達磨の眼【本伝統文化を世界へ】

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達磨の眼【本伝統文化を世界へ】

ライブインテリジェンスアカデミーの公式noteです。日本の伝統文化を国内外に伝えていくためのブログです。当アカデミーの事業の一つである「仏画曼荼羅アート教室」の活動状況もアップしていきます。新たに当アカデミーがこのブログを運営していきますので、よろしくお願いいたします。

マガジン

  • 〇△▢の風景

    私が見つけたちょっと誇らしい心に沁みるお寺の風景を一緒に楽しんでいただこうと思っています。

  • 仏画曼陀羅アート

    仏画と般若心経などのお経を融合させてアート作品を作ります。仏画のもつ美しさ、お経の文字がもつ神秘さを重ねオリジナリティーあふれる仏教アートにチャレンジします。関西を中心に教室を展開しています。関心があれば、一緒に作品を作りましょう。

最近の記事

大日如来坐像の「印相」は “智慧” を表現 【大本山智積院】

仏画曼陀羅を楽しむものにとっては、如来を描くことが多い。そのなかでも阿弥陀如来、釈迦如来、そして大日如来のトップ3仏である。「曼陀羅」を描く上でも教えにおいても基本になるのが「大日如来」。仏画を描く際には欠かせない仏様なので頻繁に課題に登用している。 大日如来といえば、真言密教の教主であり、宇宙の中心にいる仏とされている。この密教は、弘法大師(空海)が中国から持ち帰り広めたものである。曼陀羅を学ぶものにとって、大日如来は仏画の基本になるお手本である。大日如来は金剛界と胎蔵

    • 西宮オリジナルフラワー「エンジェルス・イヤリング」に魅せられて

      これらの写真の花は、「エンジェルス・イヤリング」という。南米原産の高山植物「フクシア」を、西宮市とサントリーフラワー㈱ が共同で開発したフクシアの新品種で、可愛らしい形姿の花として人気がある。 これらの花たちを目当てに西宮北山緑化植物園に行ってきた。確か昨年も同じ時期に行った記憶がある。高山植物なので日本で、しかも西日本地域で育てようと西宮市と民間企業がタッグを組み、西日本でも夏を越せるフクシアを開発した。それが「天使のイヤリング」。 ご覧のとおり、キュート。ずっと眺め

      • 季節を間違えるほどの色とりどりの風景

        この写真から季節を読みとるなら、誰しもが秋と答える人が多いだろう。撮影した本人も写真を見てそう思う。 写真は、中国紹興市の名園・蘭亭内にある「墨華亭」をイメージして建てられた、西宮北山植物園内にある北山墨華亭の池の風景。庭園から北山墨華亭にむけ撮影した一枚である。 もみじの紅葉まっ盛り、池にはスイセンが咲いている。この組み合わせは自然の摂理からいうなら真逆。晩春の象徴スイセンと紅葉の春モミジが彩りの競演していた。 リポート&写真/ 渡邉雄二 #彩りの競演 #

        • ちょっと不思議な一枚

          不思議な仏画作品である。 描いたご本人は、えんぴつで大日如来様を描いてみたかった、と。 ペンで書いた般若心経と仏様との妙なる相和が生まれている。 余計な力が抜けた自然体のなせるわざなのだろう。  #仏画曼荼羅アート #ちょっと不思議な一枚 #鉛筆で描いた仏様 #文字と絵の相和 #自然体のなせるわざ

        大日如来坐像の「印相」は “智慧” を表現 【大本山智積院】

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        記事

          体験会のご案内  どなたでもできる「干支本尊御札(お守り)」づくり

          GWまっただ中、いかがお過ごしでしょうか。 今回は、仏画曼荼羅アートの体験会のお知らせをさせていただきます。 6年前に開設した泉佐野教室を筆頭に各教室ともに参加されている生徒さんの制作意欲に押され楽しくも充実した時間を一緒に過ごしています。どの教室も新しい方たちをお迎えし、それぞれが切磋琢磨しながらステキな作品を創作しています。 改めて、後期に向けての体験会を開催いたします。 まずは、大阪南田辺の「法楽寺教室」と、4月からスタートした西宮の「苦楽園教室」のご案内です。その

