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アニメ『地獄楽』いよいよ放送開始!原作者、漫画家・賀来ゆうじのスゴイところ

今回はkayserが担当します。
2023年4月から、いよいよ始まりましたアニメ『地獄楽』。2018年より配信サイト「少年ジャンプ+」にて連載され、コミックス全13巻にて完結を迎えた作品です。「少年ジャンプ+」連載時にも人気の高い作品で、多くの署名人から支持されたことでも知られています。

そんな大人気漫画『地獄楽』のアニメ化放送とあって、放送前からの期待値も高く、待ち望んでいたファンも多数。今回は、そんな『地獄楽』を紹介しながら、原作者・賀来ゆうじの魅力についても掘り下げていきます。

まずは『地獄楽』を紹介

2014年、漫画を電子書籍として配信する「少年ジャンプ+」が開始されました。以降、漫画雑誌の「少年ジャンプ」とは異なる作品が、「少年ジャンプ+」から新作が続々と誕生していきます。そんな中、2018年1月から、同サイトにて連載が開始されたのが『地獄楽』でした。

同年夏には、サイト内の人気No.1にまで上り詰めます。以降、2021年に完結を迎えるまで、人気が衰えることなく、多くのファンを獲得していきます。

特に、著名人たちが自身のSNSなどで、ファンであることを公言していき、さらに人気に拍車がかかります。2022年12月に開催された「ジャンプフェスタ」では、熱狂的なファンである著名人が一堂に介し、『地獄楽』愛について熱く語りました。

その様子を筆者が別サイトにてまとめています。

『地獄楽』は江戸時代末期が舞台となっています。幕府からの通達により、極楽浄土と噂される幻の島から不老不死の仙薬を持ち帰れば、その罪を免れることができるとされる極悪非道な罪人たち。そのお目付け役である山田一門と罪人たちが遭遇する妖しく、壮絶な戦いを描いた物語です。

2021年に連載は終了しましたが、アニメ開始に先駆けての舞台化やつい先日スタートしたアニメ化など人気作品だけに、さまざまなメディアミックス展開となっています。

2023年4月より始まったMAPPA制作のアニメ『地獄楽』。バトルシーンなどのアクションはもちろんのこと、壮大で妖しい音楽、恐ろしくも美しいカラフルな世界など、アニメ化されることで、原作の持つ世界観が、リアルに再現されています。

実は、筆者も大の『地獄楽』ファンのひとり。以前、その魅力から世界観を詳しくまとめた記事を書きました。アニメの今後の展開に必ず役に立つような情報を盛り込んでおります。ぜひ、こちらも参考に読んでみてください。

アニメ化の注目ポイント

アニメ『地獄楽』は、『呪術廻戦』『チェンソーマン』などのアニメ制作も担当してきたMAPPAが制作を担当しています。得意のアクションシーンなど、『地獄楽』でも存分に発揮。まだ放送開始されて間もないですが、今後の展開も大いに期待できます。

この作品、企画・製作はツインエンジンが担当。これまでのツインエンジンとMAPPAのコラボ作品としては、『どろろ』『ヴィンランド・サガ』などがあり、『地獄楽』に関しても、完成度の高い作品になることでしょう。

また、今回注目したい点のひとつに、オープニングテーマやエンディングテーマがあります。King Gnuのメンバー、常田大希が主宰する音楽プロジェクト「millenium parade」「椎名林檎」が夢のコラボを実現し、オープニングテーマを担当。めちゃくちゃカッコいい曲に仕上がりました。

エンディングテーマを担当するには、Uru。これまでも、テレビドラマやアニメ、映画など多くの作品にて主題歌を担当。作品の世界観を見事に表現しています。

原作者・賀来ゆうじのスゴいところ

ここで、『地獄楽』原作者・賀来ゆうじについて触れたいと思います。『地獄楽』は、「ジャンプ+」でも非常に人気作となりますが、賀来ゆうじがここまで人気作家になるまでには、少し時間がかかりました。

筆者は先程、大の『地獄楽』ファンと申し上げました。と同時に賀来ゆうじファンでもあります。最初の作品からずっと応援しており、賀来作品がブレイクを果たした『地獄楽』には、非常に感慨深いものがあります。

賀来は大学卒業後、秋田書店に就職し、最初は漫画編集者として働いていました。もともとは、漫画家になる夢があったようですが、それを諦めるために、出版社に作品を持ち込んだとのこと。

そんな中、SQコミックグランプリにて、『おもいで税関』が佳作を受賞します。この『おもいで税関』という作品も個人的に大好きで、ちょっとしたサプライズも含め、賀来ゆうじの描く人間ドラマに感動したのを覚えています。

賀来作品の魅力のひとつが、この人間ドラマ。絵の上手さ、繊細さは言うまでもありませんが、やはりドラマ部分にグッと引き込まれるものがあります。

『地獄楽』にも、それは色濃く現れています。登場人物たちの持つバッグボーンが非常に丁寧に描かれており、彼ら一人一人の物語が、多くのファンに支持されているのもわかります。

この人間ドラマがきちんと描かれているからこそ、登場人物たちの発するセリフにも多くの名言が。戦いの中で発せられる、その言葉ひとつひとつが、読者の心に訴えかけていきます。そんなところが、賀来ゆうじのスゴいところです。

『地獄楽』連載終了後も、ジャンプ本誌にて新作を連載していましたが、やはり『地獄楽』を超えるような作品には至らなかったような気がします。それくらい、本作の完成度が高いといえます。

舞台化、アニメ化、さまざまなグッズ化など、多くのメディアミックス展開がなされていることも納得です。ただ、もし、コミックスを未読の方がいらっしゃったら、ぜひ読んでほしい作品が『地獄楽』賀来ゆうじがアナログで描く、繊細な世界観を直接、肌で感じてみてください。

kayser

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