ミュージックビデオ論 ~ミュージックビデオには、4つのタイプがある~
最近は、頻繁にミュージックビデオを観るようになった。
いろいろ観ていると、いくつかのパターンに分かれていることに気づく。
①アーティストの歌唱や演奏シーンに焦点を当てた映像作品
②アーティストの踊りやパフォーマンスに焦点を当てた映像作品
③楽曲のストーリーに沿った映像作品
④楽曲のストーリーとは別のストーリーを描く映像作品
大まかに分類すると、この4パターンになる。組み合わせている場合も、①から④のいずれかをメインにしている。
①は、シンガーソングライターやバンドに多く、②はアイドルやダンスグループに多い。
④は、本格的な映像クリエイターが作る作品に多い。
だが、意外と少ないのが③なのだ。
というところから、私は、③の映像作品を作ろうと思い立ったわけなのだが、やってみて、かなりの困難を伴うと思い知らされた。
楽曲の流れに沿った映像を見せてしまうと、視聴者に楽曲のイメージを固定させてしまうリスクをはらんでいるからである。
きっとそれを避けようとするから、①②④のミュージックビデオが多くなるのだろう。
でも、私は、楽曲の魅力をしっかり視聴者に伝えるためには、③が最適だと考えている。
映像によって可能な限り楽曲のイメージを固定せず、楽曲の世界観を視覚的に見せる。
それを模索して制作したのが畑中摩美さんの「マシューのうた」MV Short ver.である。
楽曲を聴いて、私の頭の中に浮かんだイメージをそのままミュージックビデオに反映した。
「マシューのうた」のフルバージョンは、畑中摩美さんのオリジナルアルバム『トゲノハナ』に収録となっている。
2番や大サビも、素晴らしいので、ぜひ聴いてみてください。
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