ロマンしかないRTA
ガチ勢、エンジョイ勢に始まって、ゲームの楽しみ方は十人十色様々ございますけど、最近ハマってるのがRTAなんですよ。
もっぱら動画で見るだけで、実際に自分がやる訳じゃないんですけど、このRTAってのがまぁ面白いんですよね。一生見てられるんですよ。
そもそもRTAが何かといいますと。
ゲームスタートから、エンディングまで実際かかった時間を、いかに短くできるかを目指すプレイスタイルなんですね。
例えばスーパーマリオブラザーズなんかは、RTAの記録更新がネットニュースになったりもしています。このゲームでは1-1のスタートから、ラスボスである8-4のクッパを倒すまでにかかる時間を競い合ってるんですけど、その記録。
どん兵衛が6秒負けとるんよ。
クッパにも昼飯くらい食わせてあげようよ。
こんな調子でRTAって、とにかく異次元なんすよ。ゲームを最速で回す為のパターンを完璧に体に叩き込んで、意味わからん動きを繰り返してるんですね。コレがまぁー面白いんですわ。
最近はM-1予習のかたわら、RTA動画をひたすら見まくってる訳なんですけど、中でも面白かったのが、エヌワタさんと言う方がやってる、リングフィットアドベンチャーのRTAなんすよね。
これはRTA in Japanって言う日本のRTA団体が、年に一回やってる大会形式のイベントで配信された動画なんですけどね、まずRTA in Japanは解説がいいんですよ。
例えばこのリングフィットRTAの冒頭、一生スクワットしながらリングを高速で締めたり開いたりしまくるんですね。俺が親で子供部屋に入って、息子がこんな状態になっていたら、エロ本投げつけると思います。まだエロ本の方がましですから。
こういったRTA特有の謎行動に対して、解説の人が丁寧に解説を入れてくれるんですね。何も知らずに見れば「頭がおかしくなってしまったのか?」と思うようなこの行動にも、しっかり解説が入ります。
なるほどな。
急に頭がおかしくなってしまったのか。
解説が解説になってないんよ。
そう、この解説が面白いのが、意味が解らんのですよ。RTAの世界では普通なんでしょうけど、解説の人が当たり前のように「この会話でAを選択することで5秒短縮になる」みたいなことを言うてる感じがまぁ面白いんですよ。
努力や才能や能力なんかを、ストイックに趣味につぎ込むって、めちゃくちゃロマンがあると思うんですよ。人の顔色ではなく、自分の好きだけで努力をしてる感じとか、意味を自分の中で作り出す感じが面白いと思うんですね。
だからこそ見ていても面白いんですよ。いやらしさが無いんですよね。自分を良く見せたいとか、金を稼ぎたいとか、誰しも何かを発信する時に持ってる人間味の部分より、その人が楽しんでいるという感性を感じられるんですよね。
だってそうでしょ。
これ、1996年に発売されたゲームのバグを使ってマリオカートを爆走するっていうRTAなんですけど、解説の人が言ってるんですよ?
1996年発売のゲームのバグを、令和に見つける人がいてるんよ。
20年以上かけてバグを見つけられる人は、努力の方向性次第で国家を揺るがすぞ。
しかもこんなバグ技だって、練習に練習を重ねてやっとできるようになるようなもんなんですね。少しでもずれるとバグは成立しませんし、普通に走った方が早いことになりかねませんから。
だからこそ面白いんですよ。20年以上前のゲームのバグを使って、普段2分以上かかる一周を5秒で回ってるのとか見ると、なんか笑えてくるんですよね。一生見ちゃうんですわ。
ちなみにさっきのリングフィットのRTAは、1ステージ17分という大記録に向けてチャレンジをしている動画になります。運要素も強く、なかなか成し遂げられない大記録だそうです。
その記録が達成されるのかされないのか。
そういったスポーツ的な要素をもって、一度見てみてはいかがでしょうか。
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