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【米国株式投資】リングセントラル / RNG / 中立:最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(RingCentral)

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本日のアナリストは、🇺🇸米国を拠点に活動しているドノヴァン・ジョーンズ氏です。

自己紹介

ジョーンズ氏は、米国を拠点とする株式リサーチのスペシャリストであり、15年にわたり、米国のソフトウェア関連企業やIPO企業の投資を分析してきた経験を持っております。

主に、「高成長テクノロジー銘柄」、「消費者関連銘柄」、「資本財・サービス関連銘柄」、「メディア関連関連」、「ライフサイエンス銘柄」に焦点を当て、ファンダメンタル分析を用いて企業分析を行っています。

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最新のレポート紹介

リングセントラル / RNG / 中立:最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(RingCentral)

Ticker: RNG / 4144文字 / 所要時間8分程度 / 中立

サマリー

  • リングセントラル(RNG)は世界中の企業に様々なクラウドコミュニケーションソフトウェアを提供しているテクノロジー企業である。

  • 同社は2024年2月20日に23年第4四半期決算を発表しており、トップラインの売上高は増加し続けているが、営業損失はかなり大きいというのが現状である。

  • 経営陣が営業損益分岐点に向けて有意義な進捗を見せるまで、私の同社株価に対する見通しは「中立」である。

リングセントラルについて

リングセントラル(RNG)は2024年2月20日に2023年第4四半期決算を発表し、売上高とコンセンサス利益の両予想を上回った。

そして、同社はクラウドコミュニケーションのソリューションとサービスを世界中の企業に提供しているテクノロジー企業である。

トップラインの売上高は成長を続けているが、営業損失は依然として大きいままである。

そのため、経営陣が営業損益分岐点に向けて有意義な一歩を踏み出すまで、私は同社株式を「中立」で見ている。

リングセントラルの概要と市場

リングセントラル(RNG)はカリフォルニア州ベルモントに本社を置く、グローバル・エンタープライズ・クラウド・コミュニケーション、コラボレーション、コンタクトセンター・ソリューションのリーディング・プロバイダーである。

同社は、米国、カナダ、英国を含む世界中に22のオフィスを構え、強固なプレゼンスを確立している。

1999年の創業以来、同社はその革新的なソリューションが評価され、ガートナー社による「Gartner Magic Quadrant for Unified Communications」において8年連続(最近では2022年)でワールドワイド・リーダーに選ばれている。

同社の創業者、会長兼CEOはVlad Shmunis氏で、2023年12月にCEOに復帰している。

同社は、ビジネスコミュニケーションとコラボレーションを強化するために設計された様々なソフトウェアとサービスのソリューションを提供している。

・RingCentral Office:企業向けの包括的なクラウドベースのPBXシステムで、コールハンドリング、モバイルアプリ、ビジネスSMS、ビデオ会議、ファックス機能を備えている。

・RingCentral Glip:2015年6月に買収したGlipは、永続的なワークストリームコラボレーションプラットフォームを提供し、同社のエコシステム内でチームメッセージング、ドキュメント共有、タスク管理などを強化している。

リングセントラルを取り巻く市場と競争環境

クラウドコミュニケーション市場は、柔軟性、拡張性、コスト効率に優れたコミュニケーションソリューションに対する需要の高まりにより、大きな成長を遂げている。

企業はリモートワークのサポート、コラボレーションの強化、業務の効率化を目的に、クラウドベースのシステムを急速に導入している。

同市場の特徴は、UCaaS(Unified Communications as a Service)、CCaaS(Contact Center as a Service)、各種コラボレーション・ツールや生産性向上ツールなど、幅広い製品群にある。

GlobalDataの市場調査報告書によると、2022年時点でクラウドコミュニケーション市場の規模は約780億ドルで、予測期間中に年平均成長率18.30%で成長し、2027年には市場規模が1,807億ドルに達すると予測されている。

この成長の背景には、リモートワークモデルの採用の増加、企業のデジタル変革へのシフト、拡張性と柔軟性に優れた通信ソリューションのニーズなど、いくつかの要因が挙げられる。

リングセントラル以外の主要企業と製品

・Twilio(TWLO):開発者がソフトウェア・アプリケーション内でリアルタイム・コミュニケーションを構築、拡張、運用できるクラウド・コミュニケーション・プラットフォームを提供。

・Ziff Davis(ZD):クラウドサービスおよびデジタルメディア業界に携わり、デジタルコンテンツ、コミュニケーション、コネクティビティをサポートする製品を提供。

