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回生ブレーキ:減速時に捨てる運動エネルギーを、電気エネルギーに変換して回収。(CASE: 90/100)

▲「回生ブレーキ」とサステナビリティ

私は1年半前に自動車の免許を取得して時々ドライブをしています。街中での運転ではすぐに信号が変わってしまうため、せっかくの運動エネルギーがもったいないなと思いながらブレーキを踏んでいます。
自動車の減速時に使用するフットブレーキ、エンジンブレーキは共に、運動エネルギーを熱エネルギーに変換して減速しています。つまり減速時に運動エネルギーを捨てているのです。しかしモーターを搭載する電気自動車やハイブリッド車は、減速時の運動エネルギーをモーターの発電に再利用でき、バッテリーに蓄電しています。このシステムを「回生ブレーキ」といいます。

さらに、回生ブレーキを活用したワンペダルドライブという操縦システムがあります。これはアクセルペダルだけで加速・減速・停止ができる機能です。アクセルペダルを踏むとモータで加速し、ペダルを離すと強力な回生ブレーキが効き減速、停止します。これはエネルギーを再利用できるからこそのシステムで、さまざまな電気自動車やハイブリッド車で採用されています。1つのペダルで操縦できる新しい感覚に、人気も高まっています。

自動車の回生ブレーキは、ブレーキ時の「運動エネルギー」を「電気エネルギー」に変えて回収しますが、他にも身近に回生システムは多く存在しています。たとえばエレベーターやエスカレーター、クレーンなども回生システムで、これらは、「位置エネルギー」を「電気エネルギー」として回収しています。

回生システムもリサイクルと同じように、使わないのではなく「使った後に回収できる」ことが、生活レベルの維持も含めたサステナビリティを考える上で重要な視点であると考えます。
また、ワンペダルドライブは回生ブレーキでエコなだけでなく、新しい操作感も提供して世界を広げたという点で画期的な発明だと感じています。

▲参照資料

写真は、下記Automobile Media Responseサイトよりお借りしています。

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▲キュレーション企画について

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2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

i.labインターン 竹下陽喜

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