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君たちはどう生きるか【母の愛】

こんばんは☕️

話題の映画観ました。初日に仕事休んで観に行って、昨日また2回目を観てきました。

ネタバレを含むかもしれないのでよろしくお願いします。

評価が分かれてるようですが、私は好きな作品でした。

今までの作品よりも、よりリアルな悩みを抱える主人公が描き出されたのはとても新鮮でした。

主人公は
新しい母親を受け入れられず、
新しい学校に馴染めず、
父親もその気持ちを理解してくれない、

そんなことが重なり、もうどうでもよくなったのか、

自傷行為をしてしまいました。

自分の力で問題を解決していくことを放棄して、
周りの人間に任せてしまう。

そんな少年が、異世界に迷い込むことで、自らの世界を取り戻し、自分で問題を克服していく気概を取り戻す物語。

そんな話の中でも特に軸となっていたと感じるのが、母親の愛です。

はじめに異世界に行く直前に主人公は、母親のメモが残った本を発見します。

「大きくなった眞人(まひと)君へ」

主人公の少年は、その本を涙を流しながら、読みます。

このことが、作品全体からみて、主人公が大きく変わる転換点になったと感じました。

ズルをせず、真っ直ぐ生きていくことの大切さを受け取ったのだと思います。

主人公は、異世界で若き日の母親と出会い、大きな愛を受け取って元いた世界に帰ってきました。

若き日の母親は、別れる時主人公から心配されます。

"母さん、その世界に戻ると火事で死んじゃうよ"

"あら、素敵じゃない、眞人を産めるんだもの。"

自分の命の危機よりも、息子を産めることの幸せを優先する母

元の世界に帰ってきた主人公も、その記憶はだんだん薄れていくかもしれませんが、

そのとき受け取った母親からの愛は、その後の人生でずっと少年を守っていく力を持っていると思います。

そして、今回の映画では、"生と死"、"生産と消費"についてもテーマとして描かれていました。

異世界の冒険が、そんなことも含めて多くの学びを持つものになっていたことが素敵だと感じました。

この作品は小説「君たちはどう生きるか」の他に、「失われた者たちの本」というアイルランド人作家ジョン・コナリーが描いた作品もストーリーに大きく影響を与えたようです。

この本が、翻訳・出版されたのが2015年でした。

個人的に、この出版が今回の映画にとても大きな影響を与えたんじゃないかと思うと、それもまた奇跡によって生まれた映画だと思ってしまいます。

いつか機会があれば、読んでみたいな(・・)
Kindleでは、ポチってみました📖´-

それでは、読んでいただきありがとうございました。🕊️

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