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日本証券業協会とnoteで開催した、「#お金について考えていること」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2021年12月1日から約1ヶ月にわたって開催した、身近な存在である「お金」について語る「#お金について考えていること」投稿コンテスト
期間中(12/1-1/3)には、3,063件もの作品をご応募いただきました!読み手もお金についてあらためて考えることのできる素晴らしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査員である松井博さんカワグチマサミさんと、日本証券業協会 note担当 による選考の結果、下記のとおり受賞者が決定いたしました。

グランプリ

あなたのお金を守る、一番確実な方法

中学生の頃に買ったワンピースを20年大切に着用したり、幼稚園児の頃にもらった小銭入れを30年以上愛用したりと、物を大切にする「​​経済と育児が分かるようになるnote」のFPむーさん。「そんな私でも、これだけはお金を気にせず使っている」という気になる書き出しから、なぜ日本人は貯金が好きだと言われるのか?今を生き抜くために必要なことは何か?私たちに必要な「お金を守る方法」についてわかりやすくつづられた作品。
「書き出しの引き込み方から後半の情報パートに向けた導入がスムーズで優れた作品である」、「今回のコンテストの趣旨に強く沿った内容で、読み手を絞らず幅広い層の読者に参考になる」、「これからお金との付き合い方を見直したいと考える方にとって、行動を促すきっかけを与えてくれる」といった評価が上がり、グランプリに選ばれました。

「なぜ日本人はお金を貯めることが好きなのか」という言葉を見てハッとさせられる方は多いのではないでしょうか。
稼いだお金について、多くの方は「貯める」か「消費する」かの2択しかないと考えがちですが、預貯金の金利や雇用環境、年金など私たちをとりまく様々な状況が変化している昨今、そのままの価値観でいるべきではないと、FPむーさんは警鐘を鳴らします。
では、具体的にどうすればいいの?どんな姿勢で臨めばいいの?そういった誰もが持つ疑問や不安を、わかりやすく包んで解決してくれる、そんなお手本のような作品でした。
こちらを読んで、ぜひお金や資産形成について今一度振り返り、一歩を踏み出していただきたいです。(日本証券業協会note担当)

審査員特別賞(松井博さん賞)

お金が私に教えてくれたこと

お金は人生を狂わせるものでもあり、救ってくれるものでもある——。父の事業が失敗したことで、20代のころに生活が一変したというrikorikoさんは、そう語ります。長く続いた我慢の日々から解放されたとき、お金の価値観が変わっていったのだそう。人生とお金の関わりあいを見つめた作品です。

「私の父は、私が20代の頃に事業に失敗した。」
まずこの冒頭の一文で、一気に引き込まれました。留学中に日本に戻され、お友達がファッションや旅行に自由にお金を使う中、仕事と家事に追われる毎日。その上、買い物依存症に引き込まれるお母様とワンマン経営者のお父様との衝突。追い討ちをかけるリーマンショックやパンデミック。ハラハラドキドキがずっと続き、引き込まれっぱなしでした。そして、最後に訪れる穏やかな時間。お金について、そして、人生について考えさせられました。(松井博さん)


お金を受け取るのが苦手だった私が、いま考えていること

好きだった絵を描くことを武器に、今はイラストレーターの仕事をしている島田 あやさん。そこにたどり着くまでに、300万円というお金を2年間で使い切った経験がありました。さまざまな仕事や経験を経た今だからこそ言葉にできる自身の考えを、文章とマンガでつづっています。

文章構成に優れ、添えられた漫画も楽しい、素晴らしい作品でした。
退職後2年で300万円を使い切った話で、序盤でしっかりと文章に引き込まれました。そして、転職先やフリーランスでのお仕事を通じてお金について学んでいく中盤。結末への期待感が膨らみました。そして、「まとめ」は将来のお金の使い方で見事に着地!非常にうまく構成された読みやすい作品でした。途中に挿入された漫画もわかりやすく秀逸です。最初から最後まで楽しませていただきました。(松井博さん)

