いっき82

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1982年生まれ(♂)エンタメソムリエ。おもに、映画、本、音楽、テレビ番組、ゲームのレビューやコラムを執筆。エッセイ、写真、詩も投稿します。

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    「先週、特にスキを集めた記事」に選ばれた記事たちです。いつも「スキ」をくださってありがとうございます。みなさんのおかげです。2021.5.24〜8.9、8.23〜2024.4.8、4.22〜途切れることなく選ばれています。

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「芸術性」「娯楽性」の違いについて

「芸術性」と「娯楽性」について 書きました。 これでもまだ抽象的だと思うので、 さらに具体的に書いていきます。 (ちなみに、こうして  具体化していくことによって、  どんどん芸術性は薄まる(^^;) 記事の中で、 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 (以下『BTF』) 『ラム/Lam』の 二つの作品を挙げました。 二つの作品は なんの関連性もないですが、 「映画」というジャンルの中で、 つながっています。 初心者にお勧めするなら 『BTF』 上級者にお勧めする

    • チャップリンの普遍性はいかにして生まれたか

      『ディズニーとチャップリン』 という本を紹介しました。 とても一つの記事では、 その魅力を語りつくせないので、 この本に書かれていた話を いくつかにわけて紹介します。 この本は日本チャップリン協会の 会長である著者が書いた本なので、 当然のことながら、 チャップリンについて、 特に詳しい解説がされています。 印象的に残ったエピソードが 多過ぎるので、 どれから紹介するか 迷ってしまうのですが、 まずはチャップリンの作品の すごさですね。 私自身は子どもの頃に ちょ

      • 書籍レビュー『ディズニーとチャップリン』大野裕之(2021)ハリウッドが生んだ二人の天才の生い立ち

        ミッキーマウスに花束を「ウォルト・ディズニーは  チャップリンの影響を受けていた」 こんな内容と、 表紙にあるチャップリンが ミッキーに花を渡すイラスト、 もうこれだけで「読もう!」 と思いました。 チャップリン、ミッキーマウス いずれも子どもの時に 作品の中で観たことのある キャラクターではありますが、 この二人に共通点があったとは、 まったく気がつきませんでした。 時代的に重なる部分があり、 映画界において影響力の大きい チャップリンが ディズニーに影響を

        • 好きな邦楽100(70-61)

          好きな邦楽の曲を100曲選びました。 (マイルール:同じアーティストは3曲まで) 昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。 ▼前回の記事はこちら 70.Sonic Boom/渡辺香津美('79)はじめて聴いた歳:36歳('19年) 渡辺香津美は、'70年代から活動するジャズギタリストです。 初期 YMO のライブのサポートメンバーだったんですよね。 私は高校生の頃から YMO のライブビデオを観ていたので、存在は知っていましたが、ソ

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          GWに聴きたいプレイリスト2024

          ゴールデンウィークに おうちでまったり、 ドライブのおともに ピッタリなプレイリストを 選曲してみました。 ①LADY/シンリズム('22)アルバム『Musica Popular Japonesa』より。 キリンジのサポートメンバーでもあるシンリズム、 明るく爽やかな曲調が楽しい GW のはじまりにピッタリです。 ②北へ向かう/寺尾紗穂('20)アルバム『北へ向かう』より。 透明感のある凛とした歌声、 しっとりとしたアコースティックサウンドは、 まったりさせてくれるでしょ

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          761日間 撮ってみた

          毎日写真を撮っています。 ▼前回の記事はこちら この数週間で撮った写真から いくつかピックアップして 紹介していきます。 ▼今回はこの曲を聴きながら編集しました。  (曲を流しながら見てみてください) ♪ Simple Song/Josh Johnson(2020)

          761日間 撮ってみた

          本当に音楽が好きになると、いつでもどこでも音楽が気になる

          「好きな邦楽100」 という記事を公開中です。 この記事の中で、 いつもこの note で 仲良くしてくださっている 栗英田テツヲさんから こんなコメントを いただきました。 無意識な部分も多いんですが、 たしかに言われてみると、 思い入れのある曲のことを 書こうと思うと、 自分で言うのもなんですが、 いろんなところで 自分の好きな音を 発見しているんだなぁ と思いました。 自分が「いい音楽」と感じるのは、 音源としてリリースされている ものに限らないんですよね。

          本当に音楽が好きになると、いつでもどこでも音楽が気になる

          映画レビュー『カラオケ行こ!』(2024)ヤクザが中学生にレッスンを受ける?

          ヤクザが中学生に レッスンを受ける?原作のマンガが以前から 気になっていました。 (以前、『アメトーーク!』の  「マンガ大好き芸人」で  紹介されていた) それが映画化して、 今年の1月に公開され、 もう配信になっています。 最近は配信になるのが 早い作品も多いですね。 そんなわけで、 原作も読んでいないのですが、 本作を観てみました。 「マンガ大好き芸人」で 紹介されていた時から、 本作のことが印象に残っていたのは、 やはり、その設定のおもしろさです。 本

          映画レビュー『カラオケ行こ!』(2024)ヤクザが中学生にレッスンを受ける?

