イクメンママの読書日記

3児の母だけど、イクメン以上ママ未満。自由時間は本の中におでかけ。あなたの、この本読ん…

イクメンママの読書日記

3児の母だけど、イクメン以上ママ未満。自由時間は本の中におでかけ。あなたの、この本読んだよ、が聞きたい。相澤綾子(あいざわあやこ)

マガジン

  • 障がい者福祉とその周辺

    令和5年4月から障がい者支援課に異動しました。17年ぶりに戻ってきました。障がいという言葉にまつわる様々な本を読んで、感じたことを書いてみます。

  • 公共資産マネジメント

    公共資産マネジメント関連の部署に配属された方に読んでもらいたい本です。公共資産は公共資産だけで考えるべきではなくて、まちづくりとか、域内経済循環とか、色んな視点が必要だと思いますが、敢えてど真ん中を集めています。 他の方のnoteも追加しています。

  • シティプロモーション

    シティプロモーションや自治体広報に関連して読んだ本を集めてみました。

最近の記事

中野信子・兼近大樹「笑いのある世界に生まれたということ」

「少し口元をにこっと笑うような感じにして、目をつむるんだよ、するとすぐに眠れるよ~」 以前一緒に仕事をしていた上司は、自分は布団に入ったら5秒くらいで眠れる、と言っていました。なぜそんな話になったのかは思い出せないのですが、多分私が仕事のことが気になって眠れないといったようなことを言ったからだと思います。 先に笑うことで、リラックスして、眠れるのかもしれません。スポーツで笑うとパフォーマンスを発揮できるという話があるので、同じように、科学的に説明できることがあるのかもしれない

    • 山本渉「任せるコツ 『自分でやった方が早い』がなくなる最高の任せ方」

      私は係長として所属としては3つ目、4年目になります。 チームのメンバーは様々です。任せるというよりは、私よりずっと色んなことを考えていて、こちらが受け身になった方がうまくいくメンバーもいました。今年がそうなのですが、採用1年目のメンバーもいます。 なので、これまでのことを振り返りながら読みました。 自分も係員として仕事をしていた時に、自分からやり方を提案したり、係長に何かやってもらいたいことをお願いしたりしたことがありました。もちろん、上司に相談する、尋ねるという姿勢は崩し

      • 石井ゆかり「月のとびら」

        私はしいたけ占いが好き。占いと名付けられているけれど、明るく軽やかで、私のこれからを応援してくれるような、何か迷っていることがあるなら、背中を押してもらえるような、そんな言葉が綴られています。 きっかけは忘れたのですが、多分、SNSで誰かが話題にしてたとか、そんな感じだったかと思います。私もすぐにお気に入りになりました。オーラカラーも出ていて、何度か手帳の表紙の色をそれで選んだこともあります。 けれど、占いといえば、そんなにカジュアルなものばかりではありません。占いが気にな

        • 苅谷剛彦「知的複眼思考法ーー誰でも持っている創造力のスイッチ」

          「人の意見を簡単に受け入れてしまわずに、批判的に捉え直すには、どうしたらいいのか」 このフレーズを見た時に、誇張ではなく、リアルに鼓動が速くなるような、本を閉じたくなるような感覚に襲われました。 多分私は、批判、が嫌いなのです。 その場にいない人のことを、愚痴ったりする事はあるくせに、真っ向から、意見を述べることが苦手なのです。そして、誰かに批判をされようものなら、その場では、ろくに返すこともできずに、後になって悔しくて眠れない思いをしたり、どう言い換えそうかと延々と考えた

        中野信子・兼近大樹「笑いのある世界に生まれたということ」

        マガジン

        • 障がい者福祉とその周辺
          21本
        • 公共資産マネジメント
          8本
        • シティプロモーション
          11本

