見出し画像

世界一周後の記録part1       世界に出たらだれでも大海を知る

どうも野村です!!
日本に帰国してきました!!
僕は2023年8月~2024年4月までの8か月間21か国約50都市を周ってきました!!そんな中で自分が目にしてきたもの、感じたこと学んだことをこれからは綴っていこうと思います。
なぜこうなったかというと、結局のところ旅が楽しく、情報を発信していくということを並行して行えませんでした。なので帰国した今、多くのことを振り返りながら皆さんに共有できたらなと思います。



井の中の日本人大学生


僕が旅を始めた当初、旅の中で海外で活躍する起業家に会いに行くということが、自分の中のテーマでした。それはなぜかというと、自分を含めEMC(武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の略)全体が世界という目線を向けられるように、また海外で起業するというのはハードルが高い物なのかなど、多くのモデルケースから学び、紹介できたらなと思っていました。そんな中最初のフィリピン、インドネシア、シンガポールでは学部の研修について行ったり、教員の紹介で起業家や投資家など様々な人たちと会うことができ、ものすごく学びになりました。

そして、その後一人での旅が始まっていく中で、4か国目のタイに訪れた際一人のアメリカ人起業家に会いました。彼はタイで農業系のビジネスをやっている方でかなりの年数タイで過ごしているという方でした。
僕はその時英語が本当にひどかった状態でした。
そして、僕は彼に「アントレプレナーシップ学部というところで起業を学んでいて、海外で起業することに興味がある!!あなたの話を色々聞かせてください!!」とズタボロの英語でグーグル翻訳を使いながら伝えました。
彼はものすごく興味を持ってくれて真剣に話をしてくれました。ですが、ここで自分の未熟さに気付かされることになりました。

彼との話

まず、大前提アントレプレナーシップ学部というのは日本で初めてできた学部であり、自分にとって、日本でかなりマイナーの学問だという認識が旅を始めたときにはありました。そしてまた、自分自身もそれを学んでいることに誇りを思っていましたし、友達たちが起業やプロジェクトをやっている姿を見てすごい学部に入っていて、それの一員なんだと思っていました。

そんなこんなで彼に話しかけたわけですが、まず一発目に言われたことが、
「アントレプレナーシップか!!いいね!!専攻は何なの??」といわれました。
だいたい日本でアントレプレナーシップというと「何それ?おもろそう?」「すごいことを学んでるね」などという答えが返ってくるわけですが、世界に出て話すと「アントレプレナーか」という当たり前の学問として回答が返ってくるわけです。そこで早くも拍子抜けでした。
ここでまず自分の学んでいることが特別ではなく、世界に出たら一般的な学問であるという認識ができました。

そして僕は彼に「専攻はわからないけど、強いて言うならマインドかな!」と彼に答えました。すると彼は態度を変えたように「okey」とただ言うだけでした。英語ができな過ぎて怒ってしまったかな?と考えていましたが、そうではなくただ面白くない人間だなと思われた気がしました。
そして負けじと僕は言いたいことを言いました。「世界で起業だったり、ビジネスをするうえで大事なことは何か?」

すると、彼は僕を見つめ「厳しいことを教えてあげる」といい、話を続けました。
「まずIKKO(自分の名前)には英語がマストで必要だね。ビジネスをやる云々よりも海外でビジネスの話をしたいならある程度英語ができないとだめだ、会話でグーグル翻訳を使うのはラグが生まれるしいい気はしないよ!そして、君には今は何もないということを理解しないといけない、今までいろいろな起業家に合って話を聞いてきたかもしれないけど、君の話を聞くと自分の力や自分の実績であった人はほぼいないのじゃないかな?
例えば自分でビジネスをやっているからここのアドバイスが欲しいとか、海外で展開していきたいから教えてくれ、というならこっちもアドバイスの甲斐があるし聞いていて面白い!でも、今君にあるのは行動力しかない。それは本当に重要なことだし君の強みだけど、まだIKKOが同じ立場でビジネスを話し合うレベルにはいないよ!
だからこそ今の旅のスタイル(海外の起業家に合うなど)はいいと思うけど、まず全力でこの旅の中でいろいろな経験をして多くの人とかかわって自分を面白い人だと思ってもらうことが最重要なことだと思うよ!!」
と、彼に言われました。

僕はこれを聞いたときに、ㇵっとさせられたとともに恥ずかしさすら覚えました。自分が今まで学んできたことは誰かの助けがあってのことであり自分でやってきたことではないとそう思いました。日本でどんなにいい学びをしていても、世界に出ればもっとレベルが高く、上には上がいるということを教えてもらいました。
これが「井の中の蛙大海を知らず」かと初めてしっくりきたのを半年前にもかかわらず鮮明に覚えています。

個人として見られるということ

ここから自分の旅のスタイルをどうしていくか本気で考えていきました。
このまま起業家に話に行っても、自分にとって学びがあるかもしれないが、彼らにとっては英語のしゃべれない、アントレプレナーシップという学問に毛が生えた程度の知識を持つ日本人の学生が来たというだけになってしまうのではないか、失礼にならないかと反省しました。
今まではEMCという恵まれた環境にいながら、教員たちの力で何とかいろいろな経験や学びを与えてもらいましたが、EMCにいなければ、そして世界に出ればその後ろ盾もなく個人としてみられるわけです。与えられる側から自分から何事も得ていかなければならない側に変わった瞬間でした。例えるならヒナが親鳥から自立していくといったほうがわかりやすいかもしれません。
今まで日本にいれば、アントレプレナーシップという珍しい学問を学び、教員陣の名前を出せば「いい学びをしているね!」と興味を示してくれる人が多くいました。でもそれがもはやコンフォートゾーンであり、海外の人からすれば自分は、バイトをしお金を貯めて、学部の力で海外経験をし、教員の力でアントレプレナーシップを学んでいただけのただの大学生バックパッカーなわけです。すなわち、相手からすればビジネスにおいて興味の対象にならないわけです。

旅のスタイルの変更

個人として見られる中で、いかに自分から得ていく側に立てるのか、興味を持ってもらう人間になるのか、帰国後どうやって成果を出すかというところを考えていったときに、自分がやらなければならないことは、

  • 英語を日常会話で話せるようになること

  • 多くの国や地域に友を作り、将来何かやるときの仲間、拠点を作くること

  • 多くのことを自分の目で見て経験して思考すること

  • 魅力ある人間になること

この5つが今の自分にできて旅の中でやっていくことだと考えました。
今考えても少し浅いなと思うのですが、今思ってみれば過去の自分にとっては最善だったのかなと思います。
そして今は若く、自分には何もないということを理解することが重要だということもここで学んだことです。(プライド見栄を捨てること)
上記については、次の投稿で書きたいと思います。

そして僕の旅は始まっていったのでした。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?