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心理セラピスト ラジオパーソナリティ ※CRT栃木放送【ikuko Tuneの癒しの雑貨生活】毎週金曜日10:30〜

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朗読【久坂葉子/特急二十八分】

《あらすじ》 自分の恋愛とは、結婚とは、生きるとは、幸せとは何なのか、、。 阪急神戸のプラットホーム、大阪行きの特急電車を背景に、作者久坂葉子の苦悩が描かれた作品です。

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      朗読【薔薇の女/作:渡辺温】

      《あらすじ》  馬車はヴェラクルスへ向けてはしっていた。お客は私と商人のパリロ氏と牧場主のラメツ氏と医師のフェリラ氏とそしてその他に全く得体の知れぬ二人連れの男女が乗っていた。男は鍔広帽子を眼深にかぶり上衣の襟を深く立てて、女は長い睫毛の真黒な眼だけを残してすっぽりと被衣を被っている。二人共如何にも世を忍ぶ風情である。女の耳のあたりには素晴らしく赤い薔薇の花が一輪留めてあった。  バランカで一休みして馬車は再び走り初めた。空は美しく谷あいの風は新鮮であった。  突然パリロ氏がその二人連の方を目くばせしながらフェリラ氏に囁いた。そして、ここから話しは恐ろしくも意外な方向に進んでいく。。

      • 〜あなたへ〜

        毎日楽しんでる?、と聞かれたら 楽しんでるよ、と答えますか? それとも一瞬悩んで 頑張ってるよ、と答えますか? もし、あなたが、  頑張ってるよ、と思ったなら もう頑張らないでください それより、 楽しんでください なんでもいいから 楽しんでください だって、あなたは もう十分頑張っているんですから ちょっと休憩しましょう 自分を甘やかしていいんですよ バチなんてあたりません 好きに休んで 好きなことして 好きなもの食べて 夢は叶うと信じて 泣いたり笑ったり 自由でいま

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          朗読【久坂葉子/月の夜】

          《あらすじ》 私は姉の信子の夫と結婚するものと思っていた。しかし何かの出来事で、 男は姉と結婚したのであった。 私は、何事もなかったような顔をして、姉の式に参列したが、そのときに着た絹のドレスを売ってしまうことにした、、。

        朗読【久坂葉子/特急二十八分】

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          朗読【太宰治/美少女】

          セラピストが読む文学小説です。 睡眠導入や作業用BGMとしてもご活用ください。 《あらすじ》 湯村という温泉の湯が病気に良いと聞いて、妻を行かせることにした私は、 ある日、自分も湯に入ることになった。そこで私は、湯に来ていた若く美しい娘に眼を見張る。

          朗読【太宰治/美少女】

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          朗読【林芙美子/恋愛の微醺】

          《あらすじ》 恋愛というものの波動にぶちあたると、花が肥料を貰ったように生々として来る。しかしそれは、年齢によって違ってくる。十代の女の恋愛には、飛ぶ雲のような淡さがあり、二十代の女の恋愛には計算がともない、三十代の女には何か惨酷なものがあるような気がする。さらに、既婚であっても男女の恋愛は随分違うのである。 美しくて朗らかで、誰にも迷惑を及ぼさない恋愛は童児たちでなければ望めないことかも知れない。精神的なものがあふれて来るほど、恋愛は悲劇的でものがなしくなって来る。恋愛の微醺とはどこの国へ行ったらあるのだろうか。

          朗読【林芙美子/恋愛の微醺】

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          朗読【平林初之輔/謎の女】

          《あらすじ》 熱海のホテルで出会った女。新聞記者の男は、その女から夫のふりをしてほしいと頼まれる。戸惑いながらも男は好奇心から彼女の素性を知らないまま、夫を演じることにする、、。 著者、平林初之輔はパリでこの物語を書いているときに突然亡くなったため物語は未完です。 この続編については、出版社が公募し井上靖(別名 冬木荒之介)が執筆しています。 ドンデン返しのラスト、、とも言えるし、 ミステリー好きからすると、やっぱりそうきたか、とも言えるかもしれません。 ただ私は、平林初之輔が実は全く違うラストを考えていたように思えるんです。 「本当は、どうなるの?」と、天国の初之輔さんに聞いてみたいものです。 ご興味のある方は、井上靖の続編を是非!