        記事

          青山美智子「お探し物は図書室まで」

          この小説は、職場内で本の貸し出しをしている同僚から借りました。 その前に借りて呼んだ本が、私の好みに合わなくて、ちょっと辛い読書体験になったので、そのことを話すと、「じゃあ、こちらがお勧めです」と言って、手渡されました。 ここに書かれているのは、目次の5つの章のタイトルが、名前、年齢、職業になっているように、5人の物語です。全て物語の中で図書室にたどりつき、そして、そこにいる司書に本のリストを手渡されます。そこに書かれた本を読むことで、考え方や行動を変えることができて……。

          青山美智子「お探し物は図書室まで」

          福森伸(しょうぶ学園施設長)「ありのままがあるところ」

          障がい者をありのままで受け入れることについての話かと思っていたのですが、読んでみると、自分自身の人生について考えさせられることになりました。 しょうぶ学園は1973年4月1日に創設された民間福祉施設です。著者の母親が中学校の特殊学級で障がい児を受け持っていました。そこでの師に「どんなに障がいが重くても誠心誠意に子どもたちに接すれば、一人ひとりの人生を尊ぶことになる」という考えに心打たれました。そこから、子どもたちの将来のためにも、自らが障がい者施設を立ち上げなければいけない

          福森伸(しょうぶ学園施設長)「ありのままがあるところ」

          藤井克徳・星川安之「障害者とともに働く」

          私が職場に入った2000年、私の職場では女性だけがお茶入れをしていました。その分業務が減らされていたらそれはそれで腹立たしいですが、そういうわけでもありません。所詮、田舎の市役所だからだ、と思いましたが、誰でも名前を知っている出版社に総合職で入社し都内で勤務していた女性も当時、下の名前でちゃん付けで呼ばれ、会議には女性は出ないという状況だったそうです。 この本を読みながら、当時怒りを感じたこの事実について、違う仮説で見ることもできるのではないか、という気になりました。つまり、

          藤井克徳・星川安之「障害者とともに働く」

          青山ゆみこ「元気じゃないけど、悪くない」

          保護猫たちのいる猫カフェに初めて行ってみました。普通は猫が好きな人が行くのだと思います。猫のショート動画を次々とみている娘にせがまれて夫が連れていき、その翌日また行きたいと言ったので、今度は私が一緒に行くことにしました。 娘は早々にお気に入りをみつけてなでなでしています。さわってごらん、と娘に促されましたが、眠っているから、と返しました。そういえば、猫だけでなく動物全般、苦手だったなということに気付きます。誰かの猫だったりすれば、儀礼的になでなでしたりすることもあったと思いま

          青山ゆみこ「元気じゃないけど、悪くない」

          今年度やりたい、本から学んだ10のこと

          今年度やりたいことを、読んだ本の振り返りとともに宣言してみます。やってみようと思ったのは、このチャレンジ投稿に参加することにしたからです。 読書日記のほとんどが仕事に関係ある本なので、やはり仕事のことから考えてみたいと思います。 今の仕事は、障がい者支援課。昨年度は9年前に策定した計画の最後の3年の改訂の仕事に携わったのですが、基本理念がものすごく素敵なんです。 こんな世界を作るために必要なことは、障がいは社会が作っている、という認識だと思います。 ★1冊目 障がいに

          今年度やりたい、本から学んだ10のこと

          堤直規「公務員1年目の教科書」

          チームに新規採用職員が入りました。1日目の研修が終わり、課長から紹介された後、係で受け入れたわけですが、私は一応直属の上司であるはずなのに、急に人見知りが発動してまごまごしてしまいましたが、先輩指導員として指名していた若手が、スムーズに係員全員を紹介してくれました。 その後、「課内の案内もしますね」と言ってくれて、消耗品の場所などを説明し始めたので、私は仕事に戻りました。 その後席で少し話をしていたので様子を見ると、新採さんの机の上に、ネットで購入してカバーがつけられたままの