          体験会のご案内  どなたでもできる「干支本尊御札(お守り)」づくり

          出会った、屈原を思い出させる一幅の木蘭

          先日、大阪梅田の阪急古書のまちのお店に木蘭(もくれん)と思わしき墨画の掛軸があった。その右上には「朝飮木蘭之墜露兮 夕餐秋菊之落英」という賛(漢詩)が書かれていた。ちょっとした驚きの出会いだった。 同じ人物が絵も賛も描いている。この木蘭と漢詩だけでちょっと大げさかもしれないが、戦国時代の楚の政治家で詩人として名を馳せた「屈原」の話につながる。 中国では花を君子と呼ぶことがあり、昔から四君子と呼ばれる花がある。 「蘭」「菊」「梅」「竹」。 この4つの花を文人・詩人に例えて表

          出会った、屈原を思い出させる一幅の木蘭

          復習参考書で「雪舟」を読み解く

          数日前、京都国立博物館で「雪舟伝説」を鑑賞した。雪舟の真筆である国宝6点などを含む、伝雪舟筆の作品などをガラス越しではあるが堪能した。しかしながら、この貴重な雪舟文化財をみて回ったのだが、どうも館内が薄暗いせいか、私の眼とメガネの具合のせいか、いつものことだが大満足とはならなかった。そのフラストレーションを解消するのによく使う奥の手がある。 翌日、早速地元の図書館に行き、見てのとおり「雪舟」の図鑑 (小学館ギャラリー 新編 名宝日本の美術 第14巻「雪舟」)を借りてきた。展

          復習参考書で「雪舟」を読み解く

          おもしろいあそび

          モノトーンにしてみると 季節や時間が薄らいでゆく なにかを頼りにフラッシュバックすると 鮮明にそのときが浮かんでくる 文・写真/ 渡邉雄二 #モノトーン #情報が少なくなる #フラッシュバック #鮮明によみがえる

          万花、多様な姿に驚嘆する

          色とりどりの花は、 見る人を楽しませてくれる。 それぞれ色や形状そして香が異なる。 花が多様なのは 人間の観賞のためではない。 理解しているつもりであるが、 あまりにも身近で 癒やしの存在であるから、 そう思うのも不思議ではない。 近くで見れば見るほど、 不可思議に思うことがある。 なぜ、万花それぞれ、 こんなに違うのだろうか。 自然科学の領域になる。 難しいことはさておき、 日本の野生植物のなかで、 一番多い花の色は白系、次いで黄色系、 赤系、紫系、青系と続くら

          万花、多様な姿に驚嘆する

          魅力満載の 京博の「雪舟伝説」

          昨日、「雪舟伝説」を観に京都国立博物館へ行ってきた。過去、何かの折に国宝の雪舟作品は観たことがあり衝撃を受けたことがある。その中でも、仏画を楽しむものとして「慧可断臂図」は目に焼き付いている作品である。 今回の京都国立博物館の「雪舟伝説」の展覧会では、雪舟が日本の美術史上に大きな影響を与えたことの功績を伝える特別展になっていた。まさに「雪舟伝説―『画聖(カリスマ)』の誕生―」と名打ってのものだった。 第1章から第7章までにわけられ、第1章「雪舟精髄」と題し国宝6点と重文3点が

          魅力満載の 京博の「雪舟伝説」

          彩色によって個性あふれる作品に 6月に体験会開催

          昨日は大阪西区民センターで仏画曼荼羅アート講座だった。 昨年9月、開催された体験会に参加され、 関心を寄せ、続けられている方々の作品である。 今年に入り、顔彩での彩色が始まり、 配色の難しさなどを体験しながら進んでいる。 課題の仏画の彩色は見本がなく、 ひとり一人が自由に色を配し楽しんでいる。 だから個性や気持ちが絵に表現される。 同じ画題でも、これほどまでに違うのか、と。 ■体験会を開催します。6月25日(火) 13:30~15:30 募集は15名(先着順) 参加費1,

