コメとでんしゃ
ある日、お母さんはお腹が大きくなって赤ちゃんが産まれました。名前はコメ。お洒落が好きです。大きくなって三歳になりました。
コメは髪を結んでもらって電車のおもちゃを前にいったり、後ろにいったり動かして遊びました。遊んでいるときコメはいつもこう思うのです。ほんとに私電車に乗れたらいいな。
前、あんまり乗りたすぎてお母さんに電車に乗りたいといいました。ママが少し考えたあと、
そうねぇ、大きくなってずっと座れるようになって声出さないで、眠らないなら乗ってもいいんだけど、できないんだったらまだ乗っちゃだめよ。人の迷惑になるからね。
しないよー。と言いましたがお母さんは、でも心配だわとコメと約束をしてくれません。絶対しないってばー。でもやっぱ心配すぎるわ。まだ駄目よ。と前言われたのでした。
だから今言っても繰り返して同じ言葉を言われるとコメは思いました。
でも一番やりたいのは電車の操縦をすることだったのです。するともういいよ、といって外に出ていきました。
コメは電車の操縦してる人になるつもりで歩いてハンドルを回すように手を動かしました。そこでお母さんはコメを窓で見ていました。
そして本当にあの子行きたがってる。どうしましょう。少し考えてばっとひらめきました。
少し立つとコメの家の前にゴミ収集車がとまりました。
コメはこう言いました。なんで?なにをするつもりなの?
そういって急いでおうちに帰りました。
お母さん何やってるの?
おもちゃをとってるの。
なんてことするの?
それでおうちも壊すのよ。
あっ、それだけはお願い、やめてー。だめー。
でもゴミ収集車に入って潰されてしまいました。
お母さん、なんてことするのよ。お母さんのバカ。お母さんなんか大嫌いよ。もう泥棒よ。ひどい、そういって泣きながらどこかに行ってしまいました。
待って!お母さんが言いました。あなたを電車に乗らせようとしてたのよ。
えっ?!
あなたがあんまり乗りたがってたから乗らせようとしたのよ。おもちゃをなくせばおねえさんになれると思って、、
お母さん、私が間違ってたごめん。
いいのよ。
それからコメは大きく成長して電車に乗らせてもらいました。
それからもっともっと大きくなって電車の運転手さんにもなって、コメは嬉しくなりましたとさ。おしまい。
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