~きみは「アントレクエスト」を知っていますか~起業家教育プログラムってなに?【IKUNO未来教育ネットワーク】
8月2日 夏休みの真っただ中、
5月にオープンしたばかりの「いくのパーク」で、
中学生向け「アントレクエスト」~未来への好奇心を育む~が
開催されました。
RPGのゲームのように起業を学べる教材を活用した楽しいプログラム!
それが「アントレクエスト」です。
みなさんは、「アントレプレナーシップ教育」って
聞いたことがありますか?
聞きなれない、ちょっと長いワードですね。
実は、文部科学省や経済産業省も推進する、今、注目の教育手法なんです。
アントレプレナーシップ=「起業家教育」は、
単なる経営者などを目指す人たちへの特殊な教育ではなく、
ほかの人たちと協働しながら高い意欲を持ち、
新しい価値を生み出していこうとする、
これからの時代に必要な力と言われています。
今回の「アントレクエスト」は、
まさに、この起業家教育を実践する特別授業です。
この日、参加してくれた中学生は、朝10時に集合。
(暑いのにお疲れ様です!)
夕方までかけて、
会社設立から商品デザイン、資金調達から宣伝・商品購入・決算まで、
一気に集中してグループワークを体験しました。
(お昼ご飯は食べましたよ!)
どこのグループ(会社)がつくった、どんな商品が売れたんだろう?
さあ、では一日のプログラムを
みなさんと一緒に、順番にみていこうね。
今回のプログラムを進行するのは株式会社Armory(アーマリー)さん。
「若者が挑戦する文化を創る」をミッションにした、
若い世代の頼もしい味方だよ。
司会役は代表取締役の福永さんです。
①まずスタートは、
各グループに分かれ【自己紹介】をしました。
チームの結束を固めます。
②そして、
本日の【課題テーマ】が発表されました。
それは「大阪・関西万博の魅力を伝えるモノをつくろう!」
ちょっとむずかしいかな。少しため息も聞こえたような・・
③次にさっそく、【会社設立】です。
グループの中で、
社長・仕入れ担当・商品開発・会計・宣伝という5つの役割を決めます。
(みなさんは、やっぱり社長をやってみたいですか?)
そして「会社名」も考えます。これも大事ですね。
④グループで、いろんな話し合いをしながら、売る商品を決めていきます。
関連情報を集めてアイデアを持ち寄ります。
むずかしくいうと【市場調査】ですね。
誰に、どんなサービスを届け、この課題を解決していくのか?
そのために、「わが社は何をつくるのか?」
だんだん面白くなってきたようです。
いろんな意見が出てきました。
みんなで、集中した会議が続きます。
*さすがに疲れたので、ここでお昼ご飯です。~
午後に入りました。
⑤商品仕入れのルールが発表され、
さっそく皆で話し合った【商品のデザイン】にかかります。
このデザイン内容を基に、必要経費や売り上げ計画を練ります。
単なる思い付きだけで、モノづくりは出来ないんですね。
⑥【事業計画書】を作成すると、具体的な数字が、はっきりしてきます。
「1個作るのに〇〇円かかるから、〇個は販売しよう」
(ぜひ買ってほしい!)
でも、こんなに売れるかな?ちょっと心配です。
(そうか、会社をつくるってこういう事なんだ!)
⑦さあ、いよいよ【資金調達】です。
実際に「大阪シティ信用金庫」の職員さん(ばりばりのプロですね)へ、
直接プレゼンし、必要な資金調達にチャレンジします。
「うちの会社では、こういう事業計画を考えています。
決して損はさせません。銀行さんから必要な経費を貸してください!」
この説明に対して、
さすが、信用金庫さんの質問がするどい!これは緊張しますね。
でも、各社ともに何とか切りぬけて、無事に融資成功です!
借用書の締結ができました。
よかったね~
ちなみに、3社の会社名を紹介しておきましょう。
「I to U」
「株式会社RAKY」
「株式会社NAKANI」の3社です。
各社、なかなかユニークな社名ですね。
⑧資金も確保出来ましたので、次は【広報宣伝】の制作です。
具体的には、みんなで大判の紙に、
会社のオリジナル商品を広告デザインし、
購入者にむけて商品販売へのアピールをします。
ここで、3社の主力商品を発表しましょう。。
「ミャクミャクバンド」
「ミャクレット」
「伊能忠敬 全国行脚ガチャ」
かなりユニークな商品が並びましたね。
⑨次は、お客様(購入者)への【プレゼン】タイムです。
そして、いよいよ【販売】ですね。
「情熱を持ってつくりました。こんな効能のある商品が出来ました!」
「SDGsにも配慮して商品を製作しています。」など
どの会社も熱い熱いアピールでした。
⑩この会場だけで使える「マニー紙幣」を手に、
お客様(参加者)が気に入った商品を【購入】していきます。
どれにしようかな。
けっこう迷います!
買い物って、こんなに色々考えてたかな?・・なんて。
⑪そして、ついに結果が出ました!
いよいよ販売結果の【決算:振り返り】です。
各社は、売れた個数や売上げ額を確認したあとで、
大阪シティ信用金庫さんへの決算報告が始まりました。
融資してもらったお金を、各会社ごとに精算します。
結果の損益に対する自己分析も含めて、銀行さんへ説明と返済をします。
ああ、赤字の会社はつらいですね!
(ミャクレットはよく売れました!黒字です。)
でも、今回のプログラムでは、収益結果がすべてではありません。
福永さんの総括にもありましたが、
中学生が、起業という教材を通じ
「夢や目標にむかって挑戦する素晴らしさや楽しさ」を経験した事が
何よりの財産となりました。
これから成長し、社会で生活していく中でも大切なことですね。
そして、一緒に会社で頑張った大事な仲間との繋がりも実感しました。
中学生のみなさん~機会があれば、
是非「アントレクエスト」プログラムに挑戦してみてください!
それまで、自分だけのヒット商品を考えておいてね。
またお会いしましょう。