見出し画像

1120 政府の「日本版DBS」は 目的は正しいけど 現場の混乱や分断を助長する危険あり

目的や理念は正しくても
その方法が無茶苦茶、
ということがよくあります

このニュースを見た時
「これ、大変なことになるぞ」
と、すぐに思いました

子供たちを性犯罪から守る、
という目的は正しいので
一見、良い政策に見えますが
「~する恐れのある者も
 処罰対象にする」というのは
「疑わしきは罰せず」
を否定したことでもあり
ひとつ間違えれば
一人の人間の人生を
社会的に抹殺しかねません

更に、特定の思想を持つ連中に
利用される恐れもある

非常に危ない施策だと思います

性犯罪歴のある人間を
採用しないとか配置転換なら
客観的な基準がるのですが
「犯すおそれのある人間」
については
学校現場の管理職経験から
「一体誰が判断するの?」
と思ってしまいます
校長? 職員会議? 行政?
すべて心配な点が多すぎます

保護者からの要望があれば、
と報道している社もありますが
余程慎重に事を運ばなければ
現場は混乱や分断が起きるし
無能な校長なら
人の言うことを鵜呑みにして
軽率な判断をした結果

教育委員会とのやりとり、
保護者からの要望と言っても
適切なものばかりとは
限らないのが実情だし
時には裁判も可能性があり
勤務に支障が出ることも
十分予想されます

客観的な判断基準なしに
処罰の対象にすることは
「法治主義」を否定して
「人治主義」につながり
本当に危険だと思います

報道では配置転換などと
言葉を濁してますが
これはれっきとした処罰です

実際に、満員電車などで
痴漢と間違われるような
冤罪の事例も多いといわれます

この政策はまさに
目的や理念は正しいけれど
あまりにも雑で
使い方によっては
混乱を招く要素がいっぱいの
危険な制度案だと思います

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?