          書籍レビュー『樽とタタン』中島京子(2018)古い記憶は脚色されるリアリティー

          たまたま手にした本を読んでみた年末年始にブックオフで 「本おみくじ」 というものがあり、 買ってみました。 箱に1冊の本が入っていて、 中身はわかりません。 私が買った箱の中から 出てきたのがこの一冊でした。 まったく知らない作家さんですし、 たぶん、こんな機会でもなければ、 手に取ることもなかった本です。 しかし、これがおもしろかったので、 紹介させてください。 本作の主人公は 小学生の女の子です。 女の子は、学校が終わると、 小さな喫茶店に行きます。 両親

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          マンガレビュー『ねじ式』つげ義春(1965~1984)いびつなエロ・グロ・ナンセンス

          不条理マンガの元祖本作のことはかなり前から 気になっていて、 ずっと探していました。 なかなか中古では売っておらず、 そろそろ新品で買おうか 迷っていたところだったのですが、 先日、たまたま中古で見つけたので、 ようやく読むことができました。 つげ義春といえば、 雑誌『ガロ』で有名な マンガ家の一人です。 私がこの方の名前を知ったのは、 「不条理マンガ」について 調べていた時のことでした。 10代の頃から吉田戦車の 4コマが好きで、 こういうものの源流は どこに

          マンガレビュー『ねじ式』つげ義春(1965~1984)いびつなエロ・グロ・ナンセンス

          映画レビュー『キングスマン』(2014)ぶっ飛んだアクションシーンが満載!

          見た目は上品な紳士、だが強い10年前に公開され 大ヒットした作品で、 今では人気シリーズにも なっているので、 今さらという感じはありますが、 はじめて観ておもしろかったので、 紹介させてください。 観たことがない方のために、 どんな話なのかを サラッと書いてみましょう。 わかりやすく言うと、 スパイもののアクション映画です。 「キングスマン」は どこの国にも属さない 中立の諜報機関で、 その本部はイギリスにあります。 この「イギリス」 という設定が秀逸で、 キン

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          好きな邦楽100(80-71)

          ※2500字以上の記事です。  お時間のある時に  お付き合いいただけると嬉しいです。 好きな邦楽の曲を100曲選びました。 (マイルール:同じアーティストは3曲まで) 昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。 ▼前回の記事はこちら 80.花ふぶき~愛だろ、愛っ。~/東京スカパラダイスオーケストラ('95)はじめて聴いた歳:31歳頃('14年頃) この曲は、その昔、永瀬正敏が出演する「カクテルバー」の CM 曲に使われており(この

          好きな邦楽100(80-71)

          好きな邦楽100(90-81)

          好きな邦楽の曲を100曲選びました。 (マイルール:同じアーティストは3曲まで) 昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。 ▼前回の記事はこちら 90.Pick Up The Phone/AKLO × JAY'ED('17)はじめて聴いた歳:37歳('20年) ラッパー・AKLO(アクロ)、シンガー・JAY'ED(ジェイド)のコラボによるミニアルバム『Sorry…come back later』に収録された曲。ラップや歌もいいんです

          好きな邦楽100(90-81)

          未来のビッグブラザーを生まないために知ってほしいこと

          社会主義・資本主義の それぞれの問題点について、 長々と書いてきました。 本当はもっとデータなどを 参照して説得力のある文を 書かなければならないところ なのですが、 限られた時間で書ける文は、 こんなところでした。 端的に言えば、 社会主義でも資本主義でも 一方の思想に偏り過ぎると、 ビッグブラザーを生む、 という話です。 (ビッグブラザーは  小説『1984』に登場する  絶対的な権力者) 政府がビッグブラザーなら、 社会主義ですし、 資本家がビッグブラザー

          未来のビッグブラザーを生まないために知ってほしいこと

          「資本主義=善」という発想に憤りを感じるのは

          社会主義・資本主義の それぞれの問題点について 書いてきました。 私がもっとも憤りを 感じているのは、 「資本主義=善」 という風潮のおかげで、 日本経済がダメになったことです。 日本経済がダメになったのは、 私が小学生の頃でしょうか、 '90年代にバブルが崩壊し、 日本経済はその後、 立ち直ることもなく、 ずっと不景気が続いています。 「それが社会主義、資本主義と  どう関係があるの?」 と思われるかもしれませんが、 大アリなんです。 前の記事で、 「資本家は

          「資本主義=善」という発想に憤りを感じるのは

          資本主義にも問題点はある

          「社会主義=悪、  資本主義=善か?」 という疑問について書いています。 前回の記事では、 社会主義の国が最終的に どうなったのか、 過去の記事も引用して 紹介しました。 社会主義の問題点は、 いろいろあると思うのですが、 一番の問題は、 「厳密な平等」は成り立たない ということです。 実際、ソ連がそうだったように、 国民の多くが飢えに苦しみ、 上層部の人間だけが、 おいしい思いをするような 政策が行なわれていたのです。 それを予言したかのような 作品が先日紹介

          資本主義にも問題点はある