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なぜ鉛筆には「鉛」が使われていないのに鉛筆なのか

もうシャープペンシルに置き換わって幾年月。鉛筆は義務教育課程で卒業してしまいました(もっとも、受験などで念のため鉛筆は持参していました)。かつては鉛筆をかじってしまうような少年だったので、鉛筆の味を鮮明に覚えています。

ところで、鉛筆には鉛は使われていません。「黒鉛」と「粘土」を混ぜて作っています。黒鉛とは炭素からなる鉱物であり、鉛ではありません。

ではなぜ鉛筆と名がついているのでしょうか。

三菱鉛筆のサイトによると、以下のような記述がありました。

「以前のもの」は、鉛でできた棒「尖筆」でした。この鉛の棒は現在の鉛筆のように黒い跡は残せず、文字を真っ直ぐ書くためにあらかじめ薄く線を引く目的で用いられました。この鉛の棒を"lead pencil"(鉛の筆)と呼ぶようになり、呼び方と現在の鉛筆が一緒に輸入され「鉛筆」と訳されたのではないかと言われています。

鉛筆には鉛を使っているのか|よくあるご質問|三菱鉛筆株式会社

とのことで、もともとは尖筆(せんひつ)というものがあり、それが「lead pencil」と呼ばれるようになって呼び名と現在の鉛筆が日本に一緒に輸入されて「鉛筆」となったようです。

もう一度言いますが、鉛筆には「鉛」は使われていません。非常に大事なことなので二度言いました。


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