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発注側が語る【ランサーズでいいライターさんを見つける方法】

はじめまして!猪瀬 昌幸(inopon4372)と申します。

ここ数年Webメディアの需要が高まり記事を書くライターさんの需要が高まっています。

背景として

・Webメディアがお金になると分かって大手企業が参入している
・フリーランスの働き方に憧れてライターやブロガーになる人が増えている
→特別なスキルが不要(最低限文字がかければOK)で会社員でも記事は書ける手軽さ

という事情があります。しかし実際ランサーズなどクラウドソーシングサービスで募集をかけてライターさんに記事執筆を依頼すると

「納品記事が想像していたクオリティでない(悪い意味で)」
「ライターさんが音信不通になる→失踪する」
「納品記事をほとんど当方側で修正している」

など

「どうしてこうなった?」

となることが多いです。予想の斜め上の記事が納品されるケースが多いです。

自分もメディアを10個以上持っており、自分で記事を書くこともライターさんに依頼することも両方やっています。するとまぁいろんなライターさんに会うし、いろんな記事が納品されたのを見てきました。

正直この記事にお金を出すのはちょっと・・と思うライターさんもいましたし、良い記事を書くライターさんも両方いました。10人いたらいい人1~2人という感じ。ただ1つ言えるのは

発注側は仕事としてお金を出して依頼してるので変なライターさんにお願いしたくない

ということです。

今回ランサーズでライターさんの募集をかけた場合に見るべきポイント、いい人の見つけ方を説明します。(ランサーズでの例をあげますが、他のクラウドソーシングサービス(クラウドワークスなど)やツイッターでライターさんを募集するケースでも同じだと思います)

このnoteはこんな人におすすめ
・自分が記事を発注する側でいいライターさんを探したい
・ランサーズで募集をかけてもいい記事を書ける人が集まらない
・納期を守らないライターさんが多い
・人間性はいいんだけど記事はちょっと・・で結局自分がほとんど修正(または修正コメント)している

このnoteはこういう方には向いていません
・とにかく低単価でライターさんを探したい(文字単価0.1円、1記事200円など)
・記事を書いてもらうことにお金をかけたくない
・記事にクオリティを求めない
・自分で記事を書いたことがない

【注意事項】
1.記事内でよいライターさんとお願いしたくないライターさんがいる、という表現を使いますが、記事の質が悪い=駄目な人ではありません。あくまでメディアとして求める記事があって書ける人と書けない人がいる、という話です。(自分が出会ったライターさんはみなよい記事を書こうと努力されています)

いいライターさんはテストライティングとやりとりで判断

結論から言うとランサーズでプロジェクトを公開する際、テストライティングの内容を盛り込みテスト記事の出来とやりとりで判断をします。

プロジェクトとはランサーズ上で公開できる仕事依頼のことです。具体的には以下の3箇所を見ます。

 ①応募者のプロフィールページチェック
 ②応募時のやりとりチェック
 ③テストライティングチェック

ちなみにプロジェクトの説明は以下のような内容にしています。

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脱毛サロンに関する記事を作成していただける方を募集します!

イメージとしては

・ミュゼ
・銀座カラー

など脱毛サロン1つにつき、ユーザの知りたいことを元に概要、コース内容解説、メリットデメリットをまとめる感じです。記事の特性上脱毛サロンのご経験は必須です。

◆詳細
報酬:1記事5000円
文字数:3000文字前後
納期:5日で1記事のペース

◆応募方法
1.以下の内容を記載してメッセージをお願いします。

 ・ライター歴
 ・過去執筆した記事のサンプル、もしくはURL
 ・現在の職業と過去経験のある職業、職種
 ・ご経験のある脱毛サロン名
 ・応募理由

提案額はテストライティング価格の

 ランサー手取り(税抜) 800円
 契約金額(税抜) 1,000 円

でお願いします。

2.メッセージを元に選考。お願いすることになればテストライティング依頼
→テストライティング記事は1記事1000円(手数料ランサー様負担)

3.テストライティング確認後、本依頼

ざっくりとした内容で恐縮ですがご応募いただければと思います。(メッセージにてご相談させてください)

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①応募者のプロフィールページチェック


ランサーズでは応募者のプロフィールを見ることが出来ます。プロフィールページには自己紹介文、ポートフォリオ、他クライアントからの評価実績などが載っています。で見るべきは以下です。

 ・評価、実績→4.5以上。否定的なコメントがない
 ・自己紹介文→文字書きとして違和感を感じない文か。必要なジャンル経験があるか
 ・実績サマリー(報酬額と受注数)→一定の受注数と獲得金額があるか