          堤直規「公務員1年目の教科書」

          林真理子「小説8050」

          物語の力はすごい、と思いました。 令和3年度に江戸川区がひきこもりに関する大規模な調査を行い、その結果、76人に1人がひきこもりであるという結果だったとのことです。ひきこもりでいられるということは、家族がいる可能性が高いと思われるので、〇世帯に1世帯にひきこもりの家族がいる、と考えるともっと多くなるし、さらに、家族にひきこもりの人がいる、という見方だともっと多くなると思います。 でも、関わりのない人にとってみれば、全く関係のない話です。 この数字が行政に関わる人間から見れば

          林真理子「小説8050」

          岡田淳志「公務員が人事異動に悩んだら読む本」

          この本が出たのは2022年3月。もし今から15年くらい前にこの本を読むことができていて、かつ、この本で紹介されている自己理解、ジョブ・クラフティング、キャリアデザインを実践してみていたとしたら、もう少し違う場所に自分は立てていたのではないか、と思います。 実はこの本を購入したのは、出版されてすぐ。けれど、私はこれをすぐに開くことはありませんでした。なぜかといえば、その時、異動したばかりだったからです。 もちろん異動する可能性は想定して準備をしていましたが、そうは言っても「い

          岡田淳志「公務員が人事異動に悩んだら読む本」

          建野友保「宅急便を作った男 小倉昌男の福祉革命 障害者『月給1万円』からの脱出」

          先月末、仕事でクロネコヤマトの方に会う機会があり、不在票の両脇についたギザギザが視覚障がいのある方のための秘密であるということを知りました。 視覚障がいを持った社員が、友達から「不在票だと分からなかった」という話を聞き、会社に提案して、いろいろ方策を検討した結果、このギザギザを採用したのだそうです。 この本は、そんな文化があるクロネコヤマト株式会社の宅急便事業をつくった小倉昌男氏が、会長退任後にヤマト福祉財団を立ち上げて取り組んだことと、その取り組みにかける思いが綴られて

          建野友保「宅急便を作った男 小倉昌男の福祉革命 障害者『月給1万円』からの脱出」

          神島裕子「正義とは何か 現代政治哲学の6つの視点」

          もう3年くらい前のことになりますが、尊敬する友人に、「ビヨルンロンボルグは世界の問題に優先順位をつける」というTED動画を教えてもらいました。その時私は、いくつもの課題が絡み合った仕事に取り組んでいて、みんなが納得する優先順位をつけることができなくて、自分の信念で押し通すわけにはいかず、とても難航し、かなりストレスになっていました。そんな状況を愚痴ったら、検索するように勧めてくれたのです。 目の前に間違いなくやるべきことがあり、その手段も準備されいて、金銭的な負担も問題がな

          神島裕子「正義とは何か 現代政治哲学の6つの視点」

          沢渡あまね「デキるマネージャーは余計なことはしない 『やめる』ことから始めよう "悩みの種”がどんどん消える」

          ふと気づいたら、この本の表紙が見えるようにどんと机の上に置いたままになっていました。恥ずかしくなって裏返しました。ちゃんと自分の手元側に背表紙が見えるようにして。本当なら、良いマネージャーになろうとすることは良いことのはずなのですが、なぜか恥ずかしいと思ってしまったのです。 なぜ恥ずかしいと思ったのか。 いや、正直、デキるマネージャーを目指しています。これは少し居心地が悪い表現かもしれません。そもそもデキるって何を以ていうのかよく分かりませんので。 ただ一つだけ言えるのは、

          沢渡あまね「デキるマネージャーは余計なことはしない 『やめる』ことから始めよう "悩みの種”がどんどん消える」

          駒村康平編著「社会のしんがり」

           ここに収められているのは、地域の困窮と闘う11人のしんがり、とのこと。福祉といえば、戦い、というイメージよりは、平和とか、やさしさとか、そんな感じがしていました。でもそれは、絶対にあきらめられない、戦いなのだということがよく分かりました。  この本は、2014年から2018年にかけての5年間、慶應義塾大学経済学部における全労済協会寄付講座「生活保障の再構築——自ら選択する福祉社会」の講座の内容を収録したものとのことです。毎年14回にわたる講座のカリキュラムが組まれ、例年登

          駒村康平編著「社会のしんがり」