今日という春を、この目に焼き付けて。

初めましての方は初めまして。
前にも記事を見に来てくださった方、また会えてうれしいです。
みなさんこんばんは。infjのわたしです。

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今日も大学まで車を走らせる。
片道約一時間。
この時間は退屈でも面倒でもない。
自分だけの大好きな時間だ。

今朝、雨が降っていたのに
家を出る頃には空が澄み渡っていた。
春は天気が変わりやすいらしい。
そんな春の性格に同情してしまう自分がいる。

わたしは車で必ず音楽をかける。
音楽はその日の気分で決めるが
今日は音楽を流さなかった。
この春を、目に焼き付けたかった。

車の温度計は25度を指している。
日差しが照りつけて暑い。
窓を開けて、強く吹く春の風を感じる。
風に乗ってくる春の香りを、贅沢にひとりじめした。

半袖でランニングを楽しむ人や
大人数でウォーキングを楽しむ老人、
子どもの笑い声が絶えない家族。
至る所に春の思い出が散りばめられていた。

桜の花びらが沢山舞っている。
桜がまだ咲いていたのかと驚いた。
"私は確かに生きていた"と
最後までわたしに伝えてくれているのだろうか。

変わらない通学路、変わりゆく景色。
一つひとつを噛み締めたい、
すべてを忘れたくない。
自然とハンドルを握る手が強くなる。

大学に着いた、もう一時間経ったらしい。
この大学にあと何回来れるのだろう。
残り少ない学生生活を、どう楽しんでやろう。
自然と込み上がる好奇心に、胸が高鳴った。

何だか忘れられない春になりそうな予感。
沢山の発見と出逢えた春だった。
そんな今日に、このタイトルを付けよう。
『今日という春を、この目に焼き付けて。』

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infjのわたしでした。またどこかで。