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Account Engagement : 改めてCRMユーザー権限セットとAccount Engagementユーザー権限セットの違いを確認しよう

初期設定の際に付与が必要なCRMユーザー(もしくはSalesCloudユーザー/ServiceCloudユーザー)権限もしくはAccount Engagement ユーザー権限。
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★Salesforce社 AccountEngagementはじめてガイド 
2−4 ユーザーにAccount Engagementデータへのアクセス権を付与するhttps://successjp.salesforce.com/article/NAI-000870
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Salesforce系の名称がついている権限セットとAccount Engagement という名称がついている権限セット。一体何が違うのだろう?と思った事はありませんか?

検証をしていたところ違いに気づきましたので今回はこちらをご共有します☺


1.identityユーザーにはCRM・SalesCloud・ServiceCloudユーザー権限セットは割り当てられない

Salesforce ラインセンスユーザーにどの権限セットを付与したとしてもAccount Engagement へのデータアクセスは可能です。但し、Account Engagement 専用ユーザーであるidentityユーザーに付与できるのはAccount Engagement ユーザー権限セットのみであり、identityユーザーに対してSalesforce系の名称がついている権限セットを割り当てることはできません。

2.双方の違いはオブジェクト権限の有無

「Account Engagement ユーザー」権限セットは権限を付与することで「リード」「取引先」「取引先責任者」「商談」のオブジェクトへの参照、作成、編集、削除のオブジェクト権限が付与されます。
「キャンペーン」ついては参照が可能ですが、Salesforce キャンペーンへのフルアクセスは含まれておらず、キャンペーン作成をするためには、Salesforce ユーザーに対して の[マーケティング] 権限有効化が必要です。

「CRM ユーザー」権限セットには、上記のようなオブジェクト権限が付与されいません。

3.大きく違いが出てくるのは現状Platformユーザーに権限を付与している時(しかしPlatformユーザーのAccount Engagement利用は正式サポートされていない)

Salesforce系名称の権限とAccount Engagement ユーザー権限にはオブジェクト権限の有無の差があるためPlatformユーザーがそれぞれの権限を付与された場合に大きな違いが発生します。しかし前提として、PlatformユーザーのAccount Engagement 利用は正式サポートされているわけではないのでこれ以降は現時点でPlatform ユーザーでAccount Engagement 利用をしている環境をお持ちのユーザー様に向けて記載をいたします。ご参考までにご覧ください。

★Salesforce社ヘルプ Account Engagement による顧客へのマーケティング
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.bundle_pardot_parent.htm&type=5

●Platform ユーザーに CRM/SalesCloud/ServiceCloud ユーザー権限セットを使用している場合

PlatformユーザーにSalesforce系の名称のついた権限セットを付与している場合、Platform ライセンスで制御されている範囲を飛び越えず利用が可能になっています。
(具体的に)
PlatformユーザーはSalesforce上のお約束事として「リード」や「キャンペーン」にアクセスできないユーザーです。Salesforce系名称の権限セットを付与している場合、このお約束事を守った上でAccount Engagementを使用出来るようにしてくれています。そのため、プロスペクトの名前についている雲マークをクリックした際に、そのプロスペクトが連携しているSalesforceレコードがリードであれば、リードレコードは非表示となっています。

※Platformユーザ―にCRMユーザー権限セットを付与している場合

※プロスペクト画面から雲マークでリードレコードにアクセスしようとしてもできない(Platformユーザとして正しい挙動)

●Platform ユーザーに Account Engagement ユーザー権限セットを使用している場合

PlatformユーザーにAccount Engagement ユーザー権限セットを付与している場合、Platform ライセンスで制御されている範囲を飛び越えて利用が可能となっているはずです。
(具体的に)
PlatformユーザーはSalesforce上のお約束事として「リード」や「キャンペーン」にアクセスできないユーザーですが、Account Engagement ユーザー権限セットを付与した場合、リードレコードやキャンペーンレコードの参照が出来るようになります。そのため、プロスペクトの名前についている雲マークをクリックした際に、そのプロスペクトが連携しているSalesforceレコードがリードであっても、リードレコードは表示されているのではないでしょうか。

※Platformユーザ―にAccount Engagement ユーザー権限セットを付与すると…

※プロスペクト画面から雲マークでリードレコードにアクセス可能
(あくまでAccountEngagement画面からのアクセスが可能となるのみでSalesforce画面の”リードタブ”からのアクセスが出来るわけではありません)

**********************************************************************************★Narcissus(ナーシサス)ではAccount Engagement のサポートを承っています。ご相談はお気軽に!


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