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これからもゴッホは私たちを見守っている

もつにこみさんのサムネイルを週2回作らせてもらっています。

月曜は旅の記事、木曜は読書の記事。もうかれこれ一年半ぐらいでしょうか。その数150本!

あらためてみるとすごい数ですね。

こちらがそのマガジン。いつも原稿を前もって送ってもらい、それを読ませていただいて作っています。

イラストや写真を切り貼りするだけの簡単なものですが、本質的なものを探し、一緒に旅をするような感覚で創作を楽しませてもらっています。

とある日、いつもの依頼とは別にコンテストに応募する記事を読んでみて欲しい。と連絡がありました。

「創作大賞」の原稿です。


読んでみて。と言われただけで、まだ頼まれてもいないのに、サムネイル作る気まんまん。


さっそく物語を読み進めると……

冬のストーリー……5人兄弟?長女?

我が家と同じ家族構成。

そして家に飾られている1枚の絵!

サムネイルのイメージも出来た頃、もつにこみさんから連絡がありました。

「実はこの話の中に、ご家族をイメージして書いたものがあります」

そして何か表現等に問題があれば、内容を変えるので確認して欲しい。サムネイルもよかったら作ってもらえませんか。という内容でした。


身震いしました。


物語は、長女が5年後のハタチになった視点で描かれていました。

話し口調も本当にそっくりで、奥さんに妹まで登場し細部に至るまで、とてもリアル。

違うのは、私がマラソンを走れるような身体ではないこと、奥さんは虫が大嫌いで、生まれ変わっても山ガールにはなれないことぐらい。

長女が5年後、家を出て一人暮らしをするという設定に、いつかこんな日が来るのかと感情移入せずにはいられませんでした。

そして何よりびっくりしたのは、ゴッホの絵。

いみじくも、物語と同じようなことが今年、現実に起きていたのです。

両親が息子のお宮参りも兼ね、上京した際、みんなで上野の美術館で開催されていた「ゴッホ展」に行きました。

その帰りに両親がサプライズで「出産祝いにお家にどうぞ」とプレゼントしてくれたのがこちら。

青い花瓶の花 


A4サイズほどの可愛いレプリカでしたが、今まで家に絵画を飾ったことはなかったし、何より産まれた息子と同じタイミングで家に来るなんて…

芸術に疎い私たちには贅沢だけど、とても嬉しいプレゼントでした。

「絵、飾ってあるとお金持ちっぽいよね……」物語のセリフとほぼ同じこと言う奥さん。ウケる。

何度も読ませていただいてサムネイルのテーマは光に決めました。それぞれの季節がもたらす光です。

ひまわりと桜は自分で撮影したものを使用しました。完成したサムネイルを送り、3日後に投稿された記事を見て、また震えました。


ステイホーム期間に料理作りはまった長女……

長女が得意なじゃがいも料理……

それを美味しそうに食べる家族……

内容が修正されていて、私たち家族の日常がさらに緻密に描かれていました。私が書いた家族の記録が物語の一部になっている……。



弟夫婦に子どもが産まれた時、彼は一枚の絵を贈った。


その作品には、温かくて、優しくて、柔らかい気持ちが込められていた。

読み終えた時、電車の中にも関わらずポロポロと涙が溢れてきました。

「四つの物語」は私たち家族、そして産まれてきた息子へのプレゼントでした。

絵ではなく温かい文章の。

手紙より嬉しいものがあるんですね。

ゴッホを通して温かい光に包まれる四つのストーリー、みなさまにもぜひゆっくり読んでいただきたいです。

これからもゴッホは私たち家族を見守ってくれています。誰がこの絵を持っていくのか今から楽しみでなりません。

温かい祝福の光で包みこんでくれた友に感謝。

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