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NT指摘

里帰り出産予定だったので地元で有名な産院で分娩予約をした。
14週にときに初めて分娩予定の産院での妊婦健診に行った。初めての産院で緊張していた。

院長がエコーを見る時間がとても長いように感じたが、初めての検診だからかな?と思いながらも不安な気持ちになった。
「うん、赤ちゃん元気だね。ほら、動いてるよ。手足の長さも週数相当だね。」

そう言われて安心したのも束の間、

「ただ、一つ気になる点を上げると、首の後ろが浮腫んでるね」
「首の後ろが浮腫んでるとどうなのかってわかる?ダウン症の可能性が高くなる。」
「でも首の後ろが浮腫んでても何の問題もなく元気に生まれてくる赤ちゃんいっぱいいるから!」

そんなことを言われて頭が真っ白になった。

「ダウン症かどうかわかる検査はNIPTと羊水検査があるけど確定検査の羊水検査がいいと思う。また来週来てもらってもいい?あとできれば旦那さんも一緒に来てほしい」

妊娠発覚から12週まで通っていた産婦人科の妊婦健診では、何の指摘もされなかった。「赤ちゃん元気ですね〜」と言われていた。
それが別の産院に移った途端に異常を指摘された。しかも旦那もきてほしいなんてよっぽど深刻な状況なのか。

産院を出るまでは頭がぼーっとしてたけど帰り道を歩いてたら涙が止まらなくなってしまった。旦那も私もまだ30歳なのになぜお腹の子にダウン症の可能性があるのか。親戚にもダウン症の人はいないし、なぜ…。私はダウン症の子を愛して育てられるのか。

母に産院の近くで待っていてもらったので号泣してる私を見て「どうしたの!?」とすごく驚いていた。
先ほど院長に言われたことをそのまま伝えると、母もショックを隠せない様子だった。

帰宅して泣きながら夕飯の支度をした。
仕事から帰ってきた旦那に明るく接しようとするも、旦那の顔を見たら涙が止まらなくなってしまった。今日の妊婦健診のことを伝えると旦那は意外にも冷静だった。まだダウン症だと確定したわけではないから。
私はずーっと泣いていた。旦那が慰めてくれた。

来週の妊婦健診には旦那も急遽一緒に来てくれることになったが、すごく怖かった。

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