真を整理していると、実写の美しい風景の前に 山門や鳥…

お寺と人を結ぶお祭りワッショイ 【ひらりん宝塚フェスティバル】

40年ほど前の職場の同窓会を兼ね、昨日「ひらりん宝塚フェスティバル2024」が開催されたので行ってきた。実行委員長をしているのがその同僚の一人なので、激励を兼ねて参集…

大阪市立東洋陶磁美術館で出会った「鼻煙壷」の魅力 【記憶に残る一枚―鼻煙壷―】

ご承知のとおり、大阪市立東洋陶磁美術館は、質量ともに芸術性の高い東洋陶磁を収蔵・展示する美術館として名を馳せている。 今年4月にリニュアルオープンし、さらに東洋陶…

水面に花をのぞかせた、ちっちゃな睡蓮

これからの季節の花といえば、 寺院等の池で見受けられる蓮や睡蓮。 とくに蓮は仏画を描く身には馴染みの花のひとつである。 昨日、月に一度の仏画曼荼羅アート教室である…

年一度の御開帳「如意輪観音坐像」への祈りが炎になってとどく 【神呪寺―如意輪観音坐像―】

一昨日の5月18日、午後からの仏画教室の前に、どうしても行ってみたい所があった。西宮にある甲山大師と呼ばれている「神呪寺(かんのうじ)」さん。甲山の山麓にある真言宗…

「旅の日」にちなみ旅人を想う

日本旅のペンクラブが、松尾芭蕉が江戸深川の採茶庵から東北や北陸の地へと旅立った(奥の細道) 5月16日(新暦)を「旅の日」と提唱した。 松尾芭蕉は、ご存じ奥の細道に「…

初夏の風物詩「柳」と「蓮」は、伽藍を彩る 【記憶に残る一枚―東寺―】

柳といえば、 これからの季節に川や池のほとりに青々としげる枝を垂らし、 初夏の風情を感じさせる木として親しまれている印象がある。 平安時代の能書家 小野道風の逸話…

一杯の茶と羊羹は至福のひとときを演出

先日、お茶と羊羹をいただく機会があった。人前ではなく自分が愉しむお茶タイム。茶室の待合席の縁側に座り、新緑を眺めながらだからまさに自娯の時間だった。 むかし教わ…

想像を絶する百八の干支本尊 【仏画曼荼羅アート】

先週末は仏画曼荼羅アートの泉佐野教室だった。先々月に課題として提案した「百八の干支本尊」は、少しずつではあるが仕上がっている。先日新たに二人の方が持参された。 …

御廟までの奥の院が「自然界曼陀羅」 【記憶に残る一枚―高野山―】

弘法大師空海が創造し確立した真言密教の奥義を視覚的に表現した「曼荼羅」に興味を持ち高野山を訪ねたことがいく度かある。曼陀羅と言われるものは、絵図として平面に描い…

ブログ開設20年にむけ、記憶に残る “一枚の写真” と題しチャレンジ

SNSの媒体の一つと言われるブログ(心と体のなごみブログ)を利用しはじめて、来年で20年になる。前回の記事で2813回になる。よくもこんなに続いたもんだ、としみじみと振り…

大日如来坐像の「印相」は “智慧” を表現 【大本山智積院】

仏画曼陀羅を楽しむものにとっては、如来を描くことが多い。そのなかでも阿弥陀如来、釈迦如来、そして大日如来のトップ3仏である。「曼陀羅」を描く上でも教えにおいても…

西宮オリジナルフラワー「エンジェルス・イヤリング」に魅せられて

これらの写真の花は、「エンジェルス・イヤリング」という。南米原産の高山植物「フクシア」を、西宮市とサントリーフラワー㈱ が共同で開発したフクシアの新品種で、可愛…

季節を間違えるほどの色とりどりの風景

この写真から季節を読みとるなら、誰しもが秋と答える人が多いだろう。撮影した本人も写真を見てそう思う。 写真は、中国紹興市の名園・蘭亭内にある「墨華亭」をイメー…

ちょっと不思議な一枚

不思議な仏画作品である。 描いたご本人は、えんぴつで大日如来様を描いてみたかった、と。 ペンで書いた般若心経と仏様との妙なる相和が生まれている。 余計な力が抜け…

体験会のご案内  どなたでもできる「干支本尊御札(お守り)」づくり

GWまっただ中、いかがお過ごしでしょうか。 今回は、仏画曼荼羅アートの体験会のお知らせをさせていただきます。 6年前に開設した泉佐野教室を筆頭に各教室ともに参加され…

その先を想像させる

その先には、きっと美しい世界があるのだろう 妄想が広がり 想像するだけで楽しい その先を越えると、実写の風景 写真を整理していると、実写の美しい風景の前に 山門や鳥居など建物を入れて撮っている写真が目立つ それらを被写体に撮っているのだが その奥の風景を想像させてくれる それを楽しんでいる また、その逆も 屋内から外の風景を撮っても 屋内から見る風景の手前に何かを入れて撮ると 外の美しさを想像し楽しめる それもまたよし トップ写真 平安神宮の應天門から 写真/ 渡邉雄

