Creative Organized Technology 研究会(創造性組織工学研究会)

糸川英夫博士の生み出したCreative Organized Technologyの研…

Creative Organized Technology 研究会(創造性組織工学研究会)

糸川英夫博士の生み出したCreative Organized Technologyの研究会(創造性組織工学研究会)。 写真は組織工学研究会の忘年会(1989年)にて糸川さんと【お問い合わせ】 https://note.com/inootanaka/message

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マガジン

  • 【徹底解説】創造性組織工学フローチャート

    故・糸川英夫博士がロケット開発で生み出したCreative Organized Technologyのフローチャート(イノベーションを生み出す流れ)を具体例を交えて解説。拙著『糸川英夫のイノベーション』(日経BP)で示したように、Creative Organized Technologyは、飛行機、バイオリン、ロケットなどに応用できるため、強力なポータブルスキルとして位置づけられる。適応分野は、少量生産のハードウェア、インサイトからの要求定義を必要とするソフトウェア、新しい事業、仕事の仕組みやシステムなどの創造に向く。本マガジンには、Creative Organized Technologyのすべての体系のうち未来予測、PM論、人間学などは含まれていない。

  • もっとも成果の上がる方法が、もっとも効率いいという働き方改革

    会社の法的都合として従来の残業を減らす、有給、育休を取得するというレベルの従来の「働き方改革」は、人口減少社会ではすぐに限界になる。個人の労働生産性=成果/労働時間の分母だけで考えるのではなく、分子の成果を追求することで労働時間が減り、「もっとも成果が上がる方法が、もっとも効率がいい」という好循環なスパイラルが生まれる。これこそが「働き方改革」と言えるだろう。このマガジンでは6回にわたり私の実践した「働き方改革」を紹介した。結果、1日1時間で仕事が終わることができたのである。#仕事について話そう

最近の記事

  • 固定された記事

【4万再生超え】働き方改革の『仕事を減らす』が学識サロンで取り上げられました!

 【気づいてない人9割】この3つの考え方が自然とできる人は仕事が1時間で終わるようになっていきます!『仕事を減らす』この14分程度の動画が、非常にわかりやすいと大好評です!  #仕事について話そう

    • 『実戦のための経営戦略論』社名で逆引き活用するのがオススメ(業界・他社・自社の歴史)

       本書で一番参考になったのは、経営学者が「経営の概念モデル」を外界(戦略)と職場(組織)にわけ中間に経営を置き、競合に対する競争戦略と顧客の対する立地戦略を外界、経営と社員のマネジメントと社員と社員のマネジメントを組織論と位置づけていることだ。  どうやら著者は戦略が得意なようで、本書はその事例を整理したものと言える。たとえば、イノベーションは再現性に乏しいうえ、売上高を一時的に引き上げて終わり。他社による模倣が相次ぐなかで成長を長らえ、利益を確保する手段が戦略だとしている

      • 『試すとフィードバック』(まとめ)人生24時間法の知恵

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        • 『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』小見出しからのエビデンスという構成

           ベストセラーを読むことはめったにないが、現在のメジャー読者層を勉強するために読んでみた。どの例も、学術的なエビデンスを付けた上での解説だが、最初に断定をしているので、エビデンスなど難しいことはどうでもいい、という人にも響く構成になっている。  たとえば人間の脳は、爬虫類脳⇒旧哺乳類⇒新哺乳類と進化した結果だという。  爬虫類脳(ワニやトカゲ):個人が生きるための脳  旧哺乳類(ウマやイヌ):種の保全のために働く脳  新哺乳類:共生を志向する脳  別の脳科学の本によると

        • 固定された記事

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        • 【徹底解説】創造性組織工学フローチャート
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        • もっとも成果の上がる方法が、もっとも効率いいという働き方改革
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          『試すとフィードバック』(まとめ)人生24時間法の知恵

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          『試すとフィードバック』(まとめ)人生24時間法の知恵

