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桃谷中学校の2年生がデザイナーになる~心躍る歯ブラシを作ろう!~[後編](IKUNO×ものづくり×ICT 次世代の職業体験プログラム)

[前編]から続く~

みなさんこんにちは!
前編では、
桃谷中学校の2年生がデザインした歯ブラシ 3作品が、
株式会社オカムラさんのご支援の下で
見事に製品化されるまでを見ていただきました。

後編のスタートでは、
この3作品の告知用にみんなが制作したポスターの中から、
オカムラさんのオンラインショップサイトでも
実際に掲載されたポスター3種を、まずご紹介しましょう!

(「色んな花」「和」「HAPPY」)

いかがですか。
なかなかポスターも雰囲気いいでしょ!

このポスターに登場している、
桃谷中学校コラボ「COLORPPO」 3種類の歯ブラシは、
令和5年11月6日から令和6年2月29日までの期間限定で、
オカムラさんのオンラインショップで販売されました。

実は、それに先駆け、
11月5日(日)には、
恒例の「桃中祭」の中で先行発売されたんです!

(晴天です!)

待ちに待った発売日!
桃谷中学校の「武道場」が販売会場です。
フリーマーケットの向かいでした。

(準備完了!)

「桃中祭」は、桃谷中学校の地域連携事業のひとつで、
中学生ブースに加えて各校PTAの参加そして地域の出店協力もあります。

校区小学校の児童や保護者、地域の方々が来場し、歯ブラシを手に取ってくれました。
販売担当の生徒たちは、一生懸命自分たちの商品を説明します。
商品が売れると、やっぱりうれしい!
「3本セットですね!」  
      

(いらっしゃいませ!)

「桃中祭」では、直接の対面販売でみんな頑張りましたが、
オカムラさんの「オンラインショップCOLORPPO」では、
どれくらい売れて、どんな結果を残したでしょうか?

オカムラさんの最終授業を通してご報告しましょう!

 

令和6年3月15日
   第6回授業「振り返り最終授業」

2年生全員は、武道場に集合です。
最終授業が始まりました。

(結果はどうだったかな?)

まず、製品化された3種類の商品企画とポスターに関して、
オカムラさんからのコメントを順番にご紹介しましょう。

「色んな花」(2年1組)

「企画提案書」

「テーマやデザインに込められた想いが、この歯ブラシ1本から伝わっている。テーマに合っており、カラフルなデザインで元気やパワーを感じる。
色合いとデザインのバランスが良く好まれそう。」

「桃谷中学校の校章を使用したアイデアはよかった。一目で"中学生が作った歯ブラシ”と伝わる。
様々なお花をモチーフにされて選定されたお花のトーンにばらつきがあるので、こちらは統一された方が良いと思う。
また商品が目立つように真ん中に配置され、素材画像等にもかぶらないようにされていて良かったが、少し窮屈な印象をうけた。もう少し余白を意識すれば、余白もデザインになるので格段に良くなると思う。」


「和」(2年2組)

「企画提案書」

「若い人にターゲットを絞るのではなく、どの世代にも使えるイラストはとても良い。テーマとデザインが合っている。
ターゲットをインバウンドや外国人向けにしてみるのも良さそう。」

「歯ブラシの柄で文字を作るアイデアは斬新で素晴らしく驚いた。
ただせっかくの柄がぼけてしまっていたり、商品と文字がかぶってしまっているのは少しもったいないと感じた。
何を一番伝えたいか(訴求要素)を整理してポスターを制作すると、より消費者に伝わりやすいと思う。
ターゲットについては、老若男女問わずとあるのを、例えば「京都の観光客向け」「日本人向け」等とすれば、デザインに統一感も増し何を伝えるべきか整理しやすい。誰に使って欲しいのかより明確化すると良かったかも。」


「HAPPY」(2年3組)

「企画提案書」

「文字もイラストも大きくはっきり描かれていて、色使いが上手く爽やかさが伝わり素敵。テーマの”HAPPY”がとても伝わってくる。
レモンをもう少し見える位置に移動し数も増やすともっと良くなりそう。」

「全体的なまとまりが良く最もセンスを感じるポスター。
ただ歯ブラシに描かれているレモンと、ポスターのレモンは雰囲気や色調が異なるので、写真や雰囲気に一貫性を持たせる「トーン&マナー」を意識されるとより良いかと思う。
また商品が主役のポスターであれば、商品画像の上に説明文や文字は乗せないほうが望ましい。」


続いて「売上実績」の発表です!3位からです。

2位です!

そして、1位の発表です!

ところで、気付きましたか?
オカムラさんはなんと、最終授業に合わせてオリジナルのロゴを創ってくださいました。

(カッコイイです!)

本来、販売や広報のために創るべきロゴですが、
今日の授業のためだけに生まれたロゴです。
心意気に感謝です!

販売本数ではあまり差がなかったですね。生徒たちが桃中祭でも頑張った甲斐がありました。
さあ、そしてこの販売結果から、どれくらいの利益を得ることができるでしょうか。
みなさんはどう思われますか?

オカムラさんから、
「実は、歯ブラシ1本あたりだと、得られる利益は数十円ほどです。」という解説がありました。

(原価が、いろいろかかります!)

「利益」については、みんなから質問も多く出て興味津々でした!

(質問あります!)

オカムラさんの「営業部」さんは、より多くの方に購入してもらうために営業や交渉を行い、そして「広報部」さんは、広告やSNSを打ち出し、商品がよく見えるように日々工夫しています。利益は、簡単には出ないんですね。

著作権の勉強もして、たくさんの知らなかった事も聞けました。
7月から始まった 次世代の職業体験プログラム「心躍る歯ブラシを作ろう!」
これで、オカムラさんの授業はすべて終了です。

生徒たちは、今回のプログラムを通して実感しました。
「商品を企画し、具体的にデザインし、製作して、色んな方法を使って販売する。」
なんと、多くの人の手を通ることでしょう。
私たちの周りにある商品は、
企業の多岐にわたるセクションが、各々の役割を果たした上で世の中に出ていくんですね。
そして多くの利益を出すためには、また大変な努力が必要と分かりました。

新しい春に、貴重な経験になったと思います。
それでは「次世代の職業体験プログラム」で、
またお会いしましょう!