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AIに丸投げしてどんな曲ができるのか?検証してみた

作曲AIで色々な曲作りを行っている方も大勢おられると思います。
私も、SUNOに始まりたくさんの曲をAIのサポートを受けながら制作してきました。
そんな中、時々耳にする「AIに任せると一晩にして大量に作って楽曲を売れるじゃん!」とか、「人がやらなくてもAIが作曲できる時代になった?」という言葉。
今までのAIで作曲してきた進め方をまとめながら考えていきます。が、先に言っておくと、私見もありますが、
結論:AIに楽曲制作の丸投げはお薦めしない!
(丸投げしたら、大量生産はできることはできるけど。。。自分の思うクオリティの楽曲ができない。まだ。)


私のAI作曲の工程はこんなの

以前、SUNOで楽曲を作るSUNOの使い方中心に記載しました。
今回はAIを使って私がどうやって曲作っているのだろうというのを、まず まとめていきます。

本当にざっくり、最近の私の作曲工程フローを書くとこんな感じ。(緑四角が私・人間、赤四角がAIね)
よくよく見るとAIが登場するシーンは少ない。ただ、作詞・作曲をめちゃめちゃ手伝ってくれている。
作詞をしたり作曲をする工程では、AIに指示をして、できたものをチェック、修正のアイデアを考えてAIにまた投げる。
ここで、どれだけ自分がこだわって、曲のイメージに近づけていくか、そのためにどうやってAIに伝えるか、これを数回〜数十回繰り返す。(SUNOの無料枠だとあっという間にクレジットがなくなり、次の日のクレジット回復に持ち越しになります)

やってるのはプロデューサー×作曲家・作詞家かな?

楽曲を作っていくために、重要なのは当たり前だけど「曲イメージ」を自分で作ること。これがないと、後々の調整や確認でブレて、最後に出来上がった楽曲を聴いて、思っていたのと違うなんてことになりますね。
イメージを持って、こんな歌詞にしたいんだけどとか、こんな曲にしたいんだけどって、作詞家さん・作曲家さんと打ち合わせをしているみたいな感じです。
(やったことないけどプロデューサーさんな感じ?)
ただ、相手するのはAIであり人間でない、また、伝えられる言葉も限界があるので(プロンプトや楽曲スタイルとか)、自分のイメージしているメロディーなんてのは伝える事が非常に困難。
自分でキーボード弾いたほうが早いんじゃないかなーって思った時も多々あるけど、きっと素人の自分より良いものができるに違いないと言う賭けのような信用(?)でひたすら作っては捨て、作っては捨てする。
すごく融通が効かない作曲家さんと作詞家さんとチームを組む感じかな。
ちゃんと、思うような曲ができた時には、自分がAIと言う道具を使って作ったと言うより、AIと一緒に作ったーーーって満足感がある。

全てをAIに任せると・・・検証

この通り、AIを使うと言っても、人のやることはメチャクチャたくさんある。大量生産なんてできそうもない。
じゃあ、やれるとしたら。。。AIに丸投げ!
どうなるのか やった事がなかったのでやってみた。

まずは歌詞。ChatGPTに歌詞を任せた。
何も考えてないと、考えろよと催促された。。。

このままだと検証が進まないので、とりあえず頭を空っぽにして「楽しいの」をリクエストしてみた。

「キラキラ日和」!!なんだ、中身空っぽそうなの。たくさん言いたいことあるけど、今回はAIに任せようの検証なのでこのまま進む。曲のスタイルを考えてもらおう。

SUNOにそのまま入れてみた。

はい。できた。ここまで5分かからないくらい。
確かに大量生産できる。けどね。。。

同時にできるもう一個も。。。

うーーーーーーーーーーーーーーん。なんでも良いので楽しい歌作ってーみたいなのから始まったので、ホントどーでもいいのができた。

それぞれのAIを繋いで自動化したら大量生産できるし、確率の問題で数作ったらそのうち当たるものができるかもしれないけど。。やらないな。

と言うことで、まとめる。

どーにもならない楽曲大量生産装置に自分自身が成り下がるくらいなら、時間かかっても良いので、ちゃんと自分で作ることが、相手がAIだとしても大事だよー。
人間×AIで協働すると効率上がりますよーって言うAIの使い方に戻ってきました。
って、当たり前の検証でした。

そのうち、AIも良くなるでしょうから、何かを感じ取って(トレンドとかパーソナルな曲のクセ情報とか、その時の表情とかをマルチモータルに)、売れる曲とか勝手に作れるようになるんでしょうかね。そのうちね。。。

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