評価、実績は過去こなした仕事の評価(最低1.0~最高5.0)と仕事結果へのクライアントのコメントが表示されています。

自分は評価は4.5以上くらいを目処にしています。ランサーズの評価のシステムですがプロジェクト完了後クライアントが評価をする・・のですが、評価をつけないor5.0を付けるクライアントが多いです。理由は評価項目が多くコメント必須で書くのが面倒、納期が遅かったなどで評価を4.0にすると報復でクライアントへの評価も下げられるケースがあるから。(ランサーズの認定ランサーの基準が確か4.8以上なので4以下を付けられたくない)

でクライアントが評価を付けないとシステムが自動的に評価5.0を付けます。こういった事情から基本ライターさんの評価は5.0をつくことが多く平均評価が4.0を切るケースはほとんどありません。逆に平均評価が4.0を切る人は音信不通、相当な低クオリティ納品を何度もやってしまったケース以外にありえません。

評価実績のコメントで「音信不通になりました」とかのコメントが多かったらやばい確率高いです。(経験談)

自己紹介文で見るべきは自分のお願いしたいジャンルの経験があるかです。例えば営業の記事をお願いしたいなら営業の経験がどれくらいあるか、など。営業の記事かけます!とアピールするけどプロフィール見たら営業経験の記載がなく聞いてみたら未経験です!というケースも多いです。

あと自己紹介文が分かりにくい、日本語としておかしい場合実際出来上がる記事もおかしいことがほとんどです。

実績サマリー(報酬額と受注数)も見れるのですが実績数多い、獲得金額が10万以上はあるといいですね。実績少ない、獲得金額少ない人はライター始めたばかり、もしくは低単価の記事しか書いたことがなく(1記事200円のクオリティがベースになっているなど)望む記事が上がって来ない可能性があります。

②応募時のやりとりチェック

応募時のやりとりとはライターさんがプロジェクトの説明を見て実際に送ってくるメッセージ、及びテストライティング完了までのメッセージのやり取りを意味します。

ここで見るべきは「やりとりがきちんとできる人か」です。具体的には

・募集要項に沿ったメッセージか
・連絡が早いか
・日本語としておかしくないか
・発注者の意図のくみ取り
・納期を守るか&遅れる場合事前に連絡があるか

ここらへんを見ます。募集要項に沿ったメッセージとはこちらの質問にちゃんと答えるか、ということです。

・脱毛の記事なのでご経験のある脱毛サロン名を記載してください→サロン名書かない
・本記事は5000円ですが、テストライティングは報酬1000円のため提案金額1000円でお願いします→5000円とかなぜか6000円で提案する人

正直初回からやり取りできない人はその後も質問に答えなかったり、依頼したことを無視するのでとてもつらいです。

あとその日の昼にメッセージしたら返信が翌日の夜とか翌々日とか。連絡が遅い人もきつい。

メッセージのやり取りしてて上手く会話できない日人もきついです。

正直記事の質などは多少悪くてもこちらで構成を作る、マニュアルに細かく書く、などである程度対応できます。が、やり取りきつい、はどうにもならないです。

あとテストライティングの段階でちゃんと指定した納期を守るか、もし遅れる場合納期日前に連絡があるかもチェックしたほうがいいです。ランサーズは気軽に応募できる関係もあって納期を設定しても守る人は体感2~3割ほどです。

テストライティングだけでなく本依頼もそうなのですが、どうしても納期を遅れてしまうケースはあります。個人的には連絡さえ貰えれば調整は全然OK!なのですが、納期遅れる人はそもそも遅れるという連絡をせず、納期より後にしれっと記事書きました!という連絡が来ます。人によっては遅れた段階で納品せずそのまま音信不通・・ということも。

なのでライターさんにも1発勝負と分かっているはずのテストライティングで連絡なしの納期遅れが発生した場合、本採用してもまず同じことが起こります。

③テストライティングチェック

テストライティングでは自分が記事に求める内容が書けるかをチェックします。自分の場合

・記事を読むユーザの悩みを理解し文字で表現できるか
・記事を読むユーザの悩みを解決する内容になっているか
・日本語として読みやすいか
・見出し、構成、箇条書き、表をどれくらい使うか
・指定ジャンル、指定サービスに関する知識はどれくらいあるか
・コピーチェックにひっかからないか(コピペリンを使用)

などをチェックします。そのためにテストライティングの段階では

・構成、文字数は一切指定しない
・執筆マニュアルは渡さない
・本依頼の記事を公開するサイトは教えない
・伝えるのはユーザの悩み、知りたいこと、記事テーマのみ(300文字ほど)
・1つのプロジェクトの応募者は全員同じ条件、記事テーマを指定
・記事テーマはジャンルの中でも少しマイナーなもの(マイナーなものだと調べてまとめる必要があるためリサーチ能力を見れる)

