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「女性天皇こそ時代の要請(6問6答)」⑥小田部雄次名誉教授が解明~「国民の期待を裏切ることなくご成長なさっている天皇家の長子=敬宮愛子さまを皇位継承者からはずしているのは日本と世界にとって大きな損失」


【画像① 日本赤十字社を就職先に選んだ理由についての宮内記者会の質問に、敬宮愛子内親王殿下は文書でおおよそ次のように回答されている~「私は、天皇皇后両陛下や上皇上皇后両陛下を始め、皇室の皆様が、国民に寄り添われながら御公務に取り組んでいらっしゃるお姿をこれまでおそばで拝見しながら、皇室の役目の基本は『国民と苦楽を共にしながら務めを果たす』ことであり、それはすなわち『困難な道を歩まれている方々に心を寄せる』ことでもあると認識するに至りました。…そのような中で、ボランティア活動を始め、福祉活動全般に徐々に興味を抱くようになりました。特にボランティア活動に関心を持つようになったのは、…災害の被災地に赴き、厳しい環境の中でも懸命に活動を続けるボランティアの方々の姿をニュースなどで目にして胸を打たれたことや、中学・高校時代からの親しい友人が、東日本大震災の復興支援にボランティアとして携わってきており、その友人から活動の様子を聞いたことなどが大きなきっかけとなったように思います」~国民の、特に苦しみ、悲しみに寄り添いご両親、お友達の姿から自らを育てた敬宮愛子内親王殿下こそ、国民が総意で象徴の地位に相応しいと考える方なのではないか。】




2月18日にYouTubeチャンネル「古是三春_篠原常一郎」でライブ配信した静岡福祉大名誉教授・小田部雄次先生の「女性天皇こそ時代の要請
内外に誇れる敬宮愛子さま」は大変に好評を博した。この番組では、従来の小田部先生が出演された対談同様にあらかじめお見せしておいた質問について、きちんと検討した分かりやすい回答を準備して臨んでいただいた。


この度も、6問の質問に対し、それぞれ時間をかけて丁寧に回答していただいている。この度、この番組のために小田部先生が用意していただいたメモを再編し、問答式の記事にまとめたので、以下に提供したい。国会では、皇室典範改正に関して水面下のすり合わせのような協議が始まっているが、「男系男子継承」をそのままにしていては、遠くない日に本格的な皇統の危機を迎えかねないことに目をつむり、「公務のための皇族数確保」と称して「女性皇族が結婚後も皇籍に残れるよう検討する」など、本質的ではない問題でお茶を濁している始末である。


「女性に生まれた皇族は、天皇の直系長子であり資質があっても皇位継承できない」というおよそ理不尽な明治時代以降の典範の規定を改正させ、国民の多くが望む敬宮愛子内親王の立太子への道を開くには、多くの国民が「女系、女性天皇」容認の歴史的・現実的正統性を認識し、声を上げることが必要な局面だ。



【画像② 静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次先生の専門は日本近現代史(皇室制度、華族制度)。特に歴史の中の女性皇族の生涯に光をあてた著作が多い。写真は梨本宮伊都子妃殿下が100年以上前の世界的パンデミック=スペイン風邪にどう向き合ったかを日記の分析から解き明かし、宮中周辺の当時の状況を浮き上がらせた『百年前のパンデミックと皇室:梨本宮伊都子妃の見たスペイン風邪』(敬文舎)。】




この問題の理解を進めていくために、本シリーズはこれまでに掲載してきた関連記事(「小田部雄次先生がざっくばらんに答えます」(第1~第14回)、「小田部雄次先生に聞く」(①~⑤)他)と合わせて、広くお読みいただきたいと思っている。また、今後、地方議会での「皇室典範で女性天皇を認める改正をもとめる意見書」の採択の運動を広げるため、小田部先生から提供していただいた内容を学ぶ運動も起こしたいと考えており、その面で勉強会開催を希望される方は、ぜひ連絡メール/furuzemitsuharu@gmal.com

までご連絡いただきたい。


(参考映像)「【敬宮愛子内親王殿下】 女性天皇こそ時代の要請 内外に誇れる敬宮愛子さま 小田部雄次教授(静岡福祉大学名誉教授)」2024/2/18

https://www.youtube.com/live/9M9rNsVdc18?si=sgNfPBCVKJm963wi


以下、6番目の質疑応答をお届けする。



【画像③ 4月1日から就職された日本赤十字社での敬宮愛子さまの所属課は、「ボランティア活動推進室、青少年ボランティア課」とのことだ。】





◆質問⑥




敬宮愛子内親王殿下が大学卒業に際し、大学院進学や留学ではなく、日本赤十字社への就職を選ばれました。この選択は、お母さまである日赤総裁・雅子皇后陛下を支える意味で素晴らしいと思います。また、明治時代に皇后や他の女性皇族が社会福祉の向上のために日赤事業を支えた歴史を踏まえても、素晴らしいものだと考えます。


最近では、能登半島地震の際、ご両親と一緒に政府の担当者から報告を受ける姿がありました。これは、愛子さまが国民の困難に寄り添う姿勢を身に付けている証拠だといえます。


愛子さまの行動は、天皇、皇后両陛下のもとで学んだ帝王学の成果だと感じます。したがって、愛子さまが皇位継承者にふさわしいと感じるのは自然なことで、女性であることで皇位から排除されるべきではないと思います。この考えは正しいでしょうか?





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