ぐるぐる

砂上の楼閣の住人

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形容しがたい時差ボケのような感覚

ドイツから戻ってきて数日、まだちょっとフワフワしている。大きな原因は明らかで、帰国した足でそのまま仕事をした結果、時間感覚と曜日感覚が崩壊したからである。しかし、長旅特有の、さらに言えば海外から戻ってきたとき特有の非日常と日常の狭間で、意識が体から出て辛うじて繋ぎ止められているような感もある。 今は土日もあまり関係無く仕事があるので、ゆっくりとドイツでの体験を振り返る時間も無い。もう少ししたら、写真を見返しながら何か書きたいと思う。 今はもう少し幽体離脱のような何とも形容

    • ドイツの麦畑を歩きながら

      前々から出張に行くのは確定していたが、いやはや人間の悪い癖でギリギリにならないと全く準備をしないものである。出発の前日になって、ようやくスーツケースに荷造りを始めた。国内とは違って、お金さえあれば何とかなるという訳にはいかないのだが、どうも変えられないものである。 直行便とはいえ14時間のフライトはまあまあしんどかった。今はロシア上空を飛べないので、何と北極の上空を通過してフランクフルトまでやってきたのだ。残念ながら通路側の席だったので窓の外の景色はほとんど見えず、少し残念

      • 妹がすっぴんの日

        実家の最寄り駅まで妹を迎えに行った。荷物は特に無いというが、たまにはこんなことをしたって罰は当たらないだろう。改札の前で待っていると、「パン屋にいるよ。」とLINEが来た。どうやら予定よりも数本早い電車で帰ってきたようだ。 4月から社会人になった妹は、暫くのあいだ実家から職場に通っていた。兄より先に就職しやがったわ、などと笑っていたが、どうしてなかなか立派に働いているようだ。 毎朝ちゃんと早起きして家を出ていたそうだが、流石に職場と家が少し遠かったらしい。それに、職場が上り

        • 自分の道

          その昔、ヒトは自分の好きな仕事を選べていたという話を聞く。どれほど前の事なのかは誰も知らない。俺は今日も決められた仕事だけをこなして日銭を稼いでいる。親父も、爺ちゃんも同じだった。 「一人で跳ぶのは今日が初めてなんだけど大丈夫かしら?」 ここらじゃあまり見掛け無いような良い身なりのお姉さんが不安そうにこちらの顔を覗き込む。 「大丈夫ですよ。行先を知らない訳じゃないんでしょ。」 「ええ、でもいつも誰かに案内してもらっているから。」 「案内があるかなんて関係ないですよ。その場所

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          結婚式というマジック

          今月は2回も結婚式に参列した。まだ学生の身である私にとって、いくらか包まねばならぬご祝儀は決して軽んじられる額ではない。それが2回となると収入のおよそ1/3が吹き飛んでしまう。 そういう事情もあってか、式場に行って人数がどれくらいかを確認すると何となく金勘定をしてしまう。80人くらいが参列していて、大体は3万円を包んでいるだろう。親族はちょっと多めに5万、両親からは10万とか貰えるのだろうか。非常に残念ながら、私はまだ結婚式を経験しておらず相場を知らないので当てにならない推

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          音楽と私とyoutube music

          音楽が好きな人は共感してくれると思うが、自分が〇〇のジャンルにはまるキッカケとなったアーティストは特別視してしまうと思う。 僕にとって、音楽が好きになったキッカケと好きなジャンルに気付いたキッカケとなったアーティストは同じであり、殊更特別に思える。 何故なのか理由はよく分からないが、昔からヒトの歌声が入っている曲はあまり好きではない。周りの友達がいわゆるj-popと呼ばれるジャンルの曲しか聴いていなくとも、そういった楽曲よりもクラシック音楽の方がよっぽど私の耳を楽しませて

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          See you againまでのカウントダウン

          住んでいる場所から少し離れた所に、好きな道がある。日中に歩くと何でもないのだが、夜半が近づき割と暗い道に街灯がぽつぽつと光っている様子がたまらないのだ。 なぜたまらないのか、それは私が友人宅で飲んだ帰り道に通るからである。 友人は海外からの留学生で、恐らく来春には郷へ帰ってしまうだろう。今まで4年以上の付き合いをしてきた。非常にクリアな英語を喋ってくれて、なおかつ日本人の英語力の低さにも理解がある。私の人生で最高の英語の先生であるだけでなく、一緒に飲んだりクラブに行ったり、

          See you againまでのカウントダウン

          春の陽気に浮かれた日

          普段は別の場所にいるのだが、月に1回いくかいかないかの頻度で大学に顔を出す。それなりに都会な場所に移ってしまったため、広々としたキャンパスと学生街のお気楽な雰囲気を毎回楽しみにしている。さらに、今回は桜の季節に里帰り (?) である。今年の桜は遅かったので、キャンパス周辺は今が見ごろかなと尚更ウキウキしていた。 最寄りの駅からゆったり歩いてみると、満開は逃しているもののやはり見応えのある咲き様である。着いたのが夜であったため、ビールの350 ml缶を片手に夜桜を満喫した。