          『試すとフィードバック』(4−5)社会を変える革新的な「試す」はBig-c

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           他者に影響のない「試す」はmini-c、(4−3)他者に影響のある「試す」はlittle-c、(4−4)専門分野の「試す」はPro-cと 解説してきたので、今回はBig-Cに焦点をあてる。  糸川英夫は宇宙開発の父、ロケットの父と呼ばれている。IT業界でいうとビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、自動車業界でいうと豊田喜一郎や本田宗一郎、漫画の世界でいう手塚治虫のような存在だ。ペンシルロケットとセットで名前ぐらいは知っているという方が多いのではないだろうか。(あなたは「国産

          『試すとフィードバック』(4−5)社会を変える革新的な「試す」はBig-c

          『試すとフィードバック』(4−4)専門分野の「試す」はPro-c

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           他者に影響のない「試す」はmini-c、(4−3)他者に影響のある「試す」はlittle-cと解説してきたので、今回はPro-cに焦点をあてる。  Pro-cは専門分野での創造性で、シェフ、デザイナー、エンジニア、科学者、音楽家、画家など、特定の専門分野の専門家がプロとして発揮する創造性を指す。その分野に影響を与えるが、歴史的な偉業になるとは限らない。  ここでは『糸川英夫のインベーション』の中から複葉の性能を単葉にした一直線の翼と固定脚を組み合わせたものを題材にする。

          『試すとフィードバック』(4−4)専門分野の「試す」はPro-c

          『試すとフィードバック』(4−3)他者に影響のある「試す」はlittle-c

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

           (4−2)他者に影響のない「試す」はmini-cでは、mini-cについてまとめたので、今回はlittle-cに視点をあてる。  little-cとは、試行錯誤的にいくつかのmini-cを試すことで、その中で日常に他者への貢献のあったものを指す。また、他者への貢献が評価されることもあり、little-cを生み出す思考習慣はメンタルを強くするという研究結果もある。  mini-c⇒ little ⇒ Pro-c ⇒ Big-Cと個人レベルの創造性が社会レベルへと影響が大き

          『試すとフィードバック』(4−3)他者に影響のある「試す」はlittle-c

          『試すとフィードバック』(4−2)他者に影響のない「試す」はmini-c

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           カフマンの4つの創造性の段階についは、『働き方改革のイノベーション』(まとめ)カフマンの4つの創造性ですでに解説した。さらに、 「創造性=新しい組み合わせ」という例を『仕事を減らす』『糸川英夫のインベーション』で解説してきたことを、『組み合わせとオルタナティブ』(3−1)4つの創造性と組み合わせで整理してあるので、改めて再読いただきたい。その上で今回は、mini-cに視点をあててみる。  糸川さんやプレゼンの例にあるように、mini-cとは、創造性のもっとも初期の段階で、

          『試すとフィードバック』(4−2)他者に影響のない「試す」はmini-c

          『試すとフィードバック』(4−1)試すとリーンスタートアップ

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

           2−1から2−5で「引いて考える」(インサイト⇒目標設定⇒使命分析)、3−1から3−6で「組み合わせ」(現状分析⇒オルタナティブ⇒システム合成⇒システム分析⇒失敗研究)と解説してきたが、いよいよ最後の「試す」を解説していく。  糸川さんがCreative Organized Technologyの体系を開発したのはロケット開発だ。ロケット開発のルーツはナチス政権時代に開発されていたV2(報復兵器)に行き着く。V2計画は戦時下のドイツ最優先プロジェクトだったため、資金と労働

          『試すとフィードバック』(4−1)試すとリーンスタートアップ

        記事

          『試すとフィードバック』(4−5)社会を変える革新的な「試す」はBig-c

           他者に影響のない「試す」はmini-c、(4−3)他者に影響のある「試す」はlittle-c、(4−4)専門分野の「試す」はPro-cと 解説してきたので、今回はBig-Cに焦点をあてる。  糸川英夫は宇宙開発の父、ロケットの父と呼ばれている。IT業界でいうとビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、自動車業界でいうと豊田喜一郎や本田宗一郎、漫画の世界でいう手塚治虫のような存在だ。ペンシルロケットとセットで名前ぐらいは知っているという方が多いのではないだろうか。(あなたは「国産

