【読書感想文・それしか ないわけ ないでしょう(ヨシタケシンスケ 著)】選択肢の限定は、世界を狭めているかもしれないな〜
図書館で「それしか ないわけ ないでしょう」を借りて子供に読み聞かせました。
ヨシタケヨシスケ氏の絵本が結構好きです。子供から見たら、今は面白い絵本くらいのものなのかな、と思うのだけど、大人からしたら、ギクっとする内容が多い。
今回は主人公の女の子がお兄ちゃんから未来は悪いことしか起こらない、ということを聞いて不安になり、おばあちゃんに相談する、というところから始まります。
おばあちゃんは女の子に優しく諭してあげて、最後女の子は未来についてポジティブにいられる、という内容です。
最後に出てくる、卵に関するお母さんの「どっちにする?」からはじまる女の子の思考には考えさせられるものがありました。
子供との会話で、何かと選択肢を与える機会が多いです。結局2〜3択になることが多いのですが、そうせざるを得ない時も多々あるにせよ、それをしすぎると世界が狭くなるんだな〜と直感しました。
選択肢が与えられると、「この中からしか選べない」といネガティブな方向にいくのでは?という仮定が自分の中でできました。
本書を読むと、選択肢がないことで「実はこんな道もあるのでは?こんな選択肢だってあってもいいじゃない。正解なんてないんだから。」というポジティブな考え方に行くことができそうな気がします。
もちろん全てにそれを適用したら時間がなくなるのはわかっています。
だけど、もう少し心に余裕を持って、選択肢を膨らますことを子供と一緒に考えてもいいのかな?と思いました。
先述の卵の下は、晩ごはんで使う卵を、「ゆで卵か目玉焼きか」という選択肢を与えられた女の子が、「オムレツ、炒り卵、卵焼き」など他にも選択肢があるじゃない、となります。
子供とそれについて、「〇〇だったらどうする?」聞いた時、絵本にある選択肢の中から選びました。自分は、「お父さんだったら、卵を使ってアイスクリームを作るかな」と言ったら、子供がとても嬉しそうな顔をしたと思い、
あ〜限定された選択肢から抜け出すのは、嬉しいのかもな〜
と思ったのです。これが小さなコンフォートゾーンからの抜け出し、というやつなのか、この経験を増やすことからチャレンジ精神が生まれるのかもしれないな〜と思った次第です。
学校の宿題、習い事など善かれと思って子供にいろいろしてもらっていますが、エレクトーンの発表会が終わったら、少しそのような時間を増やすことも考えたいな、と思った次第です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。