          春の陽気に浮かれた日

          寄居町ぐるりとハイキング

          Noteを更新するのがかなり久しぶりになってしまった。どこにも行っていない訳ではないのだが、何となくNoteから足が遠のいていたような感覚である。 それでは今回の本題へ。埼玉県は寄居町へハイキングに行ってきたので、歩いていて思ったことをグダグダと述べていこうと思う。 事の発端 なぜ寄居町を選んだかは、それなりに理由がある。それは、東武東上線沿いだからだ。一番端ではあるが。 思考回路としてはこうだ。最近Pentax 6x7後期を購入したためフィルムカメラ片手にどこか出かけた

          寄居町ぐるりとハイキング

          レンタカー日記 セルボ / スズキ

           先日、レンタカーでスズキのセルボに乗った。大変に良い車で感激したので、駄文を書こうと思う。言うなれば、小泉元首相くらい感動した。 感動したポイント 1.エンジンのパワー  少なくとも街乗りでは全く不便を感じない。外からしたら「うわ、あの車必死に吹かしてるなぁ」と見られているとは思うが、軽自動車ならそれは仕方がないだろう。5000回転まで到達する時間は、明らかに他の軽自動車よりも短い。 2.手で引くサイドブレーキ  最近の車は、ほとんど足で踏むタイプのサイドブレーキを採用

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          芸術家と研究者の完全な不一致に関する考察

          私は結果だけを見て、勝手に仲間意識を持っていたのだろう。その原因が本質的に正反対であることに気づかないまま、半ば同情のような感情が芽生えていたのかもしれない。自分勝手で独りよがりな解釈が、私を盲目にしていたのだ。 芸術家と研究者(とは言ってもその卵にすらなれていない若輩者であるが)は、およそ世を捨てているという点で同業だと思っていた。世を捨てている、というのは抽象的でいささか不適切な比喩が過ぎるかもしれない。正確には、自分の望むことを望むように行い、その対価は何ら気にしてい

          芸術家と研究者の完全な不一致に関する考察

          筑波大学学長、永田さんの入学スピーチにコメント

          もう2週間以上経ってしまったが、去る4月5日に筑波大学大学院の入学式に出席してきた。とは言っても、学部・修士とも筑波大だったので、入学という認識はあまり無かったが。 入学式で、永田学長のスピーチを拝聴した。その内容について、批判とは言わないがコメントがあるのでここに記そうと思う。まず初めに、このコメントが社会的に注目されたら良い、などと過ぎたことを思っているわけでは無いことを明記しておく。ただ単に、自分の中で消化不良だったため、ここで発散しているだけである。 永田学長がス

          筑波大学学長、永田さんの入学スピーチにコメント

          SONY WH-XB900N 今更レビュー

          SONYではもう取り扱っていないヘッドフォンですが、友人から安く譲り受けたのでちょいとレビューします。中古でゴロゴロ転がっているので、これを参考に買うという奇特な方がいればと思いまして。 性能やら細かいスペックは公式を見てください。 https://www.sony.jp/headphone/products/WH-XB900N/ 実際に使ってみた感想は、「一般受けはしなさそうな、でも需要はあるヘッドフォン」「金持ちのドンシャリ」といった感じです。 23.2.2 追記 L

          SONY WH-XB900N 今更レビュー

          独断と偏見による音楽ベスト -2022-

          タイトル通りです。2022年も残り72時間を切りましたので、このようなありふれた陳腐なテーマの駄文でも書いてみようかと。 特に前置きなども無いので、早速ですがジャンルごとに書いていこうと思います。「こいつずっと上から目線だな。何者だよ。」という感想を持たれるような文章を書いてしまうと思いますが、悪しからず。 アルバム部門 1位 中村さんそ「中村さんそと夢の続きで」  アルバムとしてのクオリティがかなり高いと感じました。曲の並びが非常にスムーズで、聞いていて心地よいアルバム

          独断と偏見による音楽ベスト -2022-

          自らの生き方に関する相反する思考について

          音楽を聴きながら追加の酒を求めてコンビニへと歩いていた時、考えたことがあるのでまとめることとする。私自身のくだらない思考なんて誰も興味が無いだろうということは想像するに難くない。しかし、こうして電力とnoteのサーバーを無駄にしてみると案外スッキリするかもしれないので、私事で恐縮だが駄文を綴ろうと思う。 「追加の酒を求めて」という所から、どうやら私がダメ人間っぽいということが伝わってしまうかもしれない。ひとまず最近の私に関しては、明らかなダメ人間であることを認めよう。世間一

          自らの生き方に関する相反する思考について

          行かないと人生の10割損している恋瀬川サイクリングロード

          タイトルの通りです。信じられないほど素晴らしいサイクリングロード(以下、CR)、恋瀬川CR。 ・何か所か未舗装 ・南下した際には、ゴール付近で道が分かりづらい ・CRとは思えぬ坂道あり という欠点があるものの、こんなもの全く気にならないほどの素晴らしい原風景が堪能できるCRでした。 今回のルートは、不動峠→風返峠→中央公民館(恋瀬川CRスタートポイント)→恋瀬川河口→土浦新川です。最近はヒルクライムばっかりでstravaの平均速度が遅くなっていたのですが、平地を走ってみると

          行かないと人生の10割損している恋瀬川サイクリングロード