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フィンランドに学び、我思う

フィンランドの文化について
書かれた本を紹介しました。

読んでいて、今の自分が
やりたい生き方に
近いものを感じました。

「午後4時で仕事が終わる」
「有休消化100%」
と書くと、

ゆるいイメージで
捉えられがちかもしれませんが、

たぶん、その逆ですね。

フィンランドのビジネスマンは、
とてもメリハリのある
生活をしているのだと思います。

私なんかも
割と労働時間の長い生活を
続けてきましたが、

そういうものが恒常化すると、
なんとなくダラダラした
感じになってしまうんですね。

仕事とプライベートの線引きが
非常にあいまいというか、
なんだかずっと仕事モードに
なってしまうんです。

それでいい時はいいんですが、
歳をとってくると、
なかなかそれもキツいものです。

身体も心も
ボロボロになってしまいます。

これも歳をとらないと、
わからないことなので、
今だから言えることですが。

あんまりいいことでは
ないですね。

そして、長時間労働が
恒常化した職場では、
変な空気も生まれやすくなります。

「残業してる人が偉い」
「頑張ってる」みたいな。

実際には、
その逆だと思うんですよね。

力が足りないから、
残業になってるのだと思います。
(もちろん組織の構造の
 問題も大きいが)

私なんかは完全にそうですが、
自分にできることを
もっと他人にもできるようにすれば、
個人の残業は減らせるはずなんです。

それをやる時間もないから、
とにかく自分でやる
となってしまいがちです。

言い訳なんですけどね。

やはり、ある程度、
キャリアを重ねたら、
自分一人の力を伸ばすだけでなく、

周りのパフォーマンスを
上げる努力もしていかないと、
とても身体が持ちません。

そして、身体を壊して、
引退みたいなことに
なるのでしょうね。

私は20代の後半くらいから、
そんな未来がくることを
予見していました。

まぁ、私の職場も
少しずつ変わってきては
いますが、

まだまだ
「仕事が一番」みたいな
価値観から抜け出せない
職場にいるんです。

フィンランドの
ライフスタイルを知って、
一番、うらやましいと思ったのは、

それぞれの価値観を
尊重する文化ですね。

個人が仕事だけでなく、
どんなライフスタイルを
望んでいるのか、
周りが理解して、

そのための環境づくりが
されている印象を持ちました。

私もこの年齢になって、
そういうことにも
かなり配慮するようになりました。

というのもですね、
以前にも記事にしましたが、

私は年齢・キャリア的にも
職場では中間的な立場で、
先輩からも後輩からも
いろんな本音を聞く機会があります。

この「本音」の部分が
すごく大事だと思うんです。

そこには
その人がどうなりたいか、
という展望が含まれている
わけですからね。

本来であれば、
私のような微妙な立場の
人間ではなく、

もっと上に立つ人が、
こういう愚痴を聞けないと
ダメだと思うんです。

愚痴を聞いて、
その人の意向を聞いたうえで、
「ここぞ」という時に、
その人の能力を発揮してもらう

というような采配があって
しかるべきなんですよね。

しかし、私の職場のように
古い価値観がいまだに

続いてしまっている職場では
本音を言うことすら
ままなりません。

何を言おうが、
トップの言っていることが
正しい!
という感じですからね。

一種の価値観の押し付けですね。

そんな環境は、
昔の自分も含め、
若い人にとっては酷な話です。

私は新しい人と仕事をする時、
なるべくその人が
「何をやりたいのか」を
優先的に探るようにしています。

前述したフィンランドの本にも
書いてありましたが、
やはり「人にやらされている」
感覚があると、

人間というのは、
楽しめないものなんです。

フィンランドは、
「自立」というのが
確立している社会なので、

多くの人が自分で選んだものを
自分なりにエンジョイ
しているようです。

そう、日本が一番見習うべきは、
この「自立」の部分だと
思います。

「自立」がないから、
妙に人のことを
コントロールしようとしたり、
(ある種の依存)

古い価値観に
しがみついたりするんでしょう。

それぞれの個が自立していれば、
もっと他人に対して、
寛容な社会になるはずです。

私が目指すべき
ライフスタイルも
そんな感じのところです。

誰の指図も受けないし、
私も指図せず、
自由に生きたいのです。

もちろん、それには、
それ相応の努力が
必要なのでしょうけど、

それが実現できるならば、
その努力はつらいもの
だとは思わないはずです。

それが自分の選んだ
生き方ならば。

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