審査員特別賞(カワグチマサミさん賞)

お金は、未来に続く切符だと思う

会社を辞めて主婦になった せやま南天さんは、お金の使い方について改めて向き合ってみたそう。4つの視点から使い道をさらに深掘りしていき「お金は、未来に続く切符」という考えにたどり着きます。読み手にとっても、誰のためにどんな思いを持って自分の切符を渡すのかを考えてみたくなる作品です。

「自分で自由にできるお金が減る」だからこそ「本当に必要なものにお金を使おう」せやま南天さんは、ネガティブなことに対して、前向きな捉え方ができる方なのだと思います。文章も、人柄があらわれるような柔らかさが伝わります。
「どんなことにときめくか?」自分の心と向き合う文章からはワクワクが伝わり、「そうそう、お金ってこういうドキドキするものに使いたい!」と共感しました。そのトキメキの中で特に向き合って考えられてたのが「子供たちの未来を少しでも、心地よく、明るいものにしたい。」という思い。明るいとは言えないこのご時世。だけどそれを憂うだけでは終わらず、今、出来ることは何か考えて、実際に行動される様子に感動しました。
「投資」とは本来、こういう明るい未来に切符になるものだと気づかせてくれる素敵なエッセイでした。(カワグチマサミさん)


中学1年生から投資を始めたきっかけ

母から「毎月1万円のお小遣い」か「貯めたお年玉で株式投資して自分で稼ぐ」かの選択を迫られたのは、ろりぃさんが中学1年生のころでした。株式投資をはじめてから決して順調なときばかりではなかったものの「この教育には大変感謝している」と語る、その理由とは?

中学生の時に、親から「株式投資をしないか?」と提案される人ってどれほどいるのでしょう?
しかも驚くのが、お母様本人は株式投資で成功しているわけではないのです。親が一から教えるのではなく、「お金に興味を持ってもらう」ために挑戦させたという肝っ玉お母様。
好きなゲーム関連の銘柄を購入するなど、中高生ならではの視点で、株式投資を読み解く内容が面白かったです。高校生の時に「リーマンショック」を経験された様子もリアルに書かれてて当時の焦りが伝わりました。そんな経験のある高校生、なかなかいませんよ!
現在は、株式投資に助けられながら起業にチャレンジされているとのこと。お母様は見事に、息子さんに「好きなこと」の種を見つけさせることができ、ろりぃさんもまた、「好きなことの花」を咲かせることができた。私も子どもを持つ母として、息子に種を見つけさせてあげたいと思います。(カワグチマサミさん)

日本証券業協会賞

#30 運命の出会い~私の王子様~

10代のころの穴端会議さんがキャリアウーマンにも結婚や出産にも興味がなかったその理由は、「生涯賃金への絶望」。そこで出会ったある言葉によって、お金の見方が「人生のパートナー」に変わったそうです。これまでの、そして現在の「お金について考えてきたこと」について描いたマンガ作品です。

「自分の将来のお金への不安」から、「お金のために働くのではなくお金に働いてもらう」ことへの気づきまで、見事に漫画化されている点を評価させていただきました。お金を、ありのままの自分を受け入れてくれる最適な人生のパートナーという意味で、「白馬の王子様」に例えている表現がとても印象的でした。また、女性の働き方など社会環境が目まぐるしく変わる中で、ロールモデルを探し求める穴端会議-アナバタカイギ-さんの姿にもたいへん共感しました。(日本証券業協会 note担当)


子供がお金について学ぶこと。小2の「お金の研究」No.3 給与、株

夏休みの自由研究に「お金のけんきゅう」を始めた、のんのんさんの小学2年生のお子さん。そのやり方は、日頃、ニュースなどで気になるお金のことを家族に教えてもらい、自分なりにまとめるというものでした。3回に渡る連載作で、受賞作は最終章として「給料や株」を担当する祖父からの学びを紹介したもの。大人でも理解が難しいテーマを、どのように「けんきゅう」したのでしょうか。