          朗読【平林初之輔/謎の女】

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          朗読【宮本百合子/愛・空の美】

          セラピストが読む文学小説です。 睡眠導入や作業用BGMとしてもご活用ください。 《内容》 愛: 愛とはいったい何であるのか、そこに階級はあるのか、愛という感覚、言葉、観念、そして理屈や欺瞞について、作者が斬り込む。 空の美: 郊外に住むようになってから、更に種類の異なる空の美があることに気付く。それは、ただのんきに広々としてはいない、大都会の上の空であった。

          朗読【宮本百合子/愛・空の美】

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          神事

          精一杯努力していても、叶ってほしいことが中々叶わない、うまくいかないのは、その人の成長が、まだその幸せを長続きさせるに至らないからだという考えがあってのことです。 貴女の願いをすぐに叶えることは神通力をもってすれば容易いことではありますが、今叶えてもその幸せは長続きしません。一瞬の花火のように。それでは困ります。神々は人間の末永い幸せをサポートしたいのです。 その願いを叶え、幸せが続くために、その人に今、何が足りないのか、そこを知らせ、学ばせる義務があります。 今、日常に不条

          突風

          ちょっとカッコ良くて 話しやすい人ぐらいにしか思っていなかったのに あなたが思わせぶりな視線を送るから、 思わせぶりなことを言うから、 気付いたら あなたのことばかり考えている。 私のことが好きなの? 私と、どうしたいの? 恋をしたいの? そんな実態のない言葉だけが木霊する。 自分からは どうしようもないことに心が乱れる。 恋占いなんてしたのは、いつぶりだろう。 誰かの気持ちを想像して ときめくなんて、忘れていた。 こんなことは、もう無いと思っていたのに。 悪くない。空想でも

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          朗読【十八歳の花嫁/織田作之助】

          《あらすじ》 私の友人がたまたま休暇を得て戦地から帰って来た。数日後には直ぐまた戦地へ戻らねばならぬ慌しい帰休であったが、久しぶりのわが家へ帰ったとたんに、お見合いの話が持ち込まれた。 婚約してもすぐまた戦地に戻らねばならない身であるので躊躇していたが、 見合い相手は、まだ十八歳になったばかりの初々しい清楚な娘であった。 娘の両親は結婚式は帰還してからにして一先ず婚約だけと申出たが、娘を すっかり気に入ってしまった彼は、すぐ結婚式を挙げたいと駄々をこねたのであった。そして、、。

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          〜あなたへ〜

          生きていると 色んなことがあるし、 願いがあると、ついつい叶えたくて 期待をしてしまいますが、 期待は容易く裏切ります。 それは、時にあなた勝手な欲望だからです。 でも、一度でも真剣に持った希望は 決してあなたを裏切りません。 それは、正直な光だからです。 だからどうぞ、どんなときも、 希望を失わないでください。 その希望は いつか必ず あなたを救います。 #創作大賞2024 #エッセイ部門

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          朗読【林芙美子/なぐさめ】

          《あらすじ》 長い戦争の苦しい思い出に人々は苦味と落胆で呆んやりした姿で歩いている。住む家がなくなり、食べることにも極端に苦しむ中、重吉も例に漏れず、住む場所もなく、可愛い孫娘の清子とも逸れたままであった。 そんな中、重吉は友人の藤三郎に会いにいく。そこで、やっと手に入ったであろう酒をご馳走になり、懐かしい昔話に興ずるのであったが、、。 読ませていただきながら、四谷見附も市ヶ谷方面も、その電車も馴染みのある私として深く考えてしまいました。 この話はフィクションであってほしいけれど、、。

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          朗読【岡本かの子/おせっかい夫人】

          《あらすじ》 晴れた春の日の暖気に誘われて花子夫人が門前へ出てみると、四十がらみの男がうろうろしていた。男は、隣家国枝さんの親類の者だと言い、旅に出るのだが必要なものを国枝さん宅に預けて置いたため国枝さんが留守で困っていると話す。 若くて気の好い、かなりおせっかいな花子夫人は、その男を信用し気の毒がって、硝子戸から隣家に入れるよう、手伝ってしまう。 その男の正体とは、、。

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          【朗読】林芙美子/婚期

          《あらすじ》 九月にはいつて急に末の妹の結婚がきまつた。妹と結婚をする相手は長い間上海の銀行に勤めてゐたひとで、妹とは十二三も年齡の違ふひとであつたが、何故だか末の妹の杉枝の方がひどくこのひとを好きになつてしまつて、急に自分がゆきたいと云ひ出した。  始めは長女の登美子の見合いにと、持ち込まれた話であったが、気のすすまない登美子は断り、結果、その相手は妹の杉枝の夫となったのであった。 しかし数年後杉枝は敗血症で亡くなり、、。

          【朗読】林芙美子/婚期

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          時空の訪問者

          『もし、一瞬でもいいから あの時に戻れたらと思ったことは ありませんか。』 間もなく48歳になる沙都子(さとこ)には、10歳下の恋人、渉(わたる)があった。 付き合って5年になる。 線が細く決して目立たない、会計事務所勤めの沙都子とは対照的に筋肉質で見栄えのする渉は雑誌のモデルもしている舞台俳優で、人目を引く男であった。 出会いのきっかけは、友人の佳代の趣味、舞台公演に嫌々付き合ったことだった。佳代とは小学校からの付き合いで、出不精で無趣味な沙都子を彼女は何かと連れ出す

          時空の訪問者