米国”不法入国者問題”続報! メキシコ経由不法入国、中国人検挙者急増中~”中国CIA”スパイや人民解放軍工作員が多数潜入か
◆昨年から「中国人不法入国者急増」が表面化
1月14日に本noteは「米国”内戦”の予兆⁉ …不法入国者めぐり民主党政権vs共和党の紛争が激化」をお届けしたが、今回はその続報として、昨年、特に年末からクローズアップされた「中国人不法入国者の急増」とそれがはらむ問題についてお届けしたい。
「南部国境(メキシコ国境)から米国に入国する移民が急増する中で、予期せぬ場所からやって来る人たちが増えているーー。中国だ。…米国との距離や多難な行程にもかかわらず、過去1年間に2万4千人以上の中国籍の移民がメキシコから米国に入国する際に拘束されている。…この数は過去10年間の合計を超えているという」
「中国籍の移民たちは通常、ビザを必要としない南米エクアドルに空路に入る。そして、中南米やさらに遠方から来る数十万人の他の移民と同じように、金を払って、密輸業者に誘導してもらい、コロンビアとパナマの間の危険なジャングルを通り抜け米国へ向かう。米国に入ると国境警備当局へ出頭し、多くは亡命を求める」
「移民裁判所で中国籍の人々は他の国の人々よりも亡命申請に成功している。そして、申請が却下された人々も結局、米国に滞在することになる。なぜなら中国政府がこうした人々を引き取らないからだ。…米政権関係者の一人によれば、最終的な国外退去命令を受けた後に米国に滞在している130万人のうち、約10万人が中国人だという」
(参考)「ググって探した国外脱出の道 米で急増、中国系不法移民が向かうNY」2023/12/1 アイリーン・サリバン The New York Times(朝デジで読むNYT、和訳版)
https://www.nytimes.com/2023/11/24/us/politics/china-migrants-us-border.html
ここで書かれているように、メキシコ国境を超えた不法入国者たちは判を押したように米連邦政府の国境管理当局(国境警備隊)で亡命申請をするのだが、申請が却下されても国境の外に出るわけでもなく、収容施設で暮らし続ける。これが国境州であるテキサス州などの財政負担を増やした上に治安上の問題をも引き起こし、この度のように州兵を投入して連邦政府の管理施設を「制圧」したり、国境管理権を奪うという事態につながったのだ。
(参考映像)「メキシコ国境越えで増え続ける中国人不法移民たち」2023/11/21 CBS Mornings
https://youtu.be/yd72UNHmDpk?si=79WIs6iGmcZ468JE
◆中国人不法入国逮捕者数は、2年間で70倍に~”工作員”も多数包含の可能性
上の記事にも概数が紹介されているが、2023米年度(22年10月1日~23年9月31日)におけるメキシコ国境経由での中国人不法入国者のうちの検挙者数は2万4048人で、これは21米年度323人の約74倍だ。ここまで急増した背景については、19年末から22年末までの3年間、新型コロナウイルス感染拡大の防止を図ろうとした中国共産党政府の厳しい行動制限により収入が途絶え経済的苦境に陥った中間層以下の市民や、急速に強まっている言論統制など人権抑圧を嫌った人々が中国内での生活に見切りをつけ、海外に脱出するケースの増加が考えられる。
「人権擁護を最優先」として不法移民に対しても”寛容”政策を掲げている米民主党バイデン政権としては、こうした中国人たちを追い返すわけにもいかず(もちろん、中国側も引き取りは拒絶している)、一方で共和党知事の州ではテキサス州をはじめ中国人を含め、これ以上不法移民を受け入れることに反対し、自州に入り込んだ移民は共和党州やニューヨーク市など民主党首長の自治体・州に強行移送すらしている。
しかし、こうした移民政策をめぐる民主党vz共和党との間の政争がらみ紛争とは別に、中国人移民については別の問題が浮上している。こうした不法入国者の間に、”中国版CIA”である国家安全部の息のかかった要員や人民解放軍の工作員が多数紛れ込んでいる可能性が高いとみられているのだ。
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