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家事分担の結論「思いやり」が心を救うということ。

今でこそワンオペが問題視されるようになったが

家事分担などとは無縁だった昔。

「男は外で働き女は家を守れ」なんて男性が言っていた最後の世代でした。
今思えば虫唾が走る勢いで古臭い考えですよね。そんな時代に結婚したこともあり、専業主婦だった私は3歳違いの子ども2人をほぼワンオペで育てました。

当時は、専業主婦なのだから家事と育児を一人で担うのは当然と思って頑張ってましたが、二人目の娘が生まれると活発になってくる3歳の息子と生まれたばかりの娘を交互に見ながら日々炊事洗濯、そのうち幼稚園のお迎えが始まり、地域の活動への参加も増え、起きている18時間を毎日フルに使い頭がおかしくなりそうになることもありました。

下の娘が5歳になった頃から経済的事情で私も仕事を始めましたが、家事については引き続きほぼ協力も得ず毎日疲れ果てていました。

夫は毎日のように仕事関係や友達と飲んで帰宅してはソファーで寝てしまいます。ひどいときは湯船に入ったまま寝てしまうこともあった。さすがにお風呂で何かあると大変です。起きるまで何度も起こし、私も心配で寝れず睡眠もとても不足していました。

私が育児に疲れていると、自分を相手してくれない苛立ちからひどい言葉をかけられたりすることもありました。
そんな状況で、家事分担してもらうことなど想像すらできなかったんです。

「家事分担」って簡単に言うけど、そもそもそんな期待も希望も見出せない環境下で頑張っている人は今もたくさんいると思います。

私は幸いなことに夫から離れ、同じ考えを持った息子と家を出て今は二人で本当に楽しく暮らしています。

お互い忙しい中うまくやっている理由

ワンオペから解放された今。

ここからは、現在の私の家事分担がうまくいっているエピソードをお話ししたいと思います。

まず、みんな忙しい中、同居している人すべてが気持ちよく暮らせる秘訣は、ひとつしかないと思います。

それは、ありがとうと感謝をきちんと伝える事。

気持ちのこもった「ありがとう」は、簡単に聞こえるようですが、確実に心を救うと思います。
・お風呂洗いしてくれてありがとう
・ゴミ出ししてくれてありがとう
・お水買っといてくれてありがとう
・食器洗ってくれてありがとう
・ご飯炊いてくれてありがとう
・宅配受け取っといてくれてありがとう
・洗濯物たたんでおいてくれてありがとう
・エアコン付けといてくれてありがとう
・洗剤詰め替えてくれてありがとう
・電池替えといてくれてありがとう

パッと出てきただけでも10個はあるいつもの「ありがとう」
日常の中で息子とかわす会話の一部です。
お互いが労いあい、足りない部分を補い合う日々。だからこそ一緒に手を抜くときは思いっきり手を抜いて何もしない。
思いやりがあるとイライラもしないし相手を責める必要もないんですよね。

こんな思いやりであふれた「ありがとう」が、当時、若かった私たち夫婦の会話に当たり前にあったならば、あの頃の小さな子どもたちに、もっと幸せを感じてもらえたのではないかとふと思い、母親として責任を感じてしまいます。

今日から、大切な人に恥ずかしがらずに「いつもありがとう」って伝えませんか?

イライラの原因「気が付く人」と「気にしない人」がいるという事実


友達から「うちの旦那はなんにもしない」とか、「奥さんはご飯を全然つくらない」なんて悪口や愚痴を聞くことありますよね。
そもそもなぜ、パートナーや家族に対してイライラするのでしょうか。

家事についての価値観の違いを意外と理解しあっていない

例えば、洗面所が汚れていることに気が付く家族と気が付かない家族がいるとします。
気が付いた妻は、掃除をしなきゃと思う。
・気が付かない夫は、当然何とも思わない。

家事分担がうまくいかないきっかけって、こんな些細なことから始まると思うんです。

気が付いた妻はやらなきゃいけないと思っていて、でも時間がない。
きっと夫もその汚れに気が付いて、忙しい私の代わりに掃除してくれるだろうと妻が期待します。

でも実際は、夫はその汚れに気が付かないので掃除をするという事実は起こらない。気が付かないのではなく、夫はそもそもその汚れを気にしてないから。
気にしてないから当然掃除をしない
ということに妻は気が付かないまま、少しずつ夫に対してストレスが溜まっていきます。

我慢できずいきなり大声出して不満をぶつけてしまうと今後は、夫にとって訳が分からず「なんでそんなに怒っているの???」って反応になってしまい、ますますこじれていきます。
「私のこと全然わかってないでしょ!!!」ってやつですね。


価値観の違う者同士で家事分担をすることって本当に難しい。
結局「気が付く人」の分担は多くなります。だって、その汚れが気になるんだから。
じゃあ、「気が付く人」に合わせます?
「気にしない人」に合わせます?
家事分担とは本当に奥深き難題です・・・・・・どう解決します?

