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【助成先紹介】子育てにやさしい環境づくりを目指して挑戦し続ける大学生チーム

インクラインファンド事務局の江口です。前回ご紹介した木津高校科学部さんに引き続き、助成先を紹介いたします。※今年度の募集は終了しました。

今回は、まちづくり/ほっとけないこと実践部門にご応募いただき見事採択となったbambinoさんの活動内容や思いについてお聞きしました。

banbinoさんが開催されたイベントの様子

Q活動内容とメンバーについて教えてください。
 小さい子どもを育てるお父さんお母さんが過ごしやすい環境作りを目指して活動しています。メンバーは3人で、Ryu-SEI GAP(龍谷大学政策学部Glocal Acition Program)という、大学の正課外の実践型プログラムから発足したチームです。

Q.どんな活動をしているんですか。
 noteで伏見区の子ども連れが入りやすい飲食店の紹介をしています。子育て層の親御さんへのヒアリングをしたことで、個人経営のお店などは入りづらい・チャレンジできないという悩みがあることが明らかになりました。子ども用の椅子やメニューなど子ども向けのものがあるお店となると、どうしてもチェーン店やファーストフード店を選びがちになってしまうそうです。そこで、子どもと一緒でも入りやすい・過ごしやすいお店を、店主さんの思いとともに取材し、noteで発信しています。


Q今回採択された事業について教えてください。

 noteの発信をやってきましたが、「スキ」の数やコメントなど思うようにリアクションがもらえず、私たちが発信対象としている親子へ情報が届いているかわからないという課題に直面しました。そこで、対面でのイベントを通して新しいアプローチをしたいと思い、イベントを企画しました。そのイベントの実施にあたり資金が必要だったため、インクラインファンドに応募させていただきました。

Qどんなイベントを企画したんですか。
 親同士の交流を目的としたイベントを大学内で開催しました。子育てしやすい社会を作るためには、子育てしているお母さんお父さんの「応援者の輪」を広げていく必要があると考えています。そこで、親御さん同士の交流を生むこと・子育てを応援している飲食店のお弁当を食べることで応援者の存在を知ってほしいと思い、今回のイベントを開催しました。親御さんに来てもらうためには、お子さんも一緒に来てもらう必要があると考え、親御さん向けの交流企画と子ども向けのイベントを同時に開催することで参加しやすい工夫をしました。
子ども向けは小麦粉絵具を使った感触遊びを考えました。家ではできない遊びを大学の広い場所で楽しんでもらいたかったからです。親御さん向けとしては、今までnoteで紹介してきた飲食店のメニューを食べてもらえるように、飲食店から買い取り方式で提供しました。

Qインクラインファンドで得た資金はどのように活用しましたか。 
 これまでのnoteで発信する活動は、飲食店での飲食費や移動費が主な支出だったので、自費で行ってきました。ただ今回は、イベントを行うということで様々な出費があり、自分たちで賄うには大きな金額だったので、飲食店からのお弁当の買い取り20食分と小麦粉絵具の購入のために助成金を使用しました。

Qイベント当日の様子について教えてください。
 私たちの広報不足もあって参加者は少なかったのですが、伏見区にある小規模保育園の園児3名と先生4名に来ていただきました。遊ぶ時間を1時間で想定していたのですが、一つの遊びでは集中力が続かないなど自分たちが想定できていなかったこともありました。ただ、先生から「小麦粉絵具での感触遊びは園や家でなかなかできないのでこういったイベントが嬉しい」という言葉もいただきました。

Qこれまでnoteでの発信メインで対面イベントは今回初めてだったと思うのですが、印象に残っていることや気づきはありましたか。  
 残念ながら狙っている層には来ていただけなかったですが、思わぬところで発見はありました。保育園の先生からのお声としては、小規模保育園は、園庭などのびのびと遊べるスペースが無い場合が多いとのことで、今回の大学での開催は来てくれた子ども達にとって貴重な体験になったようです。また、電車に乗ることもお子さんにとって珍しくイベント要素があったようで、移動も含め楽しんでもらうことができました。余ったお弁当は保育園に持ち帰っていただき、親御さんに渡していただきました。間接的にではありますが、noteで紹介してきた飲食店を知っていただくことができていたら嬉しいです。

イベントの特徴の一つでもある小麦粉絵具での感触遊び

Q次回に向けて反省点があれば教えてください。
 開催日時の決定が遅く、広報計画としては、インスタグラムでの宣伝と飲食店にフライヤーを置いてもらうという2点だったため、ターゲットとしていた親子連れに来ていただくことができませんでした。本来の趣旨である親御さん同士の関係性作りを行えなかったことが反省点です。もともと広報計画は作っていたのですが、内容を練ることに時間がかかってしまい、親御さんに直接アプローチすることができませんでした。

Q改善策があれば教えてください。
 親御さんへのアプローチをしたく保育園に声かけしたのですが、直接的に親御さんへ働きかける必要があったのではと考えています。例えば、伏見区の子育てサークルに声掛けできていればそこで大きな輪ができ、親御さん同士の情報共有の場にもなったかもしれません。

Qイベント終了後の動きや今後について
 イベント終了後、ご協力いただいた飲食店さんにお礼をお伝えした際に、参加できて嬉しかったというお言葉をいただきました。また、飲食店さん側から子ども向けのハロウィンイベントにお声がけいただき、ボランティアスタッフとして参加しました。一度限りの関係ではなく、その後も続く関係性を作ることができました。
私たちは現在、就職活動に専念しているため活動を一時休止しているのですが、4回生から再開したいと思っています。noteでの飲食店さんの紹介という活動と、イベントを通して地域に還元していけるように今回の振り返りを活かし進めていきたいです。

イベントでのつながりから参加したお寺deハロウィンでのbambinoさんの様子

伏見区で子育てしやすい環境づくりを目指して活動しているbambinoさん。今回ご応募いただいたまちづくり/ほっとけないこと実践部門では、これまでnoteで発信してきた飲食店さんとのつながりを活かし、新しい展開を目指した対面イベントの実施において見事採択となりました。トライ&エラーを繰り返し挑戦し続けているbanbinoさん。思いのこもったイベントをきっかけに、新たなつながりが生まれていくことに期待です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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