お寺と人を結ぶお祭りワッショイ 【ひらりん宝塚フェスティバル】

40年ほど前の職場の同窓会を兼ね、昨日「ひらりん宝塚フェスティバル2024」が開催されたので行ってきた。実行委員長をしているのがその同僚の一人なので、激励を兼ねて参集。おっさん4人が会場で待ち合わせお祭りを楽しませてもらった。 会場は、聖徳太子によって創建されたという平林寺とその塔頭の数カ寺。それぞれがお寺を開放してのお祭りである。今年で3回目、地元の方たちとの繋がりを深めようということで始まったこのお祭り、朝早くから多くの方たちが集まっていた。 平林寺は、宝塚 阪急逆瀬

大阪市立東洋陶磁美術館で出会った「鼻煙壷」の魅力 【記憶に残る一枚―鼻煙壷―】

ご承知のとおり、大阪市立東洋陶磁美術館は、質量ともに芸術性の高い東洋陶磁を収蔵・展示する美術館として名を馳せている。 今年4月にリニュアルオープンし、さらに東洋陶磁の世界的権威のある美術館として生まれ変わった。その姿と、東洋陶磁の逸品を改めて鑑賞してみたいと思っている。 もう、5、6年前になるだろうか、美術館に行ったおりに、それは、それは豪華絢爛で可愛らしい、「鼻煙壷」と出会った。その時の印象を鮮明に覚えている。はじめは、小さな陶器の壷に装飾が施されている装飾品だという認

水面に花をのぞかせた、ちっちゃな睡蓮

これからの季節の花といえば、 寺院等の池で見受けられる蓮や睡蓮。 とくに蓮は仏画を描く身には馴染みの花のひとつである。 昨日、月に一度の仏画曼荼羅アート教室である佛日寺に 行ったときに、境内で庭の手入れをされていた和尚から、 これ見て、というお誘いで覗いたのが 小さな水鉢の水面から姿をのぞかせていたちっちゃな睡蓮だった。 咲き始めたばかりで開き切ってないのでさらに小さく見えた。 直径1センチほど(開いて2センチ程度)で、 葉っぱの隙間に浮いていた。 大きさから見ても、

年一度の御開帳「如意輪観音坐像」への祈りが炎になってとどく 【神呪寺―如意輪観音坐像―】

一昨日の5月18日、午後からの仏画教室の前に、どうしても行ってみたい所があった。西宮にある甲山大師と呼ばれている「神呪寺(かんのうじ)」さん。甲山の山麓にある真言宗御室派の別格本山で、本尊が如意輪観音坐像(秘仏)の寺院。 神呪寺は、 “かんのうじ” と読むが、その昔は “しんじゅじ” と言われ、呪文、真言、マントラと同義で「仏の真の言葉」という意味をもつ寺院である。甲山を神の山とする信仰があり、この寺院を “神の寺(かんのじ)” と呼ばれるようになり、のち神呪寺となったとい

「旅の日」にちなみ旅人を想う

日本旅のペンクラブが、松尾芭蕉が江戸深川の採茶庵から東北や北陸の地へと旅立った(奥の細道) 5月16日(新暦)を「旅の日」と提唱した。 松尾芭蕉は、ご存じ奥の細道に「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」と旅の記録として残している。月日は永遠に通り過ぎていく旅人のようであり、来ては過ぎる年もまた旅人のようなものである、という意味の紀行文。 芭蕉にふれることで、ふと昔の友人のことが思い出された。若くしてこの世を去ったが世界を旅してまわっていた。月日は通り過ぎ

初夏の風物詩「柳」と「蓮」は、伽藍を彩る 【記憶に残る一枚―東寺―】

柳といえば、 これからの季節に川や池のほとりに青々としげる枝を垂らし、 初夏の風情を感じさせる木として親しまれている印象がある。 平安時代の能書家 小野道風の逸話に、 蛙が柳に飛びつこうと何度も繰り返す。 このひたむきな蛙の努力を見ていると、 努力すれば運も味方する、という話がある。 小野道風が「柳」と「蛙」を結びつけたことにより、 その後、柳と蛙が一対で俳句や川柳にもよく登場する。 東寺の蓮池のほとりに柳の木がある。 初夏の寺院の風物詩である「蓮」が池を彩る。 そん

一杯の茶と羊羹は至福のひとときを演出

先日、お茶と羊羹をいただく機会があった。人前ではなく自分が愉しむお茶タイム。茶室の待合席の縁側に座り、新緑を眺めながらだからまさに自娯の時間だった。 むかし教わった、中国の茶の歴史の中でもっとも偉大な茶詩のことが思い浮かんだ。唐の時代の「盧同(ろどう)」という人物が書いたお茶の効能である。 そのごく一部をであるが、 一煎飲めば、喉を潤し 二煎飲めば、孤独を忘れ 三煎飲めば、感動の言葉がはらわたまで沁み 四煎飲めば、軽く汗ばみ 日頃の鬱憤が体から発散し 五煎飲めば、肌も骨

