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車検

車検であった。


90000キロオーバーなので、あちこち直す必要があるだろうと、覚悟の上だ。

かかりつけ医は、長い付き合いである近所の車屋さんなのだが、今年店舗を移転してしまい、必殺技の「車を預けて歩いて帰る」が使えなくなってしまった。

やむなく代車を頼む。



案の定、2箇所ばかり部品交換が必要であった。
ついでに加速時に音が出ていたタイミングベルトの調整もお願いし、週明けまで代車生活となる。



以前にも書いたが、最近の車が苦手である。

まず、スタートボタンが苦手である。
ぶるるるん、とキーを回したいのに、
これはパソコンかい………と、まず萎える。
車によって、右にあったり左にあったりするのもいただけない。


静かすぎて、エンジンがかかっているのか、わかりにくいのも苦手である。
スタンドで発進できずにあわあわして、お兄さんに「エンジンかかってませんね」と苦笑いされてしまった。

スピードメーターも、デジタルだと早いのか遅いのか、一瞬わからない。

もー!


とにかく、全部が苦手なのである。



車検の予約をすっかり忘れていたために、急遽、ギリギリの休日にねじ込むことになった。

遠くの本屋に出かけるつもりでいたのに、代車を乗り回す自信がなくて凹んでいたら、知人が運転をしてくれるという。
山岡家のラーメン一杯で大抵のことを引き受けてくれる、いいヤツである。



自分好みにカスタマイズ設定になってるオーディオでないのも、代車のストレス。
この曲、こんなに軽いんか……………と、重低音を求めて尻がムズムズし始める。


助手席に座ると、サイドミラーに自分のTシャツが写り込む。

お気に入りの、ゆのさんが描いた根本凪の目に見つめられながら、大事な愛車が早く戻ることを心待ちにしている。

この目が好き。




☆ヘッダー写真、お借りしました。ありがとうございます。

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