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ブダペストとセンテンドレ、ゲデレー

2023年8月23日から8月26日までブダペストに滞在しました。ブダペストでは温泉に入って廃墟バーでビールを飲み、センテンドレではハンガリーの田舎に転生してゲデレーではシシィ(皇后エリーザベト)の足跡を辿りました。実はブダペストは3回目なので、今回は街歩き以外のことをと。ブダペストで街歩き以外の楽しみを探している方の参考になれば。


【温泉】

わりと有名ですが、ブダペストには温泉があります。温泉といってもウェルネスプールのような形式で、要水着着用(あとスリッパ)。プールで泳ぐ場合は水泳帽が必須ですが、泳がなくても髪が長い人は水泳帽をかぶる(持ってきてなかったら買う)ようにいわれてました。屋外と屋内両方に温泉とプールがあり、屋内にはサウナと水風呂もあります。温泉のお湯は全体的にぬるめ。アッツアツの熱湯風呂は行った限りではなかったです。カフェも併設されており、半日ぐらいゆっくりとしていけます。去年セーチェーニ(Széchenyi)に行ったので、今回はゲッレールト(Gellért)とルカーチ(Lukács)に行ってきました。ルカーチはこじんまりとしていて写真を撮ってはしゃぐ雰囲気ではなかったので、写真はゲッレールトのみ。落ち着きたい人にはセーチェーニやゲッレールトよりルカーチがいいかも。

ゲッレールト温泉の一角。タイムスリップしたような気分。
無料の飲料水。汗をかくので助かりますね。セーチェーニやルカーチにも水飲み場(もうちょっと普通のデザインの)があります。
ゲッレールト温泉。こちらは冷ためでプール仕様

持ち物としては
・水着(ビキニとか上下セパレートだとトイレとか楽)
・水泳帽(髪の長い人、泳ぐ人)
・ゴーグル(ガッツリ泳ぐ人は)
・スリッパ(コロナ以降着用が義務です)
・タオル(プールサイドでごろごろするときにも使える)
・着替えとシャンプーやリンス、ボディソープ(必要であれば)
・水筒やペットボトルの水

キャビン(個室)はこの時計みたいなチップをかざしてロックできるので、貴重品も安心。

プールや温泉とは別に、身体を洗う用のシャワー室があります(男女別)。そしてマッサージも受けれます。が、当日入場時に頼んでも空きがない場合が多そうです。初日の午前中にゲッレールトに行ったときはもう17時まで埋まってました。ネットでも予約ができるので前日か当日朝一で予約していくことをお勧めします。去年はセーチェーニ、今年はルカーチでマッサージしてもらいましたが、いずれも女性のマッサージ師さんでした(女性客には女性のマッサージ師さんしかアサインしないのか、マッサージ師のほとんど(もしくは全員)が女性なのかはわかりません)。

【廃墟バー】

こちらも有名なところかと思います。バーというより、踊っている人はいなかったけどどちらかというとクラブっぽかったです。一部のクラブのようにコンセプトを遵守する人のみを受け入れる閉鎖的な場所かと思ってましたが、そんなことは全然なく。入り口にはセキュリティさん(バウンサー的な?)は一応いましたが、酔っぱらいすぎているとかそういうのがなければだれでもOK。ツアーコンダクターに率いられたスペイン語のおじちゃんおばちゃん集団もいました。

ネオン輝く廃墟

雰囲気は、ドイツの学生バー(といって通じる人がほぼいない気がする……)と日本のお祭りの屋台を合わせた感じ。パリピもいれば観光客も常連さんっぽい人たちも、一人で飲むボッチも。ドリンクはカクテルからビール、ソフトドリンクまで何でもありました!0.5Lのビールが1800フォリント(5ユーロくらい)なので安くはないかもしれませんが、アクセスも良く一見の価値はあると思うのでぜひ!
ちなみに大通りではない道を通って夜中に宿に帰りましたが、怖い思いはしなかったです。危ないエリアにたまたま踏み入れなかったせいかもしれないけど、基本的に夜も安心できる街だと思います。

【センテンドレの屋外民俗博物館Skanzen】

ハンガリーの様々な地域・様々な時代の農村の姿を再現した博物館です。家屋や薬局、教会などが立ち並び、まるで異世界転生。こちらはブダペスト市内ではなく郊外のセンテンドレ(Szentendre)にあります。ブダペストからはBatthyány tér発のHÉV(近郊列車)のH5線で行けます。ブダペスト市内から出るので、追加のチケットが必要です。マルギット橋駅の券売機では「センテンドレチケット」とかそんな感じの名前で売っていたのでそれを買いましょう。市内用の一回券が350HUF(市内用の3日券とかあればこれはいらないはず)、追加チケットが450HUFでした。往復1600HUF。