のんのんさんのお嬢さんのまとめたノートがわかりやすく、とても楽しい授業だったことが想像されました。私ども日本証券業協会も、小学校などで株式会社や株の仕組みを教えるプログラムを持っており、私自身、「モノを買う」ことと「株を買う」ことの違いを教える難しさに苦労した経験があります。学校はもちろん、のんのんさんのご家庭のように、日本のどの家庭でも幼い頃からお金や投資の話が当たり前に行われるよう、本協会もより一層取り組んでいかなければと思わされた作品でした。(日本証券業協会 note担当)


【節約】積み立てNISAを始めたら1本1000円の歯磨き粉を使うようになった。

生姜元気腹痛子さんが、90gで1000円というやや高価な歯磨き粉を使っているきっかけは、つみたてNISAを始めたことだったそう。その経緯をひもときながら、「お金をいかに稼ぐかよりも、お金をいかに残すか?の方が大事」という考えにいたった理由をコミカルなタッチでわかりやすくつづった作品です。

つみたてNISAを始めたことをきっかけに、月の収支を見直し、それが1,000円の歯磨き粉につながっていくという、まさかの展開が面白い作品でした。つみたてNISAについて「増える可能性がある箱にお金を入れている」という考え方をされていて、向き合い方が明確なところもセンスを感じます。お金が、日常生活や私たちの行動と直結していることがうまく表現されていて、この作品のように、日常の中の当たり前の風景として証券投資がなじんでいっていただきたいと改めて感じました。(日本証券業協会note担当)


フリーランスの妻が資産運用を始めたはなし #お金について考えていること

個人事業主の夫と暮らす、フリーランスの おりちゃさん。未来のために、1年数ヶ月前から資産運用を始めたそうです。そこで得た情報と発見、変化について説明したこの作品は、資産運用の知識だけでなく、それによって得たものについてもていねいにつづられており、フリーランスでなくても参考になる作品です。

コロナ禍、新しく証券投資を始めた方が増えています。おりちゃさんもそのおひとりのようで、実体験がわかりやすく書かれた作品でした。「何があってもおかしくない時代になって、将来に備える必要があるし、いい機会かもしれない…」という言葉は、証券投資が気になっている多くの方に共感される気持ちなのではないでしょうか。また、「初めて自分が社会の歯車の小さな部品のひとつになれた」と株式投資を始めたことによって新しい扉が開かれたと感じられている点も素敵だと思いました。株式は会社が新しい事業を行う場合などに、資金調達をするために発行するものです。株式投資をすることによってそういった会社の支えになっており、また社会の一員になれるのではないでしょうか。(日本証券業協会 note担当)

入賞

・・・

投稿期間は終了しましたが、これからのお金との向き合い方について、あらためて考えるきっかけになれればと思います。

ほかの投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。

コンテストを振り返って

以下、日本証券業協会note担当からのコメントです。

私たち日本人はお金についての考えを他の人と共有することにあまりなじみや経験がないと思います。このコンテストをきっかけに自分の考えを発信したり、他の人の考えを知ったりする機会になったのであれば大変嬉しく思います。
今回、皆さんの様々なお金についての考えをお聞かせいただきました。特に将来のお金や資産形成に着目されている方がたくさんいらっしゃり、未来の自分のために、家族のために、社会のために、「何か行動したい」という思いが作品から強く伝わってきました。
投稿された方はもちろん、その素晴らしい作品に触れ、一人でも多くの方が、証券投資という資産形成の選択肢について考え、一歩踏み出していただければと思っております。
この度は、想像を上回る多くのご応募をいただき、ありがとうございました。

一歩踏み出したくなった方はぜひ、下記のコンテンツもご覧ください。
【投資って何?動画で学べる!】投資はじわかチャンネル(出演:はじめしゃちょー他)
【基礎から学べるウェブサイト】投資の時間 
【NISAについて知りたい】日本証券業協会 NISA特設ウェブサイト

みんなにも読んでほしいですか?

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