          彩色によって個性あふれる作品に 6月に体験会開催

          国宝の寺 浄土寺(尾道)を訪ねて

          先日の尾道訪問は「仏画曼荼羅アート」の打ち合わせを兼ね浄土寺に伺った。 ご存じの方も多いと思うが、尾道 浄土寺は尾道三山の一つとして飛鳥時代に聖徳太子が開創したと伝えられている、中国地方屈指の古刹である。瀬戸内海の交通や商業として発展した尾道の歴史文化に必ずと言っていいほど登場する寺院である。およそ七百年の時代を重ね、いまも尾道の発展を見守り続けている。 朱の山門をくぐると正面が本堂、その右手に阿弥陀堂と多宝塔が建つ。これらは中世仏教建築の代表的な建築物として現存して

          国宝の寺 浄土寺(尾道)を訪ねて

          大阪コリアンタウン 若い女性たちによって門戸がひらかれる

          先日、大阪 鶴橋に行ってきた。おそらく十数年ぶりになるだろう。現役時代はたまに焼肉を食べるために出かけていたが、いまは年齢的に焼肉を食べる機会もめっきり減り足が遠のいていた。 このたび、おじさん仲間と鶴橋界隈の町の変貌ぶりが話題になり、それなら是非行こうと実現した。以前よく行ったJR環状線鶴橋駅の高架下の焼肉店の路地は観光客らしき人たちで賑わっていた。露店も増えいっそうの集客に繋がっているように思えた。 焼肉ランチを済ませ、お目当ての「大阪コリアンタウン」へ。

          大阪コリアンタウン 若い女性たちによって門戸がひらかれる

          街を彩る白とピンクのハナミズキ

          街路樹としてよく見かける「ハナミズキ」 このハナミズキは北米原産で、 1912年にワシントンD.C.に贈ったサクラの返礼として贈られた木 ピンクとホワイトの2種が交互に植えられているのはよく見かける 今年もサクラのあとを彩る 改めて近寄って見ると清楚で美しい 写真/ 渡邉雄二 #ハナミズキ #北米原産 #サクラの返礼 #サクラの後を彩る #清楚で美しい

          街を彩る白とピンクのハナミズキ

          寺院は 心の高揚を楽しむワンダーランド

          毎月一回、有難いことに仏画曼荼羅アートの講座で寺院へ行く機会がある。訪ねるたびにメンタルスタビリティ(精神的高揚感)のようなもの感じる。それは、境内の空気感や本堂で手を合わせ祈ることの他に、移ろいゆく季節の中で草木の変化に触れることなど、私にとって寺院はワンダーランドである。 一昨日、大阪の池田市にある黄檗宗寺院である「佛日寺」に伺った折に、いつも寺院裏の勝手口からの小径を通る。白壁に添って小さな地蔵さんが並んでいる。それぞれの地蔵さんの、小径を挟んで目の前には牡丹が植えら

          寺院は 心の高揚を楽しむワンダーランド

          古木の牡丹桜 命のアーチのよう 【佛日寺の風景】

          桜爛漫の風景は終わりを告げようとしている そんななか 大阪池田にある佛日寺の境内にある 小さな古木の牡丹桜が見ごろを迎えている どことなく哀しげに映るが 小さいながら迫力を誇示し続けているようにも見える よく見ると 長い枝が土に付いている 支え棒のように 大地にめり込み命脈をつなぐ命のアーチのように 写真/ 渡邉雄二 #佛日寺 #佛日寺の風景 #牡丹桜 #小さな古木 #哀しげに映る #命のアーチ

          古木の牡丹桜 命のアーチのよう 【佛日寺の風景】