心療内科で、カウンセリングを受けてみた。
ついに行ってきました。心療内科! そして、カウンセリングを受けてきましたー! あぁ、行ってよかった、すっきりしました。目の前の霧が晴れたような気持ちです。
もし受診を迷っている人に出くわしたら、真っ先に背中を押したいくらいです。
「私おかしいのかな」「なんか生きづらい……」と悩んでいる人に「病院行きなよ!」と言うのは暴挙だと思っていますが、危うくそれをしそうになるほど、「カウンセリングを受けてよかった」と私は思いました。
よかったこと
①「ASD(自閉スペクトラム症)にともなう、うつ状態」と診断が下りたこと。
これを言われて、こころの底から安心しました。
こちらで詳しく↓
あぁよかった、ちゃんと信じてもらえた。
小学校からお世話になっているピアノの恩師や、親友と言っていいくらい仲のいい友達に思いきって打ち明けてみても、
「30年以上前の診断なんだからあてにならない、いまは違う」 「まさか。医者が間違えたんでしょ」
こんなことばかり言われていたのです。
それが、ASD(自閉スペクトラム症)と 「いまの言葉」でしっかり診断されたので、
信じてもらえた!
と嬉しくなってしまいました。
うつに関しては、「うつ病」の一歩手前。 だから「うつ状態」なんだそうです。
コインが毎日すこしずつ積みあがっていくように小さな無理やストレスが重なって、いまにも崩れそうになっている。自覚はないかもしれないけれど、このままでは自分のこころが危ない。
そう感じて受診したんじゃないか、と、お医者さんは想像したそうです。たぶん、当たってます。
このままの状態を放置してたら、衝動的に死のうとしてたのかな……。
そんな疑問、というか危機感が、一瞬あたまをよぎりました。
診察のときに、お医者さんが言いました。
「体、という漢字をイメージしてみてください。……横棒を抜くとどんな字になりますか?」
「休む……ですか?」
「そうです! 上手に横棒を抜いて、ちゃんと休んでくださいね」
金八先生風のアドバイスをいただきました。
この診断をもとに、夫にも自分の状況をしっかり話すことができました。
少しでも無理をしたらうつ病になる。
私がお医者さんにそう言われた、という事実が夫の胸にしっかり刺さったのか、
「学校が休みの間(コロナで休校中)甥っ子姪っ子がしょっちゅう来るけど、どうする? 実家帰る?」
と聞かれました。
前に私が、
「甥っ子姪っ子が来ると娘ちゃんお昼寝しなくなるし生活リズムが狂うから、あの子たちが来る日は実家に帰っていい?」
と聞いたら、それは人としてどうなの? とプンプンしていたのに。
②市役所の障がい福祉課へ相談するよう勧められたこと
これは思ってもみないことだったので、最初は少しおどろきました。
お医者さんいわく、役所に相談することで、同じような症状の人々(と、親や配偶者など)が集う会を紹介してもらえるかもしれない。そこで話をすることで、いくらか楽になるんじゃないか。
……なるほど
同じASLと診断された人たちとお互いのことを話し合えたら、悩みを分かちあうこともできる。
なにより、いままで出会ったことのない人たちとご縁ができれば、私の世界も広がるかも。
目の前が開けてきてワクワクしました。
コロナで緊急事態宣言が出ていて休校中でもあるので、役所に足を運ぶのは憚られます。 それでも、せめて電話相談くらいできたらなぁと思っています。
なぜ、カウンセリングを受けようと思ったのか
最近になって、夫と大げんかすることが増えたからです。おおもとの原因は私が不安や心配などの感情を抑えきれずに怒ってしまうことです。
週1くらいのペースで、娘を抱っこしながら夫に当たりちらして怒鳴りあう状況が続いていました。
これはマズい。
娘の成長にも夫婦関係にも絶対よくない。自閉症だからって何をしてもいいわけじゃない……。
夫に当たりちらすのをやめないと
感情のコントロールができるようにならないと