なかなかカワイイ。トイレがないので要注意。

センテンドレ駅についたら、今度は博物館までバスで移動です。このバス、運行間隔が広いので博物館の公式サイトやグーグルマップで事前にチェックしていきましょう。センテンドレ駅のバス停広場にある窓口で買えます。たしか片道250HUFとかそれくらい。帰りはバスの運転手さんから買いました。

バス停スカンセンを降りたらすぐの入り口。ここであってた。

この「ここでいいの?」感満載の入り口から入ると建物が見えてきます。入場料は大人3000HUF。これとは別にミュージアムトレインのチケットが900HUFであります。敷地が広いのでミュージアムトレインをうまく利用すると疲労軽減になります。

ミュージアムトレイン。レトロ。
いきなりかわいい
キッチンとお部屋。
すてきな門構え
薬局
ブーツ職人の工房。ハンガリーの民族衣装ではブーツが定番ですね。
教会
十字架
ワゴン。牽いていたのは馬かロバか、どっちだろうか。
外の様子
ネコもいました。

建物の一部には、職員さん扮する村人がいることもあります。とあるお宅ではポレンタを、とある薬局ではレモネードを頂きました(訪問者に振舞っているようです)。
じっくり見て歩くと、とても一日では足りません!季節を変え何度か訪問しようと思います!

【シシィゆかりのゲデレー宮殿】

こちらもブダペスト市内ではなく郊外にあります。ブダペスト東駅(Keleti)から電車でゲデレー駅まで行った後、グーグルマップに従って少し歩くと到着です。電車代は片道745HUFでした。
元々はグラシャルコヴィッチ家のものでしたが、断絶後に売却され、シシィの時代にオーストリア皇帝一家のものとなった宮殿だそうです。シシィはこの宮殿がお気に入りで、よく滞在したそう。展示やオーディガイドでは前半はグラシャルコヴィッチ家時代、後半がシシィ時代についてとなっていました。入場料4200HUF、オーディガイド(日本語あり)1000HUF。展示品はこの宮殿のものもあればブダ王宮から移設したものもありました。できるだけ当時の様子を再現しようと多大な努力がされていたようでした。

白地に金。美しいですね。
グラシャルコヴィッチさん。
宮殿内の礼拝堂。さすが。
暖炉とは思えない美しさ。
紫はシシィお気に入りの色だったとか。
広ーいお庭から見た宮殿。

王宮といってもこじんまりとしていて、田舎でのびのび育ち宮廷生活に疲れていたシシィが気に入ったのもわかる気がします。

【ゲッレールトの丘】

ブダ城や漁夫の砦のあるブダ側の丘の、お散歩エリアです。展望台は残念ながら現在閉鎖中ですが、木々の中を歩きドナウ川とブダペストの街を一望するのは中々気持ちがよかったです。ベンチや芝生もあるので、お弁当を持ってピクニックとか、お酒を持ちこんでしっぽりゆっくりマジックアワーを楽しむのもいいですね。

左奥にブダ王宮、真ん中にドナウ川、右奥に国会議事堂
聖ゲッレールト像

実は今この記事を書きながら、この人そういえば誰?とググり、彼の名(ガンがりー語名)がゲッレールトであること、そもそもゲッレールトが人名であったこと、イタリア生まれの司教であったこと、カトリック教会で列聖されブダペストの守護聖人であることを知りました。たぎりますね、守護聖人が丘の上から街を見ているだなんて。十字架を掲げる姿はなかなか雄々しいです。

【ハンガリーご飯】

お待たせしました、ハンガリーご飯の時間です!

ド定番グヤシュ
キュウリのピクルスにもパプリカパウダー。白いのはサワークリーム
チキンスープ
グリルチキンのパプリカソース添え

ハンガリーご飯はお肉天国ですね。そしてパプリカといっても種類も調理方法も多くて驚きです。ガッツリ系が多く、ビールがよく合います。ルーマニア行きのハンガリー鉄道の食堂車でも美味しいハンガリーご飯を食べてるので、こちらもぜひ!

【まとめ】

王宮や大聖堂、シナゴーグを訪ねるよくある街歩きの他にも、ナイトライフや近郊への遠足、温泉と、一つの街でいろいろな楽しみ方ができて、何回来ても飽きないなあと思いました。1週間くらい滞在してじっくり楽しむのもいいかもしれないですね。
次の記事、夜行列車コロナ号に続きます。


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