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【I】information/idea/image「情報/アイディア/イメージ」

3つの言葉から連想したのは、やっぱり創作。
仕事ではないけれど、20年程ずっと続けてきた児童書の同人誌。
参加するまでは、自分が物語を書くなんて夢にも思っていなかった。


本は好きで仕事帰りに目的もなく本屋さんへ寄り道して時間を潰していた。
本屋さんは仕事と家庭、現実と現実の間にある私のためだけにある空間で、本を見てぶらぶらしているだけでも幸せな時間を手に入れることができた。


そんなある日、本屋さんのカウンターで薄緑色の小さなチラシを見つけた。
「お話を作って見ませんか?」
金沢にある児童文学同人誌つのぶえの募集のチラシだった。
半分に折るとハガキより小さなチラシ。


私は変な夢をよくみる。
そのチラシを見つけるしばらく前にも小さな象の夢をみた。
手のひらに乗るくらいな小さな象が草むらの中でよちよち歩いていた。その迷子の象を拾いあげ私はポケットに入れた。
その夢をもとに初めて書いた物語。


あれから20年以上、年に3回の同人誌の締切に合わせ、一度も欠かさず書き続けてきた。
私が誇れるのはそこだけ。
小学生や中高生または幼児向けのお話を書いていたら先生に
「そろそろ自分が得意な対象を決めなさい」と言われた。
なるほどと、それ依頼中高生が主人公の作品を書いてきた。


問題はタイトルの「情報/アイディア/イメージ」だった。
思いつくまま書くと、自分が知っている昭和の高校生になってしまう。
息子たちが中高生の頃は反抗期真っ盛りで全く情報が得られなかった。
多分娘だったら友達のことやら先生のこと、学校内外のエピソードもゲット出来たかも知れないけど、彼らが言う言葉は「いる」「いらない」「別に」この3つだけ。


次号の締切日に合わせて、また高校生向けの物語を書いている。
ありがたいことに孫が高校生になった。
【image】イメージは何となくつかめる。
息子たちの時代と違って素直だし、質問にも答えてくれる。私にとっては大切な【information】情報源だ。
あとは脳活だと思い想像力を駆使する。
毎日少しずつでも書いていれば、登場人物たちは今頃どうしているだろうかと思いつくが、長いこと休止していると、どんな子だったかも忘れてしまう。
一番【idea】アイディアが思いつくのは湯船の中。
忘れないうちにメモりたいといつも思う。


多分年に3回の締切がなければ続かなかっただろう。
どこの公募にも入選したことがない。
一度くらい真剣に立ち向かわないと天国で見守って頂いている先生方に合わす顔がない。
今、同人誌ように書いている作品を一年かけて書き直し公募に挑戦したいと思っている。
まだ5月の連休明けに来年の夢の話をしていると、鬼もびっくりして笑うに笑えないだろう。





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