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【2023年、半年間のスパ関による壁打ちワークショップでの振り返り】コーヒースタンドを運営中の協力隊の話。

2023年7月から高知県日高村で始まった「スーパー関係人口創出メンター制度(通称:スパ関制度)」とは、地域課題解決に必要な 「ナレッジ」や「スキル」や「つながり」を持つ県外在住のプロフェッショナルな方に関わってもらい、地域おこし協力隊の事業を支援してもらう仕組み。

その仕組みを利用して学びを促進する『実践型・ワークショップ会』をスタートしました。

第1回のスパカン制度のメンターは2人。AWS(アマゾンウェブサービス)のユーザーコミュニティを立上げられたコミュニティーマーケティングのプロ小島英揮さんと、国内外の広告企業で国内外のブランド強化をされていたファン作りのプロの原智彦さんです。高知県日高村の協力隊含む10名が参加し、自分自身の事業に、真剣に向きあいました。 

スパ関制度に参加をした地域おこし協力隊の学びや、感想を紹介していくシリーズ。3人目はコーヒースタンドを運営している浮木大智さんです。


1.自己紹介

いの町の商店街でコーヒースタンド(UKIKI COFFEE STAND)を運営。夫婦ともにコーヒーインストラクターの資格を持ち、お客さんの好みに合わせてコーヒーを提案しています。築100年を超える古民家の居心地の良さと、明るく気さくな夫婦とのコミュニケーションが魅力です。他の事業者とコラボしたイベントやレンタルスペースとしての開放なども行っています。

2.事業の悩み

・地域おこし協力隊を卒業した後、いの町に定住するための収入(利益)が得られるか不安。
・他のコーヒー屋との差別化が図れていない。

3.メンター実践編で学び/気付き

〇小島さん
事業の根幹となるフレームワークOWWHを叩き込んでいただきました。Objective(事業のゴール:3年後/1年後・定量/定性)、Who(まず対象とすべき人はだれか/それはなぜか)、What(その人に訴求すべきことは何か/なぜか)、How(伝える方法は何があるか/なぜそれがいい?)の略です。OWWHの精度を高めていくことで、早く事業のゴールにたどり着けることが分かりました。
壁打ちの中で、土日と平日で客層を分けるという新しい視点を得られました。土日は、仁淀川×コーヒーの想起を取ること、平日は、お店に来ることを日常に組み込むべきということが分かりました。他の参加者から、自分では思いつかなかった意見を聞くことができたので、すごく貴重な時間でした。

〇原さん
ファンとはどういう状態か、それにはどんな段階が必要か、を学ぶことができました。また、人を惹きつけるブランドになるには、「面白い」という想起を取るべきだということが分かりました。
壁打ちのゴールは妄想新聞の完成。一つの企画を6W2Hで深く考えるきっかけになりました。僕の場合はピクニックセットの販売で、コーヒーとお菓子、イスなどをレンタルする体験型の商品の企画です。「幸せにしたい人の名前は?」「その人にどんな歓喜を届けるのか?」まで考えると、「本当にこの企画で人は来てくれるのか?」と何度も自問しました。周りの方にもアドバイスをもらうことで、ようやく企画を作ることができました。過去の企画は、今回に比べたらとても浅い思考だったなと気づきました。
また、ターゲットではなく「幸せにしたい人」、何を提供するかではなく「どんな歓喜を届けるか」。言葉一つで意識が変わるし、思考が深くなるという素敵な経験ができました。

4.それによって、自分の次の一歩は何?

まずトライ。そして継続的な目標修正。
OWWHで実現したい未来像が明確になり、その中で妄想新聞を通して一つの企画を作れたので、まずは実際に企画してみます。その上で、お客さんの反応を聞きながら、企画をブラッシュアップします。「実現しなかった企画は意味がない」という言葉を胸に刻み、一歩一歩進んでいきます。

5.感想

事業の壁打ちをしてもらえる機会がなかったので、すごく貴重な経験となりました。OWWHや6W2H、STP分析というフレームワークを自分の事業で考えることで、腹落ちしましたし、今後も活用して行けそうです。
他の参加者の事業を一緒に考えることも、新たな視点を得られるいい機会でした。これからも継続して「もくもく会」という月1回の壁打ち会を仲間内で続け、皆で事業を発展させていけるように頑張ります!

「UKIKI COFFEE STAND」Instagramアカウントはこちら


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