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ヤマ おかいものにいく

ある日、お母さんは赤ちゃんを産みました。名前はヤマ。どんどんおおきくなって「1」を教えれば「10」までわかる。もっともっとおおきくなってみんなより大きい子になりました。するとヤマが言いました。

ヤマが明日使うようにバックを買おう。行ってきまーす。

バックは二階にあるのです。スーパーまでとことこ歩いてエスカレーターに乗るのです。

ヤマはちっとも名前がわかりません。エレベーターならわかりますけどね。あっ、わかった。エレベーターだ。また間違えています。でも時間かかるのは嫌ですからとにかくエスカレーターにのって、バックを買いに二階に上がっていきました。これ高くなりはじめている。観覧車かな。それともたかいから山かな。僕山に登ってみたかったんだよ。山がすきだから、ヤマって名前をつけられたんだ。

あっ、そろそろ着く。

わぁ、ぴょん。足が吸い込まれるところだった。

ところでバックの売ってお店ってどこだろう。わからないよー。とうとうもうわからなくなって歩いているやさしいおばあさんに、

バックが売っているお店ってどこですか。

あのー、お洋服屋さんの隣の隣です。

ありがとうございます。

わぁ、バックがいっぱいだー。わぁーお花の形のバックがある。これにしようかな。あっ、でもあの灰色の四角いやつもいいけどー。あっ、葉っぱの柄がついている四角いやつにしようっと。これほんと可愛い。これください。

お金を払ってそのバックを買いました。ヤマは、わぁとても嬉しいと喜びながら言いました。あと買うものってあるかなあ。ヤマはベンチでお茶を飲みながらつぶやきました。あっ、そうだ。ママの為に、と言いながらお母さんが言ってたことを考えました。

---私今度パーティが始まるからドレスを買いたいんだけどー。ぽわん(回想の祇園?)

そういってたなぁ。


じゃあお母さんのドレスと妹の人形とお買い物してかーえろ。そしてこう言いました。まずはお母さんのドレスを買おう。絶対お母さん喜ぶだろうなぁ。よし、買いにいこう。そしてまたスタスタ歩いていきました。

ドレス屋さんは一人で見つけられました。お母さんのドレスなんの柄が良いかなぁ。

---私はおひさまと雲が組み合っているのが素敵です♡ぽわん(回想の擬音?)

そういうドレスあるかなぁ。ヤマはおかあさんのおひさまとくまが組み合っているドレスを他のドレスをかき分けながら探しました。いっぱい、いっぱい探すと、あった!

すごいすてきだなぁ。値段が高くないといいけど。もうほとんどお金がないのです。ヤマは恐る恐る値段を見ました。それは百円でした。ヤマは驚きました。こんな素敵なのに百円なんてすごいわ。ヤマは飛び跳ねて喜びました。お金を払ってドレスを買いました。

それからお買い物をしてエスカレーターを降りて自転車で帰っていきました。

おうちに着きました。

ただいまー。

あら、ヤマ、心配したのよ。

はい。お母さん。

まぁ、こんなにたくさん、しかもドレスも買ってくれたの?ありがとう。

そういってヤマをぎゅっと抱きしめましたとさ。おしまい。

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