だから、価値観のすり合わせをする時間は、とても大切になってくるのです。


解決に向けて。さぁ!腹を割って話してみよう


働くママが増えて、育児や家事の分担が当たり前になってきた昨今、
時代が変わっても、きっとこういった悩みは尽きないのでしょうね。
ジェンダーフリー化と言われますが、まだまだ家庭内での家事負担は女性の方が圧倒的に多いのは周知のとおり。
令和に入っても妻の家事分担は8割に上るそうです。

なら、家事代行にじゃんじゃん頼めばいいじゃん。って思いますよね。
認知度は高まっていますが、利用者はまだまだ低い調査結果もあります。
誰でも簡単に利用できるならこの問題はとっくに解消しているでしょう。

家事代行も検討に入れつつ、家庭内で解決したいのなら話し合いの場を設けるしかないと思いました。

我が家は母親と息子という関係ですが、お互い社会に出て仕事をしている立派な大人ですし、親子というよりは同居人という立ち位置で家事分担については何度も話し合いをしました。
最初はやはり私の負担が圧倒的に多かった。息子も母親への気軽な甘えもあってか、最初に不満を口にしたのは私の方でした。
口げんかする日もあったし、話を持ち出すタイミングが悪いと息子も感情的になることもあったり。本当に2人での暮らしは無理かな~って思ったこともありました。
2人で暮らし始めて早4年。嫁いだ娘に時々間に入ってもらいながら着々と歩み寄って、何度も何度も話し合いをしました。

我が家で話し合った内容の一部

・お互い、どこがどれくらい汚れてくると気になるのか
・洗剤はどれくらい減ったら詰め替えたくなるのか
・歯ブラシの定位置は今の場所でストレスはないのか
・今のタオルの畳み方に不満はあるか
・トイレ掃除は、どこまでやって完了と言えるのか
・お片づけのリセットは週1回にするのか、場所ごとで分けるのか、等々!
お互い、家庭内であっても一人の自由な時間を気持ちよく過ごすために、
そしてお互いが相手を思いやる気持ちを失わないために、
何度も何度もどちらかが気になったタイミングで時間を作り話し合ってきました。

不満は伝えないと解決になりません。

感謝は伝えないと円満になりません。


たどり着いた我が家のルールを紹介します

  1. 自分が使った食器は自分で洗う事

  2. お料理を作ってもらった側が料理に使用した鍋を洗う事

  3. ごみは各自で捨てる事。(共有のゴミに関しては、キッチンの生ごみは私。配達で出る段ボールなどの資源ごみは息子)

  4. 洗面所とお風呂は私。トイレは息子。

  5. 廊下やキッチンスペースのお掃除は気が付いた方がすませ、やってもらった方は感謝を伝える※これは自然にそうなりました。

  6. 平日は個々で好きなものを自分で用意して食べる事(私が味噌汁が好きなので平日気が向いて作ると息子が食べた後必ず「お味噌汁ありがとう」と言ってくれます。

親子なので夫婦とは違った関係性だとは思いますが、「ありがとう」と自然にお互いが言うようになったのは、決めたルール以外でお互いのためにするお掃除やかたずけをなんとなくやるようになったからだと思います。
片方が疲れていれば、片方がトイレ掃除をするときもありますし、お弁当を買ってきてくれることもある。食器洗いも、ついでに相手が出したコップや箸を洗っておいてあげることも当然あります。
当たり前のことを当たり前と思わなければ、いつも毎回感謝できますよね。そういったことを繰り返して今があると思っています。

いい意味で諦めることも必要だし、
いい意味で気長に待つことも必要。
私は使ったものをもとの場所に戻すことをよく忘れるし、息子はトイレットペーパーを替えたり、洗剤を詰め替えるのをよく忘れます。
苦手なことはどうしようもないし、細かい苦手な部分を無理に直させるくらいなら、できる方が補ってあげればいいじゃんという考えです。

なんで洗剤詰め替えてないのよ!とか、その不満が一番不毛じゃないですか?

50代になって本当に日々考える事。
人生は一度きりしかない。
人に対して不満を抱いている時間からは本当に何も生まれない。
大切に思い、その人の傍にいたいのならば問題解決に全力を出そう。
もし、離れることを考えるのであれば、
期待しない、希望を持たない。離れられる日を楽しみにすればいいのです。


最後に・・・

今回、素敵なテーマでしたので、応募しようと思い記事を書きました。

家事分担は、幸せの入口だと思います。
分担がしっかりされていないと一人では担えず、結果家の中は散らかり栄養のある食事もとれず清潔に暮らせなくなります。
そういった環境下で育つ子どもたちがいることも事実なのだと思います。
そして日々、家事と育児をされている方、また介護をされている方、本当にお疲れ様です。

私は介護の経験はないのでわかったような発言はできませんが、子ども一人育てることは、本当に本当に大変なことです。
ママになるための勉強など何もしないまま親になり、親になれば母性があるんだからしっかり育児ができるだろうと周りから思われる。
何もわからない新米ママが、何もわからない小さな赤ちゃんをお世話するのですから。すごく頑張ってママになっていくんですよね。
なんで泣いているのかわからず気が付いたらこっちも泣けてきて、抱っこしながら数時間立ちっぱなしってこともたくさんあると思います。
私もそうでした。
想像以上に大変な育児。
誰かの支えがなければ、心がつぶれてしまいます。

ぜひ、周りの方々に恥ずかしがらずにSOSを出してほしいです。
かという私もSOSを出せないママでした。
もっと、周りのひとに助けてくださいってわがままを言えてればよかったと思います。
誰かが支えてくれる環境で気持ちよく育児ができるように。
時には周りのひとにご飯を作ってもらったり、お掃除をしてもらったり。
家事代行を上手に使えるのであれば、利用するのは悪い事ではありません。
辛い思いをする人が少しでも少なくなっていければと、心から願っています。

#家事分担の気づき

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