          『試すとフィードバック』(4−5)社会を変える革新的な「試す」はBig-c

          『アナザーラウンド』人生は思い通りにはいかない

           ノルウェーの哲学者フィン・スコルドゥールの「人間は血中アルコール濃度が0.05%足りない状態で生まれてくる」という理論(=血中アルコール濃度を0.05%に保つことで、リラックスでき体中に力と勇気がみなぎってくる)をヒントにしたデンマーク映画。  4人の高校教師がフィン・スコルドゥールの理論を実践し、論文を書こうということになった。実験は次の3段階で行われた。 1)ワイン1杯から2杯で血中濃度を0.05%を保つ。これによってそれぞれの教師は身体中に体力と勇気がみなぎる。

          『アナザーラウンド』人生は思い通りにはいかない

          『試すとフィードバック』(4−4)専門分野の「試す」はPro-c

           他者に影響のない「試す」はmini-c、(4−3)他者に影響のある「試す」はlittle-cと解説してきたので、今回はPro-cに焦点をあてる。  Pro-cは専門分野での創造性で、シェフ、デザイナー、エンジニア、科学者、音楽家、画家など、特定の専門分野の専門家がプロとして発揮する創造性を指す。その分野に影響を与えるが、歴史的な偉業になるとは限らない。  ここでは『糸川英夫のインベーション』の中から複葉の性能を単葉にした一直線の翼と固定脚を組み合わせたものを題材にする。

          『試すとフィードバック』(4−4)専門分野の「試す」はPro-c

          『移民侵略 死に急ぐ日本』同化かエスニックセグリゲーションか(日本の歴史)

           政府や自治体は一様に、多文化共生と言っているが、一部の地域を除けば、実態は中華文化との共生である。日本にいる在留外国人307万人のうち、約25%を占めるのが76万人が中国人だ。  筆者のテーマは在留中国外国人を「中国による静かな侵略」としている。そして、それをドイツにおけるトルコ系移民、フランスにおけるアフリカ系移民と同じに位置づけ、日本人住民と軋轢を生むとしている。前提として、多様性の尊重とは、出身国や地域は多様でも、日本に住む以上は日本のルールと習慣を守る移民を日本人

          『移民侵略 死に急ぐ日本』同化かエスニックセグリゲーションか(日本の歴史)

          『試すとフィードバック』(4−3)他者に影響のある「試す」はlittle-c

           (4−2)他者に影響のない「試す」はmini-cでは、mini-cについてまとめたので、今回はlittle-cに視点をあてる。  little-cとは、試行錯誤的にいくつかのmini-cを試すことで、その中で日常に他者への貢献のあったものを指す。また、他者への貢献が評価されることもあり、little-cを生み出す思考習慣はメンタルを強くするという研究結果もある。  mini-c⇒ little ⇒ Pro-c ⇒ Big-Cと個人レベルの創造性が社会レベルへと影響が大き

          『試すとフィードバック』(4−3)他者に影響のある「試す」はlittle-c

          『ある画家の数奇な運命』絵画になることで意味が生まれる(世界の歴史)

           第2次大戦前から戦後を描いたフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督の作品。『善き人のためのソナタ』が良かったので観てみたが、最高に大好きなタイプの映画だった。前日に同じ第2次大戦から戦後を描いた『ゴジラ-1.0』を観て、あまりのストーリーの薄っぺらさに呆れてしまった後だったので、深い感動と余韻に浸ることができた。  モデルは画家のゲルハルト・リヒターだという。ナチ党政権下のドイツ。戦後の東ドイツ、西ドイツへと主人公の数奇な運命が導いていく。ナチの安楽死政策に絡む