というふうにしています。以前は構成などを作りイメージに合う記事ができるかチェックしていました。が、構成を渡すとテストライティングとしてはいい感じの記事が納品されるのですがその後本依頼になると全然書けないケースが多発しました。

どうしても構成や記事イメージ(公開サイト)の情報があるとそれっぽく書けるためライターさん本来の能力を見ることが難しくなります。なので情報は最低限、全員同じテーマで書いてもらってます。

(実際記事の質についてはもっと細かく見るべき点があるのですがここで説明するとかなり長くなる、また記事に求めるものは人によって違うためここでは省略します(また別の機会に説明したい))


いいライターさんと巡り合う上で大事なこと

ライターさんに求めすぎない、優先ポイントを決める
→実際自分の求める理想の記事を書ける完璧なライターさんは存在しません。全部を求めるとスキル的に難しい、というのもあるのですが「よい記事」とは人によって定義が違います。例えば「ユーザのためになる記事」と言っても

・専門用語を多く使う専門性の高い記事
・前提がない人でも分かりやすい専門用語を極力使わない記事
・ユーザが共感できる体験談、具体例が多い記事
・箇条書き、表を多用し文章を極力省いたシンプルな記事

など幅広い解釈がありテストライティング段階でライターさんに100%理解を得てもらうことは不可能です。なので最低限これだけは譲れない!というポイントだけ決めて後はできなくてもいい、としたほうがいいです。例えば

・納期を守れる
・日本語としておかしくない

を必須として、構成などは自分で作る、または構成作り専門の方を置くで対処するなどです。

安易に採用しない
とは言え妥協しての本採用は避けたほうがいいです。テストライティングをするとめっちゃ悪いわけではないんだけど納得感はない、となるケースがあります。応募者が1人しかいなくて他に選びようがないなどです。

「とりあえず本依頼で何記事かお願いして様子見するか・・」

とお願いしたことがありますがテストライティングも段階で違和感を感じた場合、本依頼でも同様に違和感を感じる、もしくは悪化します。テストライティングの場合ライターさんも採用されるか否かなので頑張るケースが多いです。なので記事の質が

テストライティング>本依頼記事

となる場合がほとんどです。テストライティングより良くなるケースが少ない。で微妙な記事が納品され続けるのですが修正依頼や修正コメントを出すのもかなり大変です。

単純に「ここをこう直して」と伝えるならまだいいのですが、ダメな理由、どうしてほしいかを伝えないと次回以降の記事でも同じミスが発生します。が、この相手に伝わるようにダメな理由、どうしてほしいかを文章で説明するのはある意味記事を作るより大変です。

実際納品された1記事の1回の修正コメントに1時間かかるケースも多く、修正が複数回になると「自分で書いたほうが早い・・」となりがちです。

中間の人はいない

いろんなライターさんを見て分かったことは

「できる人はとことんできるし、出来ない人はとことんできない。中間の人がいない」

ということ。何を言っているかと言うと重視するポイントがいくつか有った時に

・ジャンルの知識がある
・日本語の使い方が上手い
・わかり易い表現を使える
・納期守る
・連絡早い
・やりとり丁寧

記事の内容はめっちゃいいんだけど連絡向こうからしないし納期も割と遅れる→じゃあいい記事はかけるから納期多少遅れることは目を瞑ろう!

という人はいなく、納期遅れる人は記事も微妙(薄い、読みにくい)でメッセージのやり取りしてても質問に答えない、理解してるのかわからないというように他の部分もダメなケースが多いです。

逆にできる人は記事もいいし、分かりやすいし、濃いし、でも連絡早いし指定納期前に納品ガンガンしちゃう。ようするにプロなんです。なのでとことんできる。

なのでもしやりとりしてて違和感を感じることがあれば大体あってます。

人に仕事をお願いしてクオリティを保つのは大変

辛口な表現が多くなりましたがいいライターさんももちろんいらっしゃいます。ただ10人応募が来たらいい人は1人いるかいないかぐらいだと思います、経験上。

会社として正社員で雇うなら採用後に教育も兼ねてスキルアップしてもらう、という手もあるのですが外注やスポット対応での記事執筆の場合やはり即戦力が求められます。

だとするとライターさんへの依頼はいい人だから採用、するのでなくテストライティングをやってその人のスキル、人間性を総合的に見てお願いする必要があるなーと思います。(記事外注歴3年の経験より)

質問があればツイッター(inopon4372)のDMをいただければと思います!


ボルダリング好き(早5年)な34才。アフィリエイト/個人事業主/リサーチ/記事書き/集客/クロージング/LPまで一通り(一時期はPPCも)。ボルダリングとマーケティング&メディア関係の人