想像を絶する百八の干支本尊 【仏画曼荼羅アート】

先週末は仏画曼荼羅アートの泉佐野教室だった。先々月に課題として提案した「百八の干支本尊」は、少しずつではあるが仕上がっている。先日新たに二人の方が持参された。 自分の本尊とされる仏画を百八つ描く課題である。この課題を聞かされたときは気が遠くなるような心境だったようである。毎日一体、コツコツと描けば “心の整理” につながるようにも思えたのだが・・・。 これだけの数を描くとなれば、当然ながら四苦八苦されたはずだが、それぞれが異なるユニークな作品に仕上がっていた。想像していた

御廟までの奥の院が「自然界曼陀羅」 【記憶に残る一枚―高野山―】

弘法大師空海が創造し確立した真言密教の奥義を視覚的に表現した「曼荼羅」に興味を持ち高野山を訪ねたことがいく度かある。曼陀羅と言われるものは、絵図として平面に描いた金剛界曼陀羅と胎蔵曼陀羅の「両界曼陀羅図」をはじめ、東寺の講堂に広がる大日如来坐像を中心とした21体の仏像で構成される「立体曼陀羅」が曼陀羅としてよく表現されている。 何度目かに高野山に出向いたおり、ご存じ一つ橋から御廟までの奥の院という一帯には名高い武将の供養塔が並ぶ。そして天に伸びる樹齢数百年の杉木立の樹林が

ブログ開設20年にむけ、記憶に残る “一枚の写真” と題しチャレンジ

SNSの媒体の一つと言われるブログ(心と体のなごみブログ)を利用しはじめて、来年で20年になる。前回の記事で2813回になる。よくもこんなに続いたもんだ、としみじみと振り返った。その第一回目に投稿した記事が「音と舞で小宇宙の世界が・・」という雅楽会。日付をみると2005年11月5日と記されてあった。 最近の記憶は薄れても遠くの記憶はしっかりと残っている。歳を重ねた人の典型のようだが、この傾向は否めない。最初の記事を読んでいると、その時の状況が浮かんでくる。 当時、知人であ

大日如来坐像の「印相」は “智慧” を表現 【大本山智積院】

仏画曼陀羅を楽しむものにとっては、如来を描くことが多い。そのなかでも阿弥陀如来、釈迦如来、そして大日如来のトップ3仏である。「曼陀羅」を描く上でも教えにおいても基本になるのが「大日如来」。仏画を描く際には欠かせない仏様なので頻繁に課題に登用している。 大日如来といえば、真言密教の教主であり、宇宙の中心にいる仏とされている。この密教は、弘法大師(空海)が中国から持ち帰り広めたものである。曼陀羅を学ぶものにとって、大日如来は仏画の基本になるお手本である。大日如来は金剛界と胎蔵

西宮オリジナルフラワー「エンジェルス・イヤリング」に魅せられて

これらの写真の花は、「エンジェルス・イヤリング」という。南米原産の高山植物「フクシア」を、西宮市とサントリーフラワー㈱ が共同で開発したフクシアの新品種で、可愛らしい形姿の花として人気がある。 これらの花たちを目当てに西宮北山緑化植物園に行ってきた。確か昨年も同じ時期に行った記憶がある。高山植物なので日本で、しかも西日本地域で育てようと西宮市と民間企業がタッグを組み、西日本でも夏を越せるフクシアを開発した。それが「天使のイヤリング」。 ご覧のとおり、キュート。ずっと眺め

季節を間違えるほどの色とりどりの風景

この写真から季節を読みとるなら、誰しもが秋と答える人が多いだろう。撮影した本人も写真を見てそう思う。 写真は、中国紹興市の名園・蘭亭内にある「墨華亭」をイメージして建てられた、西宮北山植物園内にある北山墨華亭の池の風景。庭園から北山墨華亭にむけ撮影した一枚である。 もみじの紅葉まっ盛り、池にはスイセンが咲いている。この組み合わせは自然の摂理からいうなら真逆。晩春の象徴スイセンと紅葉の春モミジが彩りの競演していた。 リポート&写真/ 渡邉雄二 #彩りの競演 #

ちょっと不思議な一枚

不思議な仏画作品である。 描いたご本人は、えんぴつで大日如来様を描いてみたかった、と。 ペンで書いた般若心経と仏様との妙なる相和が生まれている。 余計な力が抜けた自然体のなせるわざなのだろう。  #仏画曼荼羅アート #ちょっと不思議な一枚 #鉛筆で描いた仏様 #文字と絵の相和 #自然体のなせるわざ

体験会のご案内  どなたでもできる「干支本尊御札(お守り)」づくり

GWまっただ中、いかがお過ごしでしょうか。 今回は、仏画曼荼羅アートの体験会のお知らせをさせていただきます。 6年前に開設した泉佐野教室を筆頭に各教室ともに参加されている生徒さんの制作意欲に押され楽しくも充実した時間を一緒に過ごしています。どの教室も新しい方たちをお迎えし、それぞれが切磋琢磨しながらステキな作品を創作しています。 改めて、後期に向けての体験会を開催いたします。 まずは、大阪南田辺の「法楽寺教室」と、4月からスタートした西宮の「苦楽園教室」のご案内です。その