          『ある画家の数奇な運命』絵画になることで意味が生まれる(世界の歴史)

          『ブッダという男 初期仏典を読みとく』ロヒンギャ迫害の理由がわかった(世界の歴史)

           ブッダは無から仏教を発明したわけではない。当時のインドの諸宗教の前提を受け継ぎ、それを批判し乗り越えるかたちで仏教は生まれた。イエスがユダヤ教を批判したのと同じことだ。  本書は仏教でなく、ブッダそのものの思想を問い直すものだ。そのため、ブッダ当時の各部派を超えて一致している箇所を考察の対象にしている。それは、初期仏典として上座部仏教が伝持してきた三蔵(経蔵、律蔵、論蔵)だ。この三蔵は、建前として、仏滅後に500人の高弟たちが集まり成立したことになっている。しかし、これは

          『ブッダという男 初期仏典を読みとく』ロヒンギャ迫害の理由がわかった(世界の歴史)

          『試すとフィードバック』(4−2)他者に影響のない「試す」はmini-c

           カフマンの4つの創造性の段階についは、『働き方改革のイノベーション』(まとめ)カフマンの4つの創造性ですでに解説した。さらに、 「創造性=新しい組み合わせ」という例を『仕事を減らす』『糸川英夫のインベーション』で解説してきたことを、『組み合わせとオルタナティブ』(3−1)4つの創造性と組み合わせで整理してあるので、改めて再読いただきたい。その上で今回は、mini-cに視点をあててみる。  糸川さんやプレゼンの例にあるように、mini-cとは、創造性のもっとも初期の段階で、

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          『メメント』後付再構築(Postdiction)の映画と言える

           クリストファー・ノーラン監督の弟ジョナサン・ローランの小説をベースにした映画。Mementoとはラテン語で「思い出せ」を意味し、過去の体験や出来事などを思い出すために保管しておく小さな思い出の品を指す。  妻を殺されそのショックから10分間しか記憶を保てないという記憶障害を抱えることになった主人公が、妻を殺害した犯人を探す過程を描いており、ストーリーを終わりから始まりへ、時系列を逆向きに映し出していく。  脳には過去の記憶から未来を予測する「Prediction」と、A

          『メメント』後付再構築(Postdiction)の映画と言える

          『宇宙船地球号 操縦マニュアル』フラーのデザインサイエンスはスティーブ・ジョブズのミーム(技術の歴史)

           バックミンスター・フラーが生きた時代は1895年から1983年だ。本書が出版されたのは1969年。アメリカでは、北ベトナムへの空爆が強化され、アポロ11号が月面に着陸した。日本では東大の安田講堂が占拠され、新宿西口で機動隊と学生が衝突した年だ。  ジュブズのハーバード大学の演説で有名になった「stay hungry, stay foolish」は『ホール・アース・カタログ』の裏面に掲載されていた。この雑誌の立ち上げメンバーであるJ・ボールドウィンが19歳のとき、彼のいた大

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          『スパイの妻』アドホック組織であった関東軍

           関東軍の731部隊(関東軍防疫給水部)のペスト菌による生物兵器などの開発を告発しようとした夫と妻の物語。イスラエルやアラブのスパイ映画を観すぎているためか、設定が現実的でない印象を受けてしまう。  それにしても、関東軍というのは不思議な組織だ。 日露戦争によって獲得した関東州と南満洲鉄道の守備や諸権益確保を目的にした駐屯軍というアドホックな組織にも関わらず、本部を無視して既成事実を作っていく。アメリカ軍のタスクフォース組織がそれにあたるとしたら、やはり目的を明確にして、そ

          『スパイの妻』アドホック組織であった関東軍

          『ロケットの父「糸川英夫」から学ぶイノベーションの本質』UchuBizにて好評連載中!

           UchuBizとは宇宙ビジネス系No1情報メディア。

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