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一期一会ってひらがなにすると🍓が含まれてるのも含めて好きです

こんにちは、夕月です。

さっ、はじめましてのnoteも書き終わったことですし、さっそく何か書いていきますか〜と文字を打ち込んではいくものの、私は鬱々とした時に言葉をしたためる癖があるので、やっぱり暗いんですよね、文章が
なのでコテ始めに…ということで、この前私の身に起きたほっこりエピソードでも綴っていこうと思います。やったね

先日、私はひとりで夜ご飯の食材を買い出しにスーパーに行きました。
そこのスーパーにはガチャガチャがあって、少ない台数にしては掘り出し物があることが多いんですよ。
というわけでその日もガチャガチャ好きの私は物色していたわけです。
するとその中に1つめぼしいものがありました。
「CASIOのスタンダードウォッチを再現したリング」!
時計のリング…!か、かわいい…!
発作的に百円玉を4枚財布から取り出して1枚ずつ投入、
いざ!回すぞ!グイ
というタイミングでハッと気付きました。
(これ普通に時計のリングじゃなくて、時計を再現した動かないリングじゃん…)
そりゃそうです。400円で時を刻むリングがどこに売っていると言うのか!ばかたれ〜〜
まあ回し出したものは仕方がないのでそのまま回し切りました。……あらかわいい!動かなくてもかわいかったので全然許しました。(そもそも私が悪い)

かわいいガチャガチャ回しちゃった〜♪と指にはめていると、そばで同じようにガチャガチャを物色していたおじちゃんが、私が退いた後のその時計リングのガチャガチャをガン見しています。
(回すのかな…)
しばらくじーっとガチャガチャと睨めっこした後、おじちゃんはお財布から小銭を取り出し、コイン投入口に入れようとしました。
私は咄嗟に
(このおじちゃんはこのリングが動作しないものだということを認識しているのか⁉︎)
と思考を巡らせ、思わず「それ!!!こんなんです!!!」とリングを披露しました。
知らないおじちゃんにいきなり握り拳を突きつけるやば人(やばんちゅ)になってしまったわけです。
するとおじちゃんは静かにゆっくりと頷いて、そのまま小銭の投入を続行しました。
(あ、いいんだ…)と思った私は、なぜかおじちゃんの隣にそのまま居座り、2人で固唾を飲んでガチャガチャが出てくるのを見守りました。

ころんと出てきたガチャガチャを手に取ると、おじちゃんはテープを剥がしだしました。中々剥がせず苦戦しているおじちゃんに「開けましょうか?」と問うと、「うん」と彼はまた静かに頷きました。
ぺりっとテープを剥がして、ビニールに包まれたリングを渡し、開封されるのを私はまた固唾を飲んで見守ります。
出てきたリングを2人で鑑賞。「かわいいですね〜」と言う私とリングをまじまじ眺めるおじちゃん。無表情だった彼の口元も少し綻んで見えました。
するとおじちゃんは
「これ(おじちゃんのリング)と(私のリング)これ、どっちが好き?」と私に聞きました。
正直者すぎると巷で有名な私が「う〜〜〜〜ん…好みで言ったらそっち(おじちゃんのリング)ですかねえ〜〜〜」と答えると、おじちゃんは静かに言いました。
「じゃあ交換しよ」
交換????
「いいです、いいです、ご自身で引き当てたものじゃないですか!」
「どっちも好きだから、いいよ」
「ンえ………いいんですか…」
そうして私は好みのリングと交換していただいたのです…
嬉しがって早速自分の指にリングをはめる私の隣で、おじちゃんも同じようにリングをはめようとしていました。
私よりも長く生きてきたおじちゃんの指は大きく、リングは中々入りません。
「小指にはめてみたらどうですか?」と言うと、素直にはめてくださいました。
「え〜かわいいですね〜〜」と言う私に「ふふ」と小さく笑うおじちゃん。
「写真撮ってもいいですか?」と聞くとまた静かに「うん」と了承してくださったのでふたりで写真を撮りました。

かわいいですね〜とまたニコニコした後、
「またどこかで〜」とお互い笑顔で手を振ってさようならをしました。

私はきっとこのガチャガチャコーナーに来るたびにこの出来事を思い出すし、おじちゃんにとってもそんな出会いであれば嬉しいなあと思いました。
新しいガチャガチャの前で、またおじちゃんと、「これいいですね…」って小さく笑える日が来るといいなあ。

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