見出し画像

闘うインドの駐妻たち

日本の友人たちがこぞって興味を持って聞いてくれるのは、「インドの駐妻ってどうなん?」ということ。「駐妻」と聞くとなんだかきらびやかな世界を想像しますが、インドの駐妻は世間一般の「駐妻」とは大分離れた存在かな、と思います(個人の感覚ですが)。

世間一般の駐妻のイメージといえばこんな感じ…?
・アフタヌーンティーやランチを頻繁にして
・趣味にいそしみ
・一方で噂話だらけのドロドロした女社会

・・・・(インドの駐妻でもそういう人はいるけどたぶん全然違う…)

インドの駐妻はどんな感じかと言うと…(私はまだ程遠いです…)
・強い、逞しい、生命力MAX!(インド人にもひるまず交渉や文句を申し立てる、語学力関係なし)
・予測不可な毎日のささいなことをネタとして笑い飛ばしがち
優しく色々教えてくださる
数多くの制約をものともせず、自分が楽しいと思うことを見つけ全力で楽しんでいる
・人によっては高級ホテル等でランチやアフタヌーンティーをしたりしている(過ごし方は本当に人による)

キラキラ駐妻をまねしてサリー着てホテルランチをしてみたものの価格にビビり散らかして早々にお手頃なカフェに逃げてきた仲間と…庶民は背伸びしちゃだめっすね…

私も怖い駐妻にいじめられるのでは…とビビっていましたが、ドロドロ社会というのはあまりなく(コミュニティによっては商社以外の奥様は相手にされない、等確実に存在しますが、関わらなければNO ISSUE)、皆精神的にもタフでさっぱりした人が多いという印象。

やはりインド、ということで皆駐妻生活への期待が低くてキラキラを求めている人は少なく、「うし!今日も!生きる!」みたいな勢いあるつよつよ女子が多いです。彼女らの逞しさは底知れず、大変心強く尊敬が止まりません…その溢れんばかりの生命力分けてほしいぜ‥

働き手の夫は出張や会食、出張アテンド等で想像以上に家にいないことが多く、休日は疲れており外に出るのも難しい状態の家庭も多いデリー・グルガオン。

我が家も夫不在が多い状態で、インドで引きこもってどうすんねん! と、旦那さんと出かけたり旅行に行っている友人を見ると羨ましかったのですが、似た環境の友達と話したら、「比較してもしゃーなしやん」と言われ(本当にそう)「インド人の友人をなんとか作り遊びに行く」「友人家族の旅行や夕食に混ざる(!)」等それぞれ時間を有効活用する術を身に付けており、感激。

「旦那が忙しいのは仕方ない。大変な仕事をして帰ってきて、帰宅後に妻が元気がない方が大変。”自分が幸せでいることが家庭の幸せにつながる”から、とにかく自分が楽しいと思うことをやりまくる!」と先輩駐妻にアドバイスもらったのも心強く、豆腐メンタルが少しずつ鍛え?られてきた??気がします…パニールくらいになったかな(まだまだ道半ば…)
インド食を美味しく食べられる胃腸と感受性と支えてくれる家族友人、つよつよフレンドに恵まれたおかげで楽しく生きていると感じる日々…

パニール。チーズみたいな豆腐みたいな食べ物

旦那さんの出張でワンオペが続くお母さまも多いのですが、彼女らも子供と楽しく過ごせる術を編み出して「インド楽しいよ!」とおっしゃっており、頭が上がりません…スゲェ…  

結果私も夫不在の時には友人を連れまわし家にも何人か友人が遊びに来ており、宅飲みハウスのような状態に。まあ、妻が元気なのが一番だからイイヨネ★夫が不在の時は家が荒れ放題ですが、元気が一番だからイイヨネ…★
(元々の超絶ズボラさに拍車がかかる生活)

インドはデザインが可愛いお店も多いのでローカルマーケットまわりもとても楽しい(店員さんはぴったりくっついてくる…少しはほっといてくれえええ)

では集まった後は何をするのか、やっぱり噂話…?!と思われるかと思いますが、実は皆家で毎日いろいろなことがあって日々の暮らしで精いっぱいなので、そこまであまり話題が及ばず。おそらく噂話ができる人は家で故障が少なく相当余裕がある方なので、それはそれですごいこと。笑
一番多いのは故障の話で、たいてい予想できないトラブルだったりするので、驚いたり爆笑したりしながら過ごしています。
他の話題はこんな感じで全部「いかに快適な暮らしを実現するか」の話題です。


・美味しい魚の入手方法、調理方法(あるにはあるがかなり限られる)
・美味しい季節の野菜情報
・新しい法律や規制の話(いきなりお札が廃止になったり車が取り締まられたりする…え??)
・デングや感染症情報(超重要。デングの時期は支援物資届け合いが必須)
・最近家で発生した虫の情報(シロアリ被害は我が家も含め頻繁に発生)
・鳩や猿の侵入情報(隣のマンションは猿を追い払う人が雇われているらしい)

美味しい海老がでてくるようになった!マーケットいくぞ!という連絡でデリーまで新鮮な海老を買いに。

最近では、新居で初めてシャワーを浴びてガラスのドアを開けたら全身にガラスが降ってきた事件(写真)があり、それを共有したら
「うちも鏡落ちてきた!」
「天井落ちてきた!」
「うちもガラス落ちてきた!」

等とみるみる集まる故障情報と修理対応情報。え、経験者多すぎんか…?!
そんなに何でもかんでも落ちてくるんか…?!生活が運任せすぎる。我が家のお札とガネーシャに祈りまくろう(多神教)

ガラスのシャワー‥軽傷だったのは奇跡

本当に建物の1ミリも信用できぬ…と思いながらもそんなサバイブ情報を聞いて対応策も聞いて「こんな経験できるとこ、ある?ガハハハ!!」と笑っている同志がいるから頑張れる…
昨年は故障があまりに多すぎてさすがに滅入りそうな時も、「うちもあるある!大変だよね~」と気持ちを共有し、笑い飛ばせる友人の存在がインド生活を支えています。感謝してもしきれない…

デリー・グルガオンは本当に日本食にアクセスしやすくきれいなモールも多いので、数年前に比べればすごく住みやすくなったのだろうと先人に感謝の気持ちではありますが、やはりネタとして笑い飛ばせる友人がいるとインドの面白さも200倍。

笑い飛ばし力を鍛えて楽しく元気に生きていきたいと思います。
よろしくガネーシャ!!!(失礼)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?