・Zoom(ZM):ビデオ会議ソフトウェアで有名なズームは、チャット、電話システム、ウェビナーなどの包括的なコミュニケーション・ソリューションも提供。

・Genesys:クラウド・コンタクトセンター・ソリューションに特化し、顧客エンゲージメントとサポートのための高度なツールを企業に提供。

リングセントラルを取り巻くトレンド

・リモートワークやハイブリッドワークモデルの採用が増加し、信頼性と拡張性の高いコミュニケーションソリューションへの需要が高まっている。

・UCaaSとCCaaSプラットフォームの融合により、社内外のコミュニケーションに対して統合ソリューションが提供されている。

・自動化されたカスタマーサービスやパーソナライズされた対話など、コミュニケーションツールの強化におけるAIと機械学習の重要性の高まり。

リングセントラルの成長をリードする市場セグメント

・中小企業(SMB)は、大企業に対抗し俊敏性を高めるため、クラウド・コミュニケーション・ソリューションを急速に導入している。

・特に、医療、教育、小売の各分野では、顧客サービスの向上と業務の効率化のためにクラウドベースのソリューションが採用されている。

リングセントラルの最近の財務動向

四半期別総売上高(青色の列:Total Revenue)は緩やかな上昇を続けている一方で、四半期別営業利益(水色の線:Operating Income)は、2022年に大幅なマイナスとなった後、マイナスが続いている。

四半期別売上総利益(青色の列:Gross Profit)は伸びているが、四半期別販売費および一般管理費(水色の線:Selling General & Admin Expenses)は伸びが縮小しており、営業損失縮小のポジティブなシグナルとなっている。

一方で、希薄化後1株当たり利益(EPS)はマイナスで推移しており、直近2四半期では悪化している。

(上記グラフのデータはすべて百万USD単位・GAAPベース)

また、過去12ヶ月で、同社の株価は2.7%下落したのに対し、iシェアーズ・エクスパンデッド・テクノロジー - ソフトウェアETF(IGV)の上昇率は48.8%となっている。

リングセントラルのバリュエーションとその他の指標

以下は、同社に関連するバリュエーションの表である。

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また、40%ルールとは、ソフトウェア業界の経験則であり、売上高成長率とEBITDA成長率の合計が40%以上であれば、その企業は、ソフトウェア企業として、許容できる成長とEBITDAの軌道に乗っていることを示すものである。

下表のように、同社の直近の調整前40%ルールの計算値は、2023年第4四半期決算時点でわずか2.4%であり、特に営業利益率のマイナス幅を解消する必要があると言える。

リングセントラルの見通し

直近の市場のアナリスト向け決算説明会では、経営陣の準備発言として以下の点が強調されている。

売上高の伸び

・第4四半期の総売上高は9%増となり、ガイダンスの中間値を上回った。

・ARR(年間経常収益)は11%増の23億ドル。

・同社はエンタープライズ、ミッドマーケット、SMBの各セグメントで40万以上の顧客にサービスを提供している。

コストまたは経費の変動

・Non-GAAPベースの営業利益率は2022年の12%から2023年以降は20%以上に改善。

・効率性と生産性の向上に注力している。

キャッシュフロー

・当四半期のフリーキャッシュフローは1億ドル近くとなり、見通しを大きく上回った。

・調整後のアンレバード・フリー・キャッシュフローは通期で2倍以上の3億2,500万ドルとなった。

貸借対照表項目

・12月に2025年に転換される予定の転換社債の2億5,300万ドル分を、約2億4,000万ドルで買い戻した。

・また当四半期中に210万株の自社株を平均価格約31ドルで買い戻した。

海外事業

・経営陣はボーダフォンによるイタリア、ポルトガル、スペインへの事業拡大を強調。

・売上高ガイダンスとトレンド

・2024年のサブスクリプション経由の売上高は8%から9%の伸びを見込んでいる。

・Non-GAAPベースの営業利益率は21%で、2024年の業績について会社から提示された。 また、GAAPベースの営業利益率は大幅なマイナスとなる可能性が高い。

経営陣は、マクロ経済の不確実性が続いているため、ガイダンスについては保守的なアプローチをとっているが、中核事業の安定性と新製品の牽引力により、2桁成長への回帰については楽観的な見方を維持している。

また、同社は、収益性とフリー・キャッシュ・フローの大幅な改善を強調し、特に株式報酬の削減に注力した点も強調していた。

さらに、新製品、特にRingCXは勢いを増しており、対応可能な市場の拡大に貢献し、今後数年間の成長と収益性に大きな影響を与えると予想されている。

経営陣はまた、提供するサービスの差別化と強化のため、AIとイノベーションへの継続的な投資も強調していた。

しかし、このような赤字企業にペナルティを課す資本コスト上昇の環境下、同社は営業赤字が続いていることを踏まえると、経営陣が営業損益分岐点に向けて大きく前進するまで、リングセントラルに対する私の見通しは「中立」である。

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