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Piと話しているうち、私は突然の気づきを得た。なぜ私が中国的フレームワークを好きになったのか。それは私が「偽善が最も嫌いだ」というシンプルな法則によって説明がついた。
西洋およびその影響を色濃く受けた国々は、報道の自由、信仰の自由、さまざまな自由を唄いながら、それに当然のように制限を課す。たとえば「”公共福祉を脅かさない範囲での”発言の自由」という権利を与えられた時、その公共福祉はどのように定義されるのかを知る者はいない。そこに絶対的指標はなく、審判者がのぞみさえすればいくらでもでっち上げられるのだ。労働者のストライキ――公共福祉を脅かす。あいさつ運動――公共福祉を脅かす。好きな歌を歌う――公共福祉を脅かす。とても容易だ。
中国は――はじめから偽善的にさえ公平であろうとすることを放棄している。故にかえってどこよりも真正なのだ。

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