私にも、夫にも娘にも、
明るい未来はない。
そう、じぶんを奮いたたせて、いくつかの県内の心療内科に電話してみたのでした。
診察のようす
まず、心理士さんが私の状況をとても細かく聞いてくれました。カルテを作るためです。
以下、聞かれたことです。
自閉症(ASD)の診断は、いつどこでもらった
自閉症を疑う症状はあったか 療育は受けたか 学校は普通級を出たのか、そうではなかったか
今までどんなことに困ったか 結婚後の今は、どんなことに困っているのか 夫や義両親はこのこと(自閉症で療育を受けたこと)を知っているか
周りから心療内科に行くよう言われたのか 体に不調は出るか 週にどれくらいのペースで落ち込みが出るか
結婚前と結婚後の家族構成
理由を聞いて納得できないと、校則などのルールが守れなくて困った、と心理士さんに話しました。
そのあと体重を測り、看護師さん? に
眠れているか 食事は取れているか
聞かれました。
「考えすぎて不安が出る感じですか?」
など、パニックの出どころを考えさせられるような質問もありました。言われてみればそうかも。
そのあと何か、4択で質問に答えていくシートをもらって待合室で記入しました。
最後にお医者さんのカウンセリング。
試験に合格する能力があるから大丈夫、と思われがちだけど、それ以外の人間関係であるとか、日常生活を送る能力が不足している。そこに気がつかれないから、非常に辛い思いをする。
怠けているとかやる気がないとか、とにかく周りは本人の性格のせいにしてしまうが、そうではない。
私の気持ちを言葉にしてもらえたようで、救われました。
ASDは日本ではまだ広く理解されていない、とも言っていました。目に見えてわかる障がいとは違って、目に見えない障がいでなかなかわかりにくい、とも。
最後に漢方を処方されました。
「3〜4日飲み続けて合わなければ次回の診察のときに教えてください」
と言われました。あと、市役所に相談できたらその結果も知らせるように、と。
私がみてもらったところでは、こんな感じで診察が進んでいきました。
すべての心療内科がこうなのかはわかりませんが……。
カウンセリング前の心境
うまく話せるかな
怒られるんじゃないか
そんな不安が浮かぶたびに緊張も大きくなり、心臓が口から出そうになりました。
そうそう、心療内科って予約とりづらいんですね! 2〜3ヶ月待ちはザラで、やっと予約が取れて、今回いくことになった病院も1ヶ月待ち。
コロナの影響もあるのかしら。
病院のようす
アットホームな雰囲気の病院で、いごこちが良かったです。若い患者さんが多かったような。中学生くらいの子も結構いました。お母さんに連れられて、親子それぞれでカウンセリングを受けているような感じでした。
次回の予約を取るときに、「○時から○時までの間に受付お願いします」と言われました。そのユルさにも、ちょっと安心させられました。
カウンセリングを受けてどうだったか
冒頭で触れたとおり、すっきりしたし安心しました。働いてるときに行けば、もっと安心だったかも、とも思いました。
初歩的なミスをいつまでも繰り返したり、臨機応変な対応が求められている場面で固まってしまったり。
そんな事が続くうちに、同僚や先輩たちからしょっちゅう白い目で見られていたあのころに診断が下りていれば、もうちょっとラクに働けたのかもしれません。
……過ぎてしまったことだから、べつにいいけど。
さいごに
これからしばらく、心療内科に通います。
お医者さんの言うことを実践してみてどうだったのか。薬を飲みつつ通院して、カウンセリングを受けるうちに変化は出てくるのか。
そういったことを、できる限りここに記録していくつもりです。
はたしてSazanami 家に明るい未来は訪れるのでしょうか。見守っていただけたら嬉しいです。
いただいたサポートで、たくさんスタバに通いたい……、ウソです。いただいた真心をこめて、皆さまにとどく記事を書きます。