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母の日に…3人の母に贈る感謝のキモチ

私には3人の母がいます。

実母、義母、そして、もう一人の母。

それは叔母です。

「育ての親」
と言っても過言ではないでしょう。

実母は3つ下の妹を出産するとき、
難産で何か月も入院していました。

当時3歳だったわたしの世話をしてくれたのは、
実母の妹(叔母)でした。

サザエさん一家と同じ家庭環境に加えて、
食料品店を営んでいた母方の実家。
祖父母や叔母、叔父がいて賑やかだったので、
実母がいなくても寂しくありませんでした。

退院後も実母は体調が悪く、
妹の面倒を看るだけで精一杯の母に代わり、
わたしの保育園の準備をしてくれたのも
叔母でした。

保育園の発表会でおやゆび姫をしたとき、
自分のワンピースをほどいて
衣装を作ってくれました。

いま思い返せば、
まるで草間彌生さんに象徴される
水玉模様のような柄の衣装でした。

「かわいいね!」

友達から衣装を褒められて嬉しかったのを
いまでも覚えています。

予想外に、母の体調が回復せず
叔母は勤めていた会社を退職し、
わたしを看てくれました。

それだけではありません。

当時付き合っていた彼とも疎遠になってしまい
それ以降、結婚しませんでした。

「あなたのもう一人のお母さんだよ。
大切にしてね。」

ものごころつく頃から
事あるごとに母から言われていました。

幼いわたしには、なにを示しているのか
わからなかったのです。

わたしが19歳でガンになったとき。

想像もできないほど
思い悩んでいた両親を知ることになり、
両親のために元気になろうと思っていました。

正直なところ、
心の余裕がなくて病気を治すこと以外
考える余地がありませんでした。

少しずつ体調が回復した30歳を過ぎたころ
3人に母の日のプレゼントを
渡すようになりました。

母の日のプレゼントは
「お花」と決めています。

でも、面と向かって渡すのは恥ずかしいので、
いつもネットショップでお花を注文し、
それぞれに送ります。

「毎年、キレイな花をありがとう!」

あれから20年弱経ちます。
今年も3人の母から連絡がありました。

実母は、
花の写真を撮って送ってくれました。
ピントがズレているけれど、
アクティブな性格が伝わってきます。

義母は、
「すっかり遅くなっちゃって……」
が定番のフレーズ。

夜10時過ぎに電話があり、
バラを贈ったはずが
チューリップだと思っているほど
天然キャラです。

叔母は遠慮がちに
「わたしにも贈ってくれて、嬉しいよ」
毎年感謝を言っています。

家族思いの叔母からしてみたら、
姉の体調が悪く姪っ子の面倒を看るのは
当たり前だったのかもしれません。
でも、みんなができることじゃないと思うんです。

幼いわたしを父に任せることだってできたはずなのに……
感謝しかありません。

それぞれキャラは違うけど、
見守ってくれている
と思うだけで幸福感が増します。

もう70代の母たち。
体調を崩すことも多くなったけど、
これからはわたしが見守っていきたい。

決して、いい娘じゃない。
それでも、いい娘(嫁)と言ってくれる。
なんて幸